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3層目(前半)
しおりを挟む勇者たちは3層目に入ったが、3層目はホラーな感じがしていた。
「な、なんか不気味だな。」
「そうね。さっさとこんな場所からは出ましょう。」
しかし、そんなに簡単に攻略をさせる訳もなく、この階層ではモンスターがすべてアンデット化していた。
「何だアンデットか。良かった。もっと上級のアンデットモンスターが出てくるのかと思った。」
「確かにな。」
アンデットは武器などに少しでも神聖属性を使っていると、狙われない、逃げられるといった、勇者たちは本来戦わなくて良い相手になっている。
しかし…
「何だ?アンデットたちがなかなか逃げないな。」
「確かにそうね。いつもなら聖剣の神聖属性を恐れてすぐに帰っていくのに。」
そう、このアンデットたちはすぐには帰らなかった。そしてなぜかはすぐに分かることとなった。
「アンデットたちがこっちに向かってくるぞ。」
「何でよ。」
「おい待てよ。なんか様子がおかしいぞ。ぜんぜん俺たちにかかってくる気配がない。」
「んんんんんんんん~!」
そう、アンデットたちはエリと戦ったことによって、聖剣などの神聖属性をまとっている武器じゃない勇者を狙っていったのだ。
「んんんんん~!」
「こいつらの狙いが分かったぞ。」
「ああ、まずい。助けるぞ。」
後ろに居た勇者たちは神聖属性をまとっている武器を一個も持っていなく、アンデットモンスターは神聖魔法か神聖属性をまとっている武器でないと倒せないので、いくら攻撃をしてもアンデットたちを倒すことはできなかった。
「こいつで最後だ。」
しかし、今回来ているのは勇者全員なので、もちろん神聖属性をまとっている武器を持っている人たちがいたのでアンデットたちは何とか倒せた。
「ふ~。なんだか疲れた。」
「そうだな。俺たち始めてアンデットを倒したんじゃないか?」
「そうだな。これまでは相手がカって逃げていたからな。」
「しかし、アンデットまでちゃんと倒せるとなると、俺たちが敵いそうじゃないものってあるのか?」
「それは竜王とか麒麟とかその辺だろ。」
「確かにな。最近はどこにも出ていないそうだけど、昔は確かに実在すると信じられていたんだよな。」
「ああ、それにあれは人類がどうにかできる相手ではないとか書いてなかったか?」
「それじゃあ、人類最強の俺たちでも勝てねぇよ。人類最強でも相手が人類に倒せないんじゃな。」
「でも会わないだろ。だって竜王はすでに死んでいるし、麒麟はそんなに気性が荒くないらしいから、めったに人間のいるところには降りてこないらしいぞ。」
「そうなんだ。ってこんな話は終わりにしてどんどん先に進もうぜ。」
「そうだな。さっきから歩いているけど、だんだんとモンスターも強くなってきているからな。」
「でも、正直に言って、上の階層にいたやつらよりはこのアンデットのほうが倒しやすいけどね。」
「それは、本来はアンデットて倒されないものだから多少は弱くても良いんじゃないの?」
「なるほどね。まぁ、あんまり時間もかけたくないし、次の階層に行くか。」
そして勇者は次の階層に行こうとしたが、今まで階段のあった場所に大きな扉があったのだ。
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