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王城

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「王城に入りますよ。」

「はい。」

とうとう王城か、楽しみだな~。

「ここから謁見をしてもらいます。謁見の間ではくれぐれも粗相の無いようにお願いします。」

「わ、わかってます。」

そういうと護衛の人が扉を開けてくれた。そして僕は謁見の間の真ん中でひざまずいた。

「そなたが私の娘と公爵たちの娘を助けてありがとう。そなたにはその功績をたたえ男爵の地位を与える。」

「は、ありがたき幸せ。」

「それではこれで謁見を終わります。アイン男爵はこのあと話したいことがあるので別の部屋に来てください。」

「はい。」


僕はあのあと呼ばれた部屋にいた。

「アイン君王が来るぞ。」

そういわれたあと王と男の人1人が入ってきた。

「アイン君私はセシリアの父、ベルナント・フォン・カルタナという。このたびは娘を助けてくれてありがとう。」

「いえ、僕は人として当然のことをしただけです。」

「ありがとう。それで言いたいことがあるのだが、私の娘と公爵令嬢が君と結婚したいそうだ。」

「そんな、第二王女と公爵令嬢が僕なんかと。」

「でも本人たちが結婚したいそうだし、それに長女じゃないから大丈夫だよ。まだ5歳だから公開はしないけどね。」

「それはもう決定なんですか?」

「本人たちが望んでいるからね。」

「これはもう決定だ。」

王様のこの一言で僕は決心がついた。

「わかりました。」

「それと男爵になった君に屋敷とお金を与えよう。屋敷に行ったらそこで案内のものにもらってくれ。」

「わかりました。」

はぁ~こっから僕は第二王女と公爵令嬢の婚約者か。

「あ、ちなみにもう一人いたの覚えてる?」

「はい。」

「彼女も婚約者になりたくて親に頼みに行ってるらしいからもしかするともう一人増えるかもね。」

カルタナ公爵が最後に爆弾を落としていったけど。
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