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ピンチ!ウォルター君

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            そして3人は森の中に入っていった。

「ここらへんに出るらしいよ。オーク。」

「そうなんだ。それじゃあ、ここらへんを捜索しようか。」

そして2つのグループに分かれてオークを探すことになった。

「なかなか見つからないな。」

「そうですね。アイン様。」

「何でだろう?」

「そうですね~。オークがここまでいないのは確かに珍しいですね。」

「う~ん。魔法を使って探そうかな?」

「そういえば、何で使っていなかったのですか?」

「ウォルター君に見られたら面倒だなと思って。」

「幸い、彼は近くにいないのですし、使っても良いのではないですか?」

「そうだね。」

そして、アインは魔法を使って、周囲の情報を入手して行った。

「ん?なんかいっぱい生体反応が集まっている場所があるな。」

「本当ですか?」

「これは~…オークの集落かな?」

「オークの集落ですか?珍しいですね。彼らはあまり群れを成さないのに。」

「そうだね。それに結構大きい集落っぽいよ。」

「そうなんですか?それにしては目撃情報がありませんでしたね。」

「ああ、それについてはオークの中に魔法を使えるオークがいるっぽい。」

「それはオークの上位種ですね。今のうちに倒しておきますか?」

「特にやる必要も無いんじゃない?それにいくら上位種だからと言っても、所詮、Bランクぐらいで簡単に勝てるし。」

「そうですね。それに、Bランク冒険者にとっては結構お得な依頼なので、私たちが取るよりも、そちらの方たちにとってもらったほうがお互いに良いですね。」

「良し、それじゃあ、後にしようか。それにはぐれオークも見つけたし。」

「そうですね。それじゃあ、ウォルターさんを呼びに行きましょうか。」

「そうだね。それじゃあ、もう一回使うよ。」

そしてアインがもう一回魔法を使ってみると、オークの集落に向かって、1つの生体反応が向かっていた。

「あれ?もしかしてこの生体反応って…」

「どうかしましたか?」

「いや、もしかすると、ウォルター君がさっき言っていた、オークの集落に向かっているかもしれないんだ。」

「本当ですか!?」

「うん。」

「アイン様、正直に申しまして、今のウォルター君がオークの集落に入って、無事に出てこれるとは思えません。」

「うん。僕もそう思う。急いで向かおう。」

「転移魔法は使わないのですか?」

「うん。近くに飛んだらばれちゃうから、転移魔法は使えないんだ。」

「分かりました。それでは急いで向かいましょう。」

「多少、森は破壊してもかまわないから、結構急いでいくぞ。」

そして、2人の化け物が森の中を全力で走っていき、2人の通った後には草の一本も無かった。
        
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