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学校入学
しおりを挟む「王様。入学の準備ができました。」
「ああ、もうそんな時期か、入学の準備ができたなら行くぞ。」
「はい。」
「ちなみに私の娘や公爵令嬢の2人もいるからな。」
「あの3人はもういるのですか?」
「ああ、この学校は毎年入学できるのでな、あの3人は1年生のときからいたからな。」
「そうなんですか。」
「ちなみにクラスは基本成績順なのでな、Sクラスまであるのだが、お前は最初はBクラスからだ。まぁどうせすぐにSクラスになるだろうがな。」
「分かりました。できるだけがんばってSクラスになります。」
「それではがんばって来いよ。」
「はい。」
そうして僕は学校に向かった。
そこでは入学式はやったが、特に前世と変わらなかった。
「二度目の学校か…でもここではぜんぜん違うことを習うらしいし、もう一回学校生活楽しむか。」
僕は王様に教えてもらったようにBクラスにやってきた。
「あれ?ダリン君。久しぶり。」
「あ、アイン君久しぶり。君もこの学年から入るの?」
「うん。正直に言って最初から知っている人がいなかったから不安だったんだよね。」
「そうなんだ。僕もアインと一緒になれてうれしいよ。」
「うん。それじゃあ、中に入ろうか。」
そうして2人は中に入っていった。
そこには50人くらいの生徒がいた。
(やっぱり人口が多い分1クラスの人数が多いんだ。)
「こんにちは。僕は今年からBクラスに入るアインって言うんだ。よろしくね。」
「こんにちは。僕はダリン・シャナークって言うんだ。よろしく。」
とりあえず自己紹介は成功したと思う。
「それじゃあ、2人は空いている席に座ってね。」
担任の先生が言った通りにして、後ろの席に座った。
「それじゃあ、2人は来週までに習う科目を選んでおいてね。とはいっても、ダリン君は貴族だから貴族科は入ったほうがいいと思うけど。」
「はい。分かりました。」
そうしていったん自己紹介は終わった。
休み時間にて。
「そういえば何でアインは貴族だって名乗らなかったの?」
「ああ、この学校ってあまり貴族が好まれてないんだって。」
「えっ!それじゃあ名乗らなかったほうが良かったかな?」
「大丈夫だよ。ここであまり好まれていないのは上位貴族の子らしいから。」
「そうなんだ。でも、何で嫌われているのかな?」
「ああ、それに関してはグルーグみたいなのがこの学校にいるからなんだって。」
「グルーグみたいなのがいるの?またからかわれないようにしたいね。」
「まぁ、からかわれてもどうにかするつもりだし、さすがに学校内で貴族同士の争いは起こさないと思うから、狙われるとしても僕のほうだと思うよ。」
「それは絡んできた貴族がかわいそうになるな。」
「何で?」
「まさかちょっかいを出した相手が伯爵家の子供だとは思わないだろうからね。」
(びっくりした。僕が公爵だって気づかれたのかと思った。)
「そうだね。お父さんは伯爵の中でも結構力が強いらしいから。それよりも次のテストでクラスが変わるから2人ともできるだけがんばろう。」
「そうだね。アインにはおいてかれちゃうと思うけど、卒業までには追いつくようにがんばるよ。」
「まだ僕がクラスが上がるか決まってないけど、上がるつもりだからがんばるよ。」
「それじゃあ、またね。」
「うん。」
そしてテストは前世では小学生低学年でも解けるような問題だらけだった。
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