189 / 554
実装
しおりを挟むそしてアインは自分の力を使って、どんどんと携帯(スマートフォン)を作っていった。
「誰かいない?」
「何でしょうか?」
アインが庭で誰かを呼ぶと、近くに控えていたメイドがすぐにやってきた。
「魔王さんかエリを呼んできてくれない?今ちょっと手が離せないから。」
「分かりました。」
そしてメイドが屋敷の中に入っていった。
そして数分後、魔王が出てきた。
「何でしょうか?アイン様。」
「ちょっと僕の前世の物を作っているんだけど、これを国内にはやらせたいんだ。それで、国内に何人くらいいるのか知りたいんだけど…」
「アイン様お一人で作るのですか?」
「うん。これは僕にしか作れないだろうし、それに、全然苦ではないからね。」
「しかし、わが国はだんだん勢力を強めていっていますので、結構多くの人が暮らしていますよ。」
「それでも良いから何人くらい暮らしているかを教えて。」
「分かりました。本国であるここには約30億人、向こうの大陸の方の国や、アイン様の属国のような国を含めて20億人、いろいろな国に派遣している人が100万人ですね。」
「それじゃあ、全員分は50億100万台ってこと?」
「そうですね。しかし、アイン様がこれから、亜人のことを増やして行ったり、魔物を人間化させていったらもっと必要ですけどね。」
「確かにそうだね。…それじゃあ、僕の空間魔法の要領は無限だから、予備も含めて60億台作っておくよ。」
「それくらいあれば、確実に足りますね。」
「それじゃあ、これから一気に作って行くから待ってて。」
そしてアインが30分で40億台作ったところで、エリがやってきた。
「アイン様、昼食の準備ができました。」
「よし、ここまでにしようかな。」
そしてアインはエリと魔王と一緒に昼食を食べた。
「アイン様、さっき何かを作っていたように見えたのですが、何を作っていたのですか?」
「ああ、あれは僕の前世の物だよ。結構便利だから全国民にあげようと思ったんだ。」
「そうだったのですか。それではもっとスタミナのつく料理のほうが良かったですか?疲れているでしょうし。」
「大丈夫だよ。あまり疲れなかったし。」
「そうですか。」
「それじゃあ、もう少しで完成するから食べ終わったらもう一回庭に行くよ。」
「了解しました。」
そしてアインは昼食を取った後、もう一回庭に出て、スマートフォンを完成させていった。
「よし、これで60億台できたぞ。しかし、これをどうやって宣伝しようか。」
「アイン様、何に悩んでいるのですか?」
「魔王さん。完成はしたんだけど、これをどうやって国民に配ろうかなって…いきなり自分の目の前に良く分からないものが出てきたら驚くだろうし。」
「そうですね…またテレビで良いのでは?」
「これは全国民宛だからテレビを見ない人が困るんじゃないかなって。それに、外国に行っている人はテレビが無いし。」
「それでは直接脳内に伝えるとかは?」
「う~ん。驚くかもしれないけど、それくらいしかないのかな。」
「できるだけ早いほうが良いのでしたら、そうしたほうが良いのでは?」
「そうだね。じゃあ、スマホにチュートリアルアプリみたいなのを入れてと。」
そしてアインは全国民に対して語り始めた。
『今から君たちの下に、とある物体が配られる。これはとても便利な代物だ。ぜひ使って欲しい。ちなみに使い方はボタンを押せば分かる。』
「よし、これで良いかな。 転送」
そして全国民の下にスマートフォンが送られた。
「後は人工衛星を作って打ち上げよう。」
その数分後、アインの城からは空に向かって何かが飛んでったという。
20
お気に入りに追加
4,624
あなたにおすすめの小説

チートな嫁たちに囲まれて異世界で暮らしています
もぶぞう
ファンタジー
森でナギサを拾ってくれたのはダークエルフの女性だった。
使命が有る訳でも無い男が強い嫁を増やしながら異世界で暮らす話です(予定)。

間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜
舞桜
ファンタジー
「初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎」
突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、
手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、
だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎
神々から貰った加護とスキルで“転生チート無双“
瞳は希少なオッドアイで顔は超絶美人、でも性格は・・・
転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?
だが、死亡する原因には不可解な点が…
数々の事件が巻き起こる中、神様に貰った加護と前世での知識で乗り越えて、
神々と家族からの溺愛され前世での心の傷を癒していくハートフルなストーリー?
様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、
目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“
そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪
*神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのか?のんびりできるといいね!(希望的観測っw)
*投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい
*この作品は“小説家になろう“にも掲載しています

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

~僕の異世界冒険記~異世界冒険始めました。
破滅の女神
ファンタジー
18歳の誕生日…先月死んだ、おじぃちゃんから1冊の本が届いた。
小さい頃の思い出で1ページ目に『この本は異世界冒険記、あなたの物語です。』と書かれてるだけで後は真っ白だった本だと思い出す。
本の表紙にはドラゴンが描かれており、指輪が付属されていた。
お遊び気分で指輪をはめて本を開くと、そこには2ページ目に短い文章が書き加えられていた。
その文章とは『さぁ、あなたの物語の始まりです。』と…。
次の瞬間、僕は気を失い、異世界冒険の旅が始まったのだった…。
本作品は『カクヨム』で掲載している物を『アルファポリス』用に少しだけ修正した物となります。

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
異世界でスローライフを満喫する為に
美鈴
ファンタジー
ホットランキング一位本当にありがとうございます!
【※毎日18時更新中】
タイトル通り異世界に行った主人公が異世界でスローライフを満喫…。出来たらいいなというお話です!
※カクヨム様にも投稿しております
※イラストはAIアートイラストを使用

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
初期スキルが便利すぎて異世界生活が楽しすぎる!
霜月雹花
ファンタジー
神の悪戯により死んでしまった主人公は、別の神の手により3つの便利なスキルを貰い異世界に転生する事になった。転生し、普通の人生を歩む筈が、又しても神の悪戯によってトラブルが起こり目が覚めると異世界で10歳の〝家無し名無し〟の状態になっていた。転生を勧めてくれた神からの手紙に代償として、希少な力を受け取った。
神によって人生を狂わされた主人公は、異世界で便利なスキルを使って生きて行くそんな物語。
書籍8巻11月24日発売します。
漫画版2巻まで発売中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる