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魔国でも商店展開
しおりを挟む今日からはアインです。
「しかし、楽しんできてくださいとは言われたけど、何をすればいいんだろう。」
「普通に買い物をすれば良いのではないでしょうか?」
「でも、僕の領地には結構いろいろなものがあるしね。」
「それでもここにしか売っていないものもあるかもしれませんよ。」
「確かにそうだね。それじゃあ、回るか。」
そしてアインたちは5人で城下町を歩き出した。
「しかし、魔族も人間とほとんど変わらない物を売っているんですね。」
「そうだね。魔族も人間とあまり変わらないしね。強いってだけで。」
「それじゃあ変なものを買わされるようなことはないんですね。」
「変なものはそもそも売っていないと思うけどね。」
「それでは行きましょう。」
そして5には買い物をしているとある店を見つけた。
「ここはポーション屋ですね。」
「そうだね。魔族は基本的に魔力が強いから良いポーションが作れるんだ。」
「そうなんですね。」
「他にも武器には魔法を付与できたり、魔力で動くようなものも多いよ。」
「それでは人間が作っているものはすべて劣っているんじゃないですか?」
「そうでもないよ。確かに性能では負けているけど、量産性では勝っているから。」
「それはつまり、魔族の人はあまり量産できないんですか?」
「そうでもないよ。量産ができないというよりも、量産する必要がないんだ。こっちのは性能が良すぎて、普通の人が作るポーションの数十倍強力だから、一回使うとしばらく使わなくていいんだ。」
「それではいいのではないですか?」
「全部いいわけじゃないんだ。確かに強化系のポーションならいいんだけど、回復系のポーションではかすり傷にちょうどいいくらいのポーションがないんだ。」
「確かにそうですね。ちょっとした傷に対して上位の回復魔法は使いませんですしね。」
「そういうこと、だから回復系のポーションは作っても売れないからあまり作る人がいないんだ。作れる人はいっぱいいるけど。」
「なんかもったいないですね。」
「確かにそうだね。作れるのに作らないのはもったいないね。でも、魔族の人って魔法の能力が高いから回復魔法を使えるからいらないんだよ。一応強化系と一緒に作っているだけってだけで。」
「それなら人間に対して使えばいいんじゃないですか?」
「どういうこと?」
「ここの魔族の人に作ってもらって、私たちのほうの大陸で売るんです。」
「確かに人気は出るかもしれないけど、どうやって作ってもらうの?」
「用は作っている人は儲かるものを作っているんです。それなら、国で回復系ポーションを作ったら金を払うようにしたらいいんです。」
「確かにそれなら作ってくれるかもしれないけど。どうやって運ぼうか。」
「そこは商会の力を使って…」
「この国って商会を派遣してないんだよね。」
「そこは大丈夫なんじゃないですか?この国の王様はアイン様なんですし、この国に商店を作ることができるのではないでしょうか。」
「そうだね。ここの王都にもまだ余っている土地はあるだろうから、そこに商会を作るか。それで転移魔法でポーションを運べばいいし。」
「私たちのほうからは何を出しますか?」
「こっちは一個一個のポーションが性能が良すぎて、値段が高いから僕たちのほうからは量産されたポーションを安く売ればいいと思う。」
「確かにそれなら売れそうですね。」
「じゃあ後で魔王さんに言ってくるか。」
「はい。」
この後は普通に買い物して、いろいろなものを見て、元魔王に報告をしてアインは帰っていった。
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