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SSランク級モンスター
しおりを挟むそして2人はレットドラゴンの住んでいる山にやってきた。
「ここにレットドラゴンが出るの?」
「私の情報収集ではそうなっているわ。」
「それじゃあさっさと倒して帰ろうか。レットドラゴンなんてよく本当にAランククエストにあったね。」
「うん。ここがそもそもAランク以上がいやすい危険地帯だからね。」
「それじゃあ、さっさとレットドラゴンを倒して帰ろうか。」
「そうね。」
実際、キャロライン的にはAランク以上のモンスターが来てほしいが、そんなことを考えているなんてアインは思っていなかったので、さっさと帰ろうとしていたのだった。
「そろそろ山の中腹なんだから出てきてもおかしくないね。」
「そうね。そろそろ来てもいいと思うんだけど。」
そんな話をしていると、山の上のほうからレットドラゴンがやってきた。
「レットドラゴンはBランクモンスターだから協力したら簡単に倒せるね。」
そして2人は1分くらいでレットドラゴンを倒したのだった。
「やっぱり簡単だったね。」
「うん。これでAランククエストと同じ報酬をもらえるなんて結構割のいいクエストだったね。」
「そうね。」
そして帰ろうとしたときにいきなり強風が吹き荒れ始めた。
「な、なんだ?」
アインが振り返ってみると、後ろにもっと大きなドラゴンが現れた。
「こいつは何だ?」
「アイン君。このモンスターはキング・オブ・ドラゴン。この世界の中でも3体しか確認されていないSS級モンスターだよ。普段は山の山頂から出てこないはずなのに。」
これはキャロラインからも想定外の事態だったのだ。Sランク級モンスターでも来れば良いかなと考えていたのに、SSランク級モンスターでは私たちどころか、その下にある街まで危険に巻き込んでしまうと考えたのだ。
「アイン君。SSランク級モンスターだよ。こんなの2人で敵うわけないから一回帰って国に増援を呼ぼう。」
「そんな、それじゃあ、下にある町はどうするの?」
「私が転移石を一個持っているから、それで街に帰って、非難させようよ。」
「このモンスターがそんな時間をくれると思うの?ここでどうにかするしかないんだ。」
「アイン君にどうにかできるの!?」
アインは今でも力を使うことをためらっていたのだった。
(できるだけ、力のことはばれたくないんだよな。でも仕方ない。)
「キャロライン!」
「は、はい!」
「今からのことは他言無用だからな。」
「何をするの?」
「見ていて。」
そしてアインはキング・オブ・ドラゴンを一瞬で消し去ったのだ。
「え?」
「それじゃあ、あいつらに任せるかな。」
「何をしたの?」
「空間魔法で僕の空間の中に無理やり入れたんだ。」
「空間魔法ってそんなに大きかったけ?」
「いいや、本来はモンスターなんか入れられないよ。」
「そうですよね。」
「僕のステータスはちょっと異常だから空間魔法の空間の広さも異常なんだ。」
「そういう問題なの?」
「まぁ良いじゃん。これで無事に問題が解決できたんだから。」
「でもどうしよう。モンスターを倒していないから、報告ができない。」
「報告なんてしなくて良いんじゃない?」
「アイン君。さすがにあそこまで大きなモンスターなんだから、さすがに見つかっているよ。」
「…それじゃあ解決方法が一個だけあるから、その方法を使うよ。」
「解決方法って?」
「さすがにそこまでは教えられないな。」
「そう、深入りはだめだもんね。」
「ちゃんと報酬は渡すから。」
そういってアインは転移魔法で冒険者ギルド本部へ向かったのだった。
「アイン君って転移魔法までつかえるのね。」
こうしたミスでどんどんと秘密が知られていくのだった。
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