転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト

文字の大きさ
上 下
203 / 554

時の長さ

しおりを挟む

            そして、アインはダンサイに連れられ、応接室まで行った。

「アイン様、この部屋でお待ちください。しばらくすれば父上が来るはずです。」

「分かったよ。」

そして、アインが応接室で数分待っていると、外から話し声が聞こえてきた。

「何なんだ。いきなり応接室に呼んで?」

「分かりません。ただ、ダンサイ様がご当主様方を急いでこの部屋に向かわせてくれといっていましたので。」

「まぁ、ダンサイが言うなら、重要な客なんだろう。」

そして、グイン達はノックをして、部屋の中に入ってきた。

「こんにちは。」

「ああ、こんにちは。すまんが私はあなたが誰なのかが分からない。教えていただけないだろうか?」

「はぁ~。やっぱり分からなかったか。」

「何だ!?その態度は?」

僕がこういうと、長男であるセシルが態度が気に食わなかったのか、突っかかってきた。

「落ち着けセシルよ。もしもこの方が偉い人だったらどうするのだ?」

「大丈夫だよ、父上。僕はもうすぐ貴族になるから、自分よりも位の高い貴族の名前と顔はここ3年分は覚えている。少なくとも彼はここ3年では私たち伯爵家よりも位は高くないよ。」

「そうか…同じ伯爵であるものの顔を私が忘れる訳がないし、ますます分からなくなってしまった。教えてもらえないか?」

「はい。久しぶりです。お父様。」

「お父様だと?」

「父上、まさか隠し子が…」

「いや、いない。信じてくれ。」

「それではどういうことだ?」

「あれ?本当に忘れられていますか?アインですよ。」

「アインだと?アインは確かに私の息子だが、こんなに大きくなかったし、そもそも公爵なはずだから忙しくてここまでこれないと思うのだが…」

「はい。忙しくてここに来るのが遅くなってしまいました。」

「そ、それでは本当にアインなのか?」

「はい。」

「お、おう。それはめでたい。」

そして、グインは少しだけ涙ぐんでいた。

「セシル兄さんも久しぶりです。」

「なぜ、今帰ってきたんだ?」

「それはやっと時間ができたから…」

「今は、次期領主決定の期間だ。今帰ってきたということはお前も狙っているのか?次期領主を。」

「いえ、狙っていませんよ。ただ、本当に暇になったから帰ってきただけで…」

よく考えてみれば、元々兄はアインが領主になる前から勉強をしていて、全然アインとかかわりが無かったし、仲良くも無かったので、あまり弟が帰ってきてもうれしくは無く、次期領主を狙っている可能性すらあったので、少しの敵対心すら抱いていた。

「セシルよ。アインのことを信じてやれ。」

「しかし、父上。アインは数年前からいきなり公爵の名前の欄からいなくなりました。なので、公爵を何かしらの理由で辞めさせられ、ここの領主になるために帰ってきたのだと私は思います。」

「そんなことは無いよ。」

「どうだか。まぁ、いい。次期領主は俺だ。父上、私は内政の勉強をしてきますので、退室していただきます。」

そして、セシルは部屋から出て行った。

「すまんな。セシルは今、重要な時期でぴりぴりしているんだ。」

「大丈夫ですよ。」

「それよりも本当になんで来たんだ?帰ってきたのはうれしいが。」

「ああ、それについては、僕は他の兄弟よりも比較的早くに独り立ちしてしまいました。」

「息子の成長を感じられるんだ。してしまったなんて言うな。」

「はい。それで、親孝行が他の2人に比べてできていないなと思ったのですよ。」

「敬語もしなくて良いぞ。それで?」

「なので、少しの親孝行として、現金ではどうかと思ったけど、趣味を知らないから現金で親孝行をしようと思ったんだ。」

「そうか。そんなに思いつめなくても良いのに。」

「まぁ、受け取ってください。ここに100枚ありますから。」

「何!?まさか白金貨100枚じゃないだろうな。」

「はい。白金貨100枚じゃないですよ。」

「良かった。さすがに息子にそこまでの負担をさせる訳には行かないからな。」

「それじゃあ、中を見てください。」

そしてグインは公爵なら100金貨来るのか?と思いながら袋を空け、中に入っていた黒金貨100枚を見て、失神してしまった。
        
しおりを挟む
ツギクルバナー

あなたにおすすめの小説

チートな嫁たちに囲まれて異世界で暮らしています

もぶぞう
ファンタジー
森でナギサを拾ってくれたのはダークエルフの女性だった。 使命が有る訳でも無い男が強い嫁を増やしながら異世界で暮らす話です(予定)。

間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜

舞桜
ファンタジー
「初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎」  突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、 手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、 だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎  神々から貰った加護とスキルで“転生チート無双“  瞳は希少なオッドアイで顔は超絶美人、でも性格は・・・  転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?  だが、死亡する原因には不可解な点が…  数々の事件が巻き起こる中、神様に貰った加護と前世での知識で乗り越えて、 神々と家族からの溺愛され前世での心の傷を癒していくハートフルなストーリー?  様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、 目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“  そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪ *神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのか?のんびりできるといいね!(希望的観測っw) *投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい *この作品は“小説家になろう“にも掲載しています

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

同級生の女の子を交通事故から庇って異世界転生したけどその子と会えるようです

砂糖流
ファンタジー
俺は楽しみにしていることがあった。 それはある人と話すことだ。 「おはよう、優翔くん」 「おはよう、涼香さん」 「もしかして昨日も夜更かししてたの? 目の下クマができてるよ?」 「昨日ちょっと寝れなくてさ」 「何かあったら私に相談してね?」 「うん、絶対する」 この時間がずっと続けばいいと思った。 だけどそれが続くことはなかった。 ある日、学校の行き道で彼女を見つける。 見ていると横からトラックが走ってくる。 俺はそれを見た瞬間に走り出した。 大切な人を守れるなら後悔などない。 神から貰った『コピー』のスキルでたくさんの人を救う物語。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います

しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

クラス転移で神様に?

空見 大
ファンタジー
空想の中で自由を謳歌していた少年、晴人は、ある日突然現実と夢の境界を越えたような事態に巻き込まれる。 目覚めると彼は真っ白な空間にいた。 動揺するクラスメイト達、状況を掴めない彼の前に現れたのは「神」を名乗る怪しげな存在。彼はいままさにこのクラス全員が異世界へと送り込まれていると告げる。 神は異世界で生き抜く力を身に付けるため、自分に合った能力を自らの手で選び取れと告げる。クラスメイトが興奮と恐怖の狭間で動き出す中、自分の能力欄に違和感を覚えた晴人は手が進むままに動かすと他の者にはない力が自分の能力獲得欄にある事に気がついた。 龍神、邪神、魔神、妖精神、鍛治神、盗神。 六つの神の称号を手に入れ有頂天になる晴人だったが、クラスメイト達が続々と異世界に向かう中ただ一人取り残される。 神と二人っきりでなんとも言えない感覚を味わっていると、突如として鳴り響いた警告音と共に異世界に転生するという不穏な言葉を耳にする。 気が付けばクラスメイト達が転移してくる10年前の世界に転生した彼は、名前をエルピスに変え異世界で生きていくことになる──これは、夢見る少年が家族と運命の為に戦う物語。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

処理中です...