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ついに戦争か?
しおりを挟むそしてアインはグランド領に戻ってきた。
「やっと帰って来れた~。」
「アイン様、お疲れ様です。」
「魔王さん、もう戻ってきてたんですね。」
「はい。城下町では何かありましたか?」
「問題はなかったけど、ひとつの良い案が思いついたよ。」
「何ですか?」
「魔国のポーションって性能がいいけど、性能が高すぎて生産性がないから、人間の作るポーションを魔国で売って、魔国で売っているものを人間の国で売ろうと考えたんだ。」
「確かに人間は強力な回復魔法が使える人がいませんですからね。」
「それで、魔族のほうには一回一回大きな魔法を使わなくていいように回復力の少ないものを大量に量産しようと考えたんだ。」
「それでは魔国に商店を作ったほうがいいのですね。」
「そうだね。でも、いきなりできた商店を信用してくれるかな?」
「信用してくれますよ。アイン様の人気は魔国内では上がり続けているのですから、国営の商店だといってしまえば信頼を得れると思います。」
「そうなのかな?でも魔国の人にももっと良い暮らしをしてもらいたいし、商店を作ろう。」
「それでは手配をしておきますね。」
「うん。よろしくね。…そういえば前の国はどうなったの?」
「ああ、あの国に関してはそろそろ本格的に今の状況の不味さを宰相がわかってきたみたいです。」
「何か行動を起こしたの?」
「いえ、しかし最近の王都では物価が明らかに上がり、市民からも不満の声が出ています。
それなのに他の街からも食料などが取れないので、さらに物価が上がっている一方です。」
「あの国は王都にまったく畑なんかを作ってなかったからね。あの国の王とは外観ばっかりを重視しているから。」
「そうですね。あの国の宰相は子供のころにきれいな王都にあこがれてしまったため、実用性を考えていないですから。」
「それであの宰相は今何をやろうとしているの?」
「あの宰相は今、他の国に戦争を仕掛けて、そこの国にある食料なんかを取るつもりらしいです。」
「戦争か…あの国の軍事力はそこまで強くなかったはずだから、どこに戦争を仕掛けても負けると思うんだけど…」
「正直どこに仕掛けても負けるでしょうね。」
「それで戦おうとしている国はどこなの?」
「5位の国ですね。」
「5位の国か…僕たちはまだ行ったことない国だね。」
「そうですね。今回も何か支援をするのですか?」
「いや、今回は何もしないよ。」
「なぜです?」
「今回の戦争は5位の国のほうが勝つだろうし、今回は中立に徹するよ。」
「分かりました。それでは今回は小型のカメラだけを飛ばして起きますね。」
「そうだね。今回はあの国がどうなるのかを見ていこう。」
そしてアインはあの国の戦争の映像を見始めた。
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