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王都への道のり2
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中に入ると3人の女の子と1人の中年の男がいた。
「あなた方は?」
「お前このお三方を知らないのか。」
中年のおじさんがそんなことを言ってきた。
「こら、この方は私たちの命の恩人なのですよ。」
「それでもあなたたちは…」
「あと、少し出て行ってもらえませんか?」
「そんなこの男が暴れでもしたら。」
「ならあなたはエンシェントオークを一瞬で葬れるようなものを抑えられるのですか?」
「くっ…ではせめてなんかおかしな行動をしたときは大きな声を出してください。」
「わかったわ。」
そう言って中年男は出て行った。何で僕残されてるんだろう。
「さっきはごめんなさい。彼は私たちのサポートをしているんだけど少し忠誠心が強すぎるのよ。」
「そうなんですね。ちなみに僕は何で残されたのですか?」
「私たちは全員結構位の高い人の娘なの。だからお礼をいいたくて。」
「そんなお礼なんて。人として当然のことをしただけですから。」
「それでも命の危険があったのは事実だし。普通あんなのを見たら逃げ出したくなるもの。それでも助けてくれたから。ちなみに私はリリス・ゼルク・ゼアリード。このゼアリード王国の第2王女よ。」
「私はセシリア・フォン・カルタナ。カルタナ公爵家の三女です。」
「私はシルク・フォン・ケルターナ。ケルターナ公爵家の次女になるわ。」
「何でこんな国の重鎮たちのお嬢様方が何でこんなところにいるのですか?」
「それはね今までケルターナ家の領地にいて今から王都へ帰るとこだったの。」
そうリリス王女が教えてくれた。
「少しあなたと話をしたいから一緒にこの馬車で王都へ向かわない?あなたも王都へ向かっているのでしょ。」
「そ、そうですが。お父様に確認を取ってきます。」
そして僕はお父さんに今の状況を説明した。
「アイン。王女様がお前を呼んでいるのだ。一緒に行ってこい。ただし粗相はするなよ。」
「わかりました」
そして僕は王女様方と一緒に王都へ向かい始めた。
「これでもう聞こえないわね。」
そういうと3人が泣き始めてしまった。
「どうしたのですか!?」
「いえ、王女として大人に泣き顔を見せてはいけないと思って。」
よく見ると3人とも体が震えていた。さすがに命の危険があって平気でいられるはずもなかったのだ。
「私、正直少しあきらめていたのですよ。護衛が一人また一人と倒れていくのを見ていたら。」
「もう大丈夫ですよ。そいつらは全員僕が倒しましたから。」
「ありがとう。ちなみにあなたは何歳なの?」
「僕は5歳ですよ。」
「私たちと同い年なのね。」
(((やさしいし、強い、こんな人が婚約者ならな)))
「私たちはお礼をしたいので王都についたら王城に行きますよ。」
なぜか、顔の赤いリリス様がそんなことを言ってきた。
「そんな王城なんて入っていいのですか?」
「私たちのことを助けてくれたのですものいいのです。」
「なんか口調が砕けてませんか?」
「あれはそれほど親しくない人にやる外向きの言葉よ。」
「私たちだって普段からこんな言葉じゃないわ。」
「そうなんですね。」
「あ、王都が見えてきたよ~。」
こうやって僕は3人と出会い王都に入った。この3人とこのあとあんなことになるとはこの時の僕は思ってなかった。
「あなた方は?」
「お前このお三方を知らないのか。」
中年のおじさんがそんなことを言ってきた。
「こら、この方は私たちの命の恩人なのですよ。」
「それでもあなたたちは…」
「あと、少し出て行ってもらえませんか?」
「そんなこの男が暴れでもしたら。」
「ならあなたはエンシェントオークを一瞬で葬れるようなものを抑えられるのですか?」
「くっ…ではせめてなんかおかしな行動をしたときは大きな声を出してください。」
「わかったわ。」
そう言って中年男は出て行った。何で僕残されてるんだろう。
「さっきはごめんなさい。彼は私たちのサポートをしているんだけど少し忠誠心が強すぎるのよ。」
「そうなんですね。ちなみに僕は何で残されたのですか?」
「私たちは全員結構位の高い人の娘なの。だからお礼をいいたくて。」
「そんなお礼なんて。人として当然のことをしただけですから。」
「それでも命の危険があったのは事実だし。普通あんなのを見たら逃げ出したくなるもの。それでも助けてくれたから。ちなみに私はリリス・ゼルク・ゼアリード。このゼアリード王国の第2王女よ。」
「私はセシリア・フォン・カルタナ。カルタナ公爵家の三女です。」
「私はシルク・フォン・ケルターナ。ケルターナ公爵家の次女になるわ。」
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「それはね今までケルターナ家の領地にいて今から王都へ帰るとこだったの。」
そうリリス王女が教えてくれた。
「少しあなたと話をしたいから一緒にこの馬車で王都へ向かわない?あなたも王都へ向かっているのでしょ。」
「そ、そうですが。お父様に確認を取ってきます。」
そして僕はお父さんに今の状況を説明した。
「アイン。王女様がお前を呼んでいるのだ。一緒に行ってこい。ただし粗相はするなよ。」
「わかりました」
そして僕は王女様方と一緒に王都へ向かい始めた。
「これでもう聞こえないわね。」
そういうと3人が泣き始めてしまった。
「どうしたのですか!?」
「いえ、王女として大人に泣き顔を見せてはいけないと思って。」
よく見ると3人とも体が震えていた。さすがに命の危険があって平気でいられるはずもなかったのだ。
「私、正直少しあきらめていたのですよ。護衛が一人また一人と倒れていくのを見ていたら。」
「もう大丈夫ですよ。そいつらは全員僕が倒しましたから。」
「ありがとう。ちなみにあなたは何歳なの?」
「僕は5歳ですよ。」
「私たちと同い年なのね。」
(((やさしいし、強い、こんな人が婚約者ならな)))
「私たちはお礼をしたいので王都についたら王城に行きますよ。」
なぜか、顔の赤いリリス様がそんなことを言ってきた。
「そんな王城なんて入っていいのですか?」
「私たちのことを助けてくれたのですものいいのです。」
「なんか口調が砕けてませんか?」
「あれはそれほど親しくない人にやる外向きの言葉よ。」
「私たちだって普段からこんな言葉じゃないわ。」
「そうなんですね。」
「あ、王都が見えてきたよ~。」
こうやって僕は3人と出会い王都に入った。この3人とこのあとあんなことになるとはこの時の僕は思ってなかった。
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