194 / 554
苦労が分かる大人
しおりを挟むそして、放課後になった後、アインは転移魔法を使って、王城まで来ていた。
「本当に一瞬だね。」
「まぁ、だから良く使っちゃうんだけどね。」
「それよりも中に入りましょう?」
そして4人は中に入って、応接室にやってきた。
「久しぶりです。」
「おお、アインか。いや、アインはもう一国の王だ。アイン殿と呼んだほうが良いかな?」
「どちらでも良いですよ。王は私の義父なんですから。」
「そうか。それでもこれからはアイン殿と呼ばせていただこう。」
「分かりました。」
「アイン殿、久しぶりだね。」
「久しぶりだね。」
「あ、カルタナ公爵にケルターナ公爵。」
「そんなかしこまった言い方しなくて良いよ。それにしてもビックリだよ。数年前までは娘の婚約者でできる子だと思っていたのに、独立して国になるとは。」
「まぁ、そっちのほうがやりやすいんだけどね。国内に強力な力を持つものが現れると今までのパワーバランスが一気に崩れちゃうから。」
「ええ、今のその力を使ってがんばっていますよ。」
「そうなんだ。あまり無茶はしていないのかい?」
「はい。大丈夫です。自分にできる範囲内でやっていますから。」
「そうなんだ。他にもいろいろ自分の国でやったことを聞かせてくれないかな?」
「いいですけど、今はとりあえず家に向かいませんか?」
「ああ、そうだったね。僕たちの方は準備できているから、いつでもいけるよ。」
「待ってください。お父様方。私たちの準備ができていません。」
「そうなのかい?てっきり準備できていると思ったのだけど…」
「大体は終わらせてあるんで、少し待っていてもらっても?」
「僕は良いよ。王は?」
「我も良いぞ。」
「普段『我』なんか使ってないでしょ。」
「はい…私も良いぞ。」
「僕も良いよ。」
「それでは少しお待ちください。」
そして3人は奥の部屋に入って、本当に少しで出てきた。
「もう良いの?」
「ええ、行きましょ。」
「今回は街も少し見てもらいたいので、王都の入り口に転移で良いですか?」
アインがそう聞くと、皆は「うん。(良いぞ。)」と答えたので、アインは転移魔法で王都の入り口までとんだ。
「おお、本当に一瞬だな。」
「ええ、それが転移魔法の利点ですし。」
「それでは中に入りますよ。」
「ああ、早く中を見せてくれ。」
アインは王都の入り口に飛んだが、設計上、入り口からは中が見えなかったのだ。
「お疲れ様です。アイン様。」
「お疲れ。」
「今、ドアを開けます。」
そして、門番がドアを開けると王都が見えてきた。
「おおー。」
アインは後ろからそう声が聞こえた。
「どうですか?」
「ここはすごいな。道の整備が本当に行き届いている。」
「まぁ、がんばりましたから。」
「それに、ここにいるほぼ全員が強そうだ。」
「それは企業秘密です。」
「そうなのか?」
「ええ。これだけは。」
「まぁ、今回は視察ではなく、楽しみに来たんだ。こんなこと気にしている場合じゃない。」
そう言って、この街を作る大変さがわかる大人たちはものすごく盛り上がっていた。
「は~。大人気(おとなげ)ない。」
「まぁ、今回は遊びに来ているんだから良いんじゃない?」
「まぁ、良いけど。」
「ちょっと僕はあの3人を連れて帰ってくるよ。」
そしてアインは、3人を連れ戻し、城に向かうことを伝えた。
「もう、街の観光はおしまいか?」
「後で来て良いですから。」
「本当だな。」
「ええ、買い物も自由にしますから、とりあえずは王城に向かいましょう。」
「分かった。」
こうして、アインは何とか3人を王城に向かわせることができた。
10
お気に入りに追加
4,422
あなたにおすすめの小説
間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜
舞桜
ファンタジー
初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎
って、何故こんなにハイテンションかと言うとただ今絶賛大パニック中だからです!
何故こうなった…
突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、
手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、
だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎
転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?
そして死亡する原因には不可解な点が…
様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、
目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“
そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪
*神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのかのんびりできるといいね!(希望的観測っw)
*投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい
*この作品は“小説家になろう“にも掲載しています
チートな嫁たちに囲まれて異世界で暮らしています
もぶぞう
ファンタジー
森でナギサを拾ってくれたのはダークエルフの女性だった。
使命が有る訳でも無い男が強い嫁を増やしながら異世界で暮らす話です(予定)。
異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?
よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ!
こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ!
これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・
どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。
周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ?
俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ?
それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ!
よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・
え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
加護とスキルでチートな異世界生活
どど
ファンタジー
高校1年生の新崎 玲緒(にいざき れお)が学校からの帰宅中にトラックに跳ねられる!?
目を覚ますと真っ白い世界にいた!
そこにやってきた神様に転生か消滅するかの2択に迫られ転生する!
そんな玲緒のチートな異世界生活が始まる
初めての作品なので誤字脱字、ストーリーぐだぐだが多々あると思いますが気に入って頂けると幸いです
ノベルバ様にも公開しております。
※キャラの名前や街の名前は基本的に私が思いついたやつなので特に意味はありません
転生王子の異世界無双
海凪
ファンタジー
幼い頃から病弱だった俺、柊 悠馬は、ある日神様のミスで死んでしまう。
特別に転生させてもらえることになったんだけど、神様に全部お任せしたら……
魔族とエルフのハーフっていう超ハイスペック王子、エミルとして生まれていた!
それに神様の祝福が凄すぎて俺、強すぎじゃない?どうやら世界に危機が訪れるらしいけど、チートを駆使して俺が救ってみせる!
死んだのに異世界に転生しました!
drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。
この物語は異世界テンプレ要素が多いです。
主人公最強&チートですね
主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください!
初めて書くので
読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。
それでもいいという方はどうぞ!
(本編は完結しました)
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる