184 / 554
自滅
しおりを挟む
そしてアインは、その次の日の朝に、自分のクランや、商店を持って帰っていった。
しかし、クランにいた問題児たちはこのまま、この国に置いていくことになった。
そしてアインがいなくなって初日。
「王様、あの者はこちらに対して、特になにもしてきませんでしたね。」
「そうだな。あのものも王だから、何かしてくるのでは?と思っていたのだが…」
「まぁ、良いじゃないですか。こちらの国に対して戦争を仕掛けてこないだけでも良かったですよ。」
「そうだな。」
「それよりも王様、あのクランがいなくなったので、埋め合わせをしなくてはいけないのですが。」
「宰相よ。なんに良い案はあるか?あのクランはこの国の危険な魔物たちを倒してくれていた。そして、彼らがいなくなったので、これから魔物は増えるぞ。」
「それに関しては、今から、ドルにクランを作ってもらうことになっています。」
「おお、ドルか。確か彼はクランが有った時には最強のメンバーだったよな。」
「はい。しかもなぜかアイン王は全然メンバーはつれて帰らなかったのです。」
「おお、それでは、建物と店は持ってかれたけど、メンバーはほとんど残っているのか。」
「はい。裏方の職員は持ってかれていますけど、戦いが中心だったメンバーは残っています。」
「それでは急いで、新しいクランを作ってもらわなければな。」
そして、ドルは王に言われた通り、クランを作った。
「それでは、ドルよ。これからはこのクランを大きくしながら王国に来る魔物を倒していってくれ。」
「分かりました。」
こうして、王国はクランがいなくなった対策をした。
そして…
「王、次は商店の減少問題ですね。」
「ああ、アイン王が持って帰った商店か。」
「はい。しかし、こちらはあまり問題視しなくて良いでしょう。」
「何故だ?」
「さすがにアイン王も大きな商店をこの国においているわけがありませんし。少しだけ、物価が上がるだけだと思われますよ。」
「そうか。それではこちらは特になにもしなくて良いな。」
こうして、商店のほうにはまったく対策をしないことが決まった。
そして数日後…
「どうなっているのだ。この状況は!?」
「何でしょうか?」
「この光景を見てみろ。大勢の市民が南南西に向かっているのだ。」
「買出しにでも行っているのではないでしょうか?」
「それにしては、荷物が多くないか?」
「そうですね。それでは少し調べてきます。」
そして数分後。
「王様、何故市民たちが向こうに向かって動いているか分かりました!」
「何だ?」
「理由は3つあります。」
「だから言ってみろ。」
「まず1つ目が商品の品質の低下です。あのアイン王はこの国で結構多くのものを売っていたらしく、どれも品質が良いため、いきなりなくなった市民たちから不満の声が来ていました。
二つ目は、クランです。あのクランは、確かに個人個人は強いのですが、人を集めたり、裏方の仕事もちゃんとできていなかったらしく、全然依頼を達成できず、市民にも働いてもらったようです。
そして三つ目はドルたちによる市民への強盗ですね。俺はこの王国を守っているんだぞ。といっていたそうです。」
「そう、だったのか。」
「はい。そして、南南西にはアイン王が王国があるそうです。」
「何だって!?それはつまり市民を取られたのか?」
「そうとはいえないですね。これは市民が勝手に移動しているだけですので。」
「しょうがない。それでは残った市民と一緒にこの王国をもう一回最初から立て直そう。」
「分かりました。」
そして、最初からやり直そうとした王だったが、そう簡単に王国が元に戻る訳がなく、すぐに王国は崩壊してしまった。
しかし、クランにいた問題児たちはこのまま、この国に置いていくことになった。
そしてアインがいなくなって初日。
「王様、あの者はこちらに対して、特になにもしてきませんでしたね。」
「そうだな。あのものも王だから、何かしてくるのでは?と思っていたのだが…」
「まぁ、良いじゃないですか。こちらの国に対して戦争を仕掛けてこないだけでも良かったですよ。」
「そうだな。」
「それよりも王様、あのクランがいなくなったので、埋め合わせをしなくてはいけないのですが。」
「宰相よ。なんに良い案はあるか?あのクランはこの国の危険な魔物たちを倒してくれていた。そして、彼らがいなくなったので、これから魔物は増えるぞ。」
「それに関しては、今から、ドルにクランを作ってもらうことになっています。」
「おお、ドルか。確か彼はクランが有った時には最強のメンバーだったよな。」
「はい。しかもなぜかアイン王は全然メンバーはつれて帰らなかったのです。」
「おお、それでは、建物と店は持ってかれたけど、メンバーはほとんど残っているのか。」
「はい。裏方の職員は持ってかれていますけど、戦いが中心だったメンバーは残っています。」
「それでは急いで、新しいクランを作ってもらわなければな。」
そして、ドルは王に言われた通り、クランを作った。
「それでは、ドルよ。これからはこのクランを大きくしながら王国に来る魔物を倒していってくれ。」
「分かりました。」
こうして、王国はクランがいなくなった対策をした。
そして…
「王、次は商店の減少問題ですね。」
「ああ、アイン王が持って帰った商店か。」
「はい。しかし、こちらはあまり問題視しなくて良いでしょう。」
「何故だ?」
「さすがにアイン王も大きな商店をこの国においているわけがありませんし。少しだけ、物価が上がるだけだと思われますよ。」
「そうか。それではこちらは特になにもしなくて良いな。」
こうして、商店のほうにはまったく対策をしないことが決まった。
そして数日後…
「どうなっているのだ。この状況は!?」
「何でしょうか?」
「この光景を見てみろ。大勢の市民が南南西に向かっているのだ。」
「買出しにでも行っているのではないでしょうか?」
「それにしては、荷物が多くないか?」
「そうですね。それでは少し調べてきます。」
そして数分後。
「王様、何故市民たちが向こうに向かって動いているか分かりました!」
「何だ?」
「理由は3つあります。」
「だから言ってみろ。」
「まず1つ目が商品の品質の低下です。あのアイン王はこの国で結構多くのものを売っていたらしく、どれも品質が良いため、いきなりなくなった市民たちから不満の声が来ていました。
二つ目は、クランです。あのクランは、確かに個人個人は強いのですが、人を集めたり、裏方の仕事もちゃんとできていなかったらしく、全然依頼を達成できず、市民にも働いてもらったようです。
そして三つ目はドルたちによる市民への強盗ですね。俺はこの王国を守っているんだぞ。といっていたそうです。」
「そう、だったのか。」
「はい。そして、南南西にはアイン王が王国があるそうです。」
「何だって!?それはつまり市民を取られたのか?」
「そうとはいえないですね。これは市民が勝手に移動しているだけですので。」
「しょうがない。それでは残った市民と一緒にこの王国をもう一回最初から立て直そう。」
「分かりました。」
そして、最初からやり直そうとした王だったが、そう簡単に王国が元に戻る訳がなく、すぐに王国は崩壊してしまった。
21
お気に入りに追加
4,624
あなたにおすすめの小説

チートな嫁たちに囲まれて異世界で暮らしています
もぶぞう
ファンタジー
森でナギサを拾ってくれたのはダークエルフの女性だった。
使命が有る訳でも無い男が強い嫁を増やしながら異世界で暮らす話です(予定)。

間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜
舞桜
ファンタジー
「初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎」
突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、
手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、
だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎
神々から貰った加護とスキルで“転生チート無双“
瞳は希少なオッドアイで顔は超絶美人、でも性格は・・・
転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?
だが、死亡する原因には不可解な点が…
数々の事件が巻き起こる中、神様に貰った加護と前世での知識で乗り越えて、
神々と家族からの溺愛され前世での心の傷を癒していくハートフルなストーリー?
様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、
目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“
そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪
*神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのか?のんびりできるといいね!(希望的観測っw)
*投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい
*この作品は“小説家になろう“にも掲載しています

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
初期スキルが便利すぎて異世界生活が楽しすぎる!
霜月雹花
ファンタジー
神の悪戯により死んでしまった主人公は、別の神の手により3つの便利なスキルを貰い異世界に転生する事になった。転生し、普通の人生を歩む筈が、又しても神の悪戯によってトラブルが起こり目が覚めると異世界で10歳の〝家無し名無し〟の状態になっていた。転生を勧めてくれた神からの手紙に代償として、希少な力を受け取った。
神によって人生を狂わされた主人公は、異世界で便利なスキルを使って生きて行くそんな物語。
書籍8巻11月24日発売します。
漫画版2巻まで発売中。
手違いで勝手に転生させられたので、女神からチート能力を盗んでハーレムを形成してやりました
2u10
ファンタジー
魔術指輪は鉄砲だ。魔法適性がなくても魔法が使えるし人も殺せる。女神から奪い取った〝能力付与〟能力と、〝魔術指輪の効果コピー〟能力で、俺は世界一強い『魔法適性のない魔術師』となる。その途中で何人かの勇者を倒したり、女神を陥れたり、あとは魔王を倒したりしながらも、いろんな可愛い女の子たちと仲間になってハーレムを作ったが、そんなことは俺の人生のほんの一部でしかない。無能力・無アイテム(所持品はラノベのみ)で異世界に手違いで転生されたただのオタクだった俺が世界を救う勇者となる。これより紡がれるのはそんな俺の物語。
※この作品は小説家になろうにて同時連載中です。

~僕の異世界冒険記~異世界冒険始めました。
破滅の女神
ファンタジー
18歳の誕生日…先月死んだ、おじぃちゃんから1冊の本が届いた。
小さい頃の思い出で1ページ目に『この本は異世界冒険記、あなたの物語です。』と書かれてるだけで後は真っ白だった本だと思い出す。
本の表紙にはドラゴンが描かれており、指輪が付属されていた。
お遊び気分で指輪をはめて本を開くと、そこには2ページ目に短い文章が書き加えられていた。
その文章とは『さぁ、あなたの物語の始まりです。』と…。
次の瞬間、僕は気を失い、異世界冒険の旅が始まったのだった…。
本作品は『カクヨム』で掲載している物を『アルファポリス』用に少しだけ修正した物となります。

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています

生まれる世界を間違えた俺は女神様に異世界召喚されました【リメイク版】
雪乃カナ
ファンタジー
世界が退屈でしかなかった1人の少年〝稗月倖真〟──彼は生まれつきチート級の身体能力と力を持っていた。だが同時に生まれた現代世界ではその力を持て余す退屈な日々を送っていた。
そんなある日いつものように孤児院の自室で起床し「退屈だな」と、呟いたその瞬間、突如現れた〝光の渦〟に吸い込まれてしまう!
気づくと辺りは白く光る見た事の無い部屋に!?
するとそこに女神アルテナが現れて「取り敢えず異世界で魔王を倒してきてもらえませんか♪」と頼まれる。
だが、異世界に着くと前途多難なことばかり、思わず「おい、アルテナ、聞いてないぞ!」と、叫びたくなるような事態も発覚したり──
でも、何はともあれ、女神様に異世界召喚されることになり、生まれた世界では持て余したチート級の力を使い、異世界へと魔王を倒しに行く主人公の、異世界ファンタジー物語!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる