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5年の月日とダンジョン
しおりを挟むそしてアインは自分の領地に戻ってきた。
「やっとあの国の問題も解決できたね。」
「そうですね。そういえばあの国はほとんどあの国の者たちだけで解決しましたね。」
「そうだね。あの国が弱かったっていうのもあるかもしれないけど、あの宰相がみんなから嫌われていたからね。」
「そのおかげで市民や兵の説得が楽だったのですけど…」
「やっぱり市民に嫌われるようなことはしちゃいけないね。」
「安心してください。アイン様は市民のためにいろいろなことをしていますし、市民もそれを理解して、アイン様に感謝していますから。」
「よかった。市民から嫌われるような貴族にはなりたくないからね。」
「はい。それで次はどうしますか?」
「とりあえず、いろんなこともしたし、しばらくはおとなしくしていよう。」
「分かりました。」
そしてアインはそこから内政に力をかけたり、領地を見て回ったりして、普通の生活を続けていった。
そして5年がたった。
アインも15歳になり、高等学校に行くようになった。
「アイン様、もう15歳ですね。」
「そうだね。これからは高等学校でもっと専門的なことが学べるから楽しみだよ。」
「高等学校では週に2日だけ休みなんですよね?」
「そうだよ。寮に入らなきゃいけないからね。みんなは一週間に2日しか休みがないから、月一くらいで実家に帰るらしいよ。」
「しかし、今回は王都の学校ではないですね。」
「うん。王都は基本的に6~14歳までの学校ばっかりだからね。」
「今回のアイン様が行く学校はカルタナ公爵の子分的な貴族の領の学校ですね。」
「うん。確か、ゼアル子爵の領地の学校だね。」
「婚約者の3人もそこに行くのですね。」
「そうだね。カルタナ公爵の子分だから、カルタナ公爵も安心して娘を送り出せるんだろうね。」
「それでは仕度をしておきますか?」
「まだいいよ。まだ2ヶ月はあるから。」
「しかし、前日などに持ち物がないということがおきないように…」
「だから大丈夫だって。それに一週間前くらいから準備をすればいいから。」
「それもそうですね。」
「そんなことよりもこの5年で何があったか振り返っていこうよ。」
「そうですね。」
「それじゃあまずはダンジョンに向かおうか。」
「はい。」
そしてアインたちは最初に手に入れたダンジョンに転移した。
「シム。」
『あ、アイン様。戻ってきたのですね。』
「うん。僕がいなかった間に何かあった?」
『いなかった間って言ってますけど、一週間前に来たばかりじゃないですか。』
「そうだったね。最近はみんな600階層くらいで倒れて、転移で帰っちゃうから緊張感もないしね。」
『でもアイン様はこの世のダンジョンの中でも70%のダンジョンを自分のものにしているので、合計の来訪者数はものすごく多くなってますよ。』
「そうだね。1日に合計で20万人だっけ?」
『そのくらいですね。一日でダンジョンポイントを1000万も稼いでいるのはアイン様くらいですよ。』
「ダンジョン内で冒険者が倒されると多くダンジョンポイントを落としてくれるんだっけ?」
『そうです。そしてこのダンジョンは倒されても地上に転移されるので、冒険者も無茶ができるのですよ。』
「まぁ、どんどん貯めて行っちゃてるけどね。ちなみに僕の次のダンジョンをもっている人はどれくらい持っているの?」
『2位の人は2%ですね。ダンジョンの数は多いですから、その人でも10個持っていますよ。』
「そうなんだ。とりあえずはダンジョンはもう無事だね。」
『はい。でもたまには来てくださいね。』
「分かってるよ。それじゃあ帰るね。」
そしてアインは次の場所に向かった。
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