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グランド領対教会2

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~教会サイド~

「くそっ。確かに人数が多すぎるな。」

「でも1人1人はそこまで強くないし、なぜか重傷を負う前に帰っているから進みやすいけどね。」

「しかし、まだちゃんと一人も倒してないからな。あまり能力も使えてないし。」

「ハイヒューマンになったときにもらえた能力か。」

「ああ、相手が逃げ帰らなければ使えるんだがな。」

「でも、押してきているからいいじゃん。」

「そうだな。選ばれし我々に敗北はない。」

「お、なんか新しい部隊が来たぞ。」

「さっさと倒してやろうぜ。」

「ああ。」

~グランド領サイド~

「隊長。なんか三人の人影が見えてきたのですが、あれがハイヒューマンの3人ですかね。」

「そうだろうな。しかしこちらもハイヒューマン。しかもこちらは200万人いるからな。」

「じゃあ平気ですね。」

「しかし彼らは自分の力でハイヒューマンになったものたちだ。数で押し切るぞ。」

「はい。」

そして両軍は衝突した。

「お、新しい軍は強そうじゃないか。」

「あなたたちはハイヒューマンの人ですか?」

「何だ?俺たちのことを知っててここに来たのか?だったら無謀だな。」

「戦ってみなければ分からない。」

「俺の能力は最強だ。」

「じゃあ、始めるぞ。」

そういってグランド領の兵は普通の剣で切りつけた。

しかし剣は折れてしまった。

「何があったんだ?」

「俺の能力は『下位服従』この効果は自分より下のものは俺に攻撃を食らわせることはできない。」

「しかしなぜ剣が折れたんだ?」

「簡単だ。この能力は攻撃してきたもので決まる。もし種族的に俺以上だったとしても剣が俺以下の装備だったら俺は食らわん。」

「なるほど。それじゃあ、本気で行くしかないな。」

そういってグランド領兵はアイン特製の装備を取り出した。

「それでは行くぞ。」

「何なんだこれは!何で下位服従が効かない!」

「我々もハイヒューマンだからな。」

「何!そんなことは本国から聞いてないぞ。」

「そんなのこちらが秘密にしていれば報告もされないだろう。」

「くそっ。こんなところで終わるわけにはいかない。転生者としてもっと人生を謳歌するんだ。他の二人はまだか。」

「その二人ならもう終わっている。」

「何!なぜだ。」

「君は下位服従のせいで一撃で倒せなかったけど、他の二人には普通に効くからな。」

「ちっ。使えないやつらめ。」

「君も殺しはしない。君をここで気絶させて他の場所に連れて行く。」

「畜生が~。」

「これで終わる。後は残っている軍にすべてを任せて帰っていった中央の連中をどうにかすれば終わりだ。」

「行きましょう隊長。もうこれで終わりです。」

「それではみんな行くぞ。」

そうして、グランド領の兵たちは中央に向かっていった。
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