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市民の説得完了
しおりを挟むそして魔王が帰ってきた。
「アイン様、準備が整いました。」
「ありがとう。それじゃあ行こう。」
そしてアインは7位の国に向かった。
そして王都にて
「おい、どうなっているんだ?最近物の物価が上がりすぎじゃないか?」
「最近、あの宰相さんがいろんな国に戦争を仕掛けていて、その戦争で兵士に与える食料が減っているらしい。」
「勝ってくれるならいいけど、これだけ食料を持って行っているから負けてもらいたくないな。」
「でもこの前負けたらしいぞ。」
「はぁ!?こんだけ食料持って行ってるんだから勝ってくれよ~…」
「正直今回の宰相になってからこの国さらに悪化して行ってるよな~」
「もうこの国を出るか?」
「でもこの国以外の国がどんな国かわからないから、この国以上にひどい国もあるかもしれないぞ。」
「そうか。それじゃあまだここにいるか。」
「これが市民の意見ですね。」
「やっぱり、市民もそろそろ不満を持ち始めているんだね。」
「そうですね。最近の宰相になってからこの国が悪化しているとまで言われていますから。」
「これは成功しそうだね。」
「しかし、どうやって演説するんですか?ここには兵もいますし、前の街みたいに市民を集めて演説はできないですよ。」
「それは大丈夫。王城の中と兵の動きを魔法で止めてしまえばいい。」
「アイン様は時間停止までできるのですか?」
「うん。というか、やろうと思えば何でもできると思う。」
「それは魔法と呼ぶのでしょうか?」
「一応魔法って言うんじゃない?」
「そうなのでしょうか?」
「まぁそこはどうでもいいじゃん。それじゃあやるよ。」
そしてアインは魔法を発動し、前回街でやった演説をやった。
「食料を提供していただくのはうれしいのですが、それを宰相さんにばれたら我々が殺されてしまいます。」
「それは大丈夫、僕の兵と、この国の宰相に対して不満を持っている人たちで宰相を倒しに行くから。」
「それなら安心です。」
「それにこの国の文化ももっと良くなると思うよ。」
「何でですか?」
「この国は実は他の国に比べて、一番発展が遅れていて、軍事力がないんだ。」
「そうだったんですね…待ってください。今、宰相様は他の国に戦争を仕掛けていますが、勝てる可能性はあるのでしょうか?」
「いや、正直に言ってないと思う。」
「それじゃあ我々が食事を我慢しているのは無駄だということですか?」
「うん。勝てばそこの土地が手に入って、食料がもっと増えると思うけど、この国は勝てないからこのままではずっと食料が減っていくだけだよ。」
「しかし、何故いきなりこんなに食料が減ったのでしょうか?」
「君たちはこの王都にいるから分からなかったかもしれないけど、この国は今の宰相になってからこの王都以外のところにぜんぜん力を入れてなくて、他の町でここに食料を送らないようにしているんだ。」
「そうだったんですか。それではすべての元凶は宰相ですか?」
「そうだね。」
「分かりました。宰相を倒してもらえればさっき言った通り、あなたの領に入ります。」
「ありがとうそれじゃあ兵も説得してくるね。」
そしてアインは兵の訓練所に向かうのだった。
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