転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

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宰相、気づいたが何もできず

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            そしてアインがダンジョンから帰ってきて1週間がたった。

「アイン様、ついにあの国の宰相に街の改造がばれました。」

「ついにばれたか…それよりも今までよくばれなかったな。」

「あの国の宰相は本当に王都以外に興味がないそうですから。」

「何故、そうなっちゃったんだろう。」

「確かあの国の宰相は元平民のようですね。」

「それなのに宰相までいけたんだ。」

「元々は小さな街の出身だったらしいのですが、王都に来てその大きさに驚き、必死に勉強をして宰相まで上りつめたそうです。」

「小さな町出身なのに町に対して厳しいんだね。」

「はい。どうやら王都に来たら他の町がどうでも良く感じたのではないでしょうか?」

「そういうものなのかな?」

「私だってこのグランド領を知ってからは他の国の領地はあまり必要に感じませんもの。」

「そんな考え方はやめようよ…それより今はこの現状をどうするの?」

「アイン様、何か案はありますか?」

「とりあえず王都から派遣された兵士だけを返り討ちにして今回は攻め込まなくて良いと思うよ。」

「なるほどアイン様はそこまで考えているのですね。」

「どういうこと?」

「あの王国は確かにすべてが王都に集中していて、他の町は蔑まれていますが、食料などは町から仕入れているので王都を食糧難にさせるのですね。」

「そんなつもりはなかったけどそうなるのかな?」

「そうですね。いくら王都にすべてが集中している国だからといっても食料に関しては他の町で作ってますからね。」

「そうなんだ。それでもしばらくは受身を取るよ。」

「それでは自分たちからは攻め込まない代わりに攻め込んできた人は全力で返り討ちにしていいのですね。」

「そういうことになるね。」

「分かりました。それではしばらくそれで待機しましょう。」

「うん。」

~宰相サイド~

「何だ?最近周辺の町で変な動きが出ているだと?」

「はい。どうやら我々に税を払っていないそうです。」

「フン。ただの町のくせに王様に対して税を払わないなんて許せないな。」

「どうしますか?」

「しょうがない。それでは今から町を襲撃して税を払わせろ。」

「つまり武力で従わせるのですね。」

「そうだ。どうせこの王都以外は小さな町、少しくらい無くなったっていいだろう。」

「宰相様は何故そんなにも王都以外に興味がないのですか?」

「ああ、それは私が小さな町出身なのは知っているな?それで王都に来た瞬間理解したんだ。」

「何をですか?」

「国なんて王都さえあれば回るとな。正直自分の出身だった町が消えてもこの国にとっては何も困らないだろう。」

「それで宰相様はこんなにも他の町に興味がないのですね。」

「そういうことだな。そんな俺の過去よりも早く町に税を徴収しに行け。」

「はい。」

そして王都の兵はすべての町に税を徴収しに行った。

しかし、どの兵も税を徴収することはできなかった。

「何でどこの軍も税を徴収できなかったんだ!」

「それがすべての町に我々の国には関係のない兵がいたのです。」

「何?この国はどの国ともまったく関係を持たないできたんだぞ。何故私たちのいる王都ではなく、あんな小さな町に行ったんだ。」

「それは分かりません。この国は本当に他の国と関係を持っていないので、他の国がどれだけ大きいかも分からないのに。」

「どうせ小さいだろう。もしも大きくてもこの王都よりはしょぼいだろうな。」

「それでなんで他の町に他の国の兵がいたのでしょう?」

「そんなことはどうでもいい。どうせ他の国は小さいだろう。この国の多くある町にそんなに多い兵を置けるわけがない。兵が尽きるまで攻め込め。」

「分かりました。しかし戦争となると市民が死ぬ可能性があるのですが。」

「大丈夫だ。問題ない。少しくらい市民が減ったって関係ない。」

「それでは向こうの兵が減るまで攻め続けますね。」

「それでいい。一ヶ月くらいで尽きるだろう。」

「そうですね。他の国がどれくらい大きいのかは知りませんがそれぐらいで終わるでしょう。」

そうして宰相は会議室から出て行った。

部屋の窓に鳥がいることも気づかずに。
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