世界最強の強くてニューゲーム

ゼクト

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中級モンスター

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人間が一斉に攻勢を始めたので、一部分のモンスターは突破されてしまった。

しかし、人間たちは確かに大型のモンスターよりは足が速いが、それでも、小型モンスターに関しては、人間よりも早い。

その分戦闘力は少ないのだが、それでも、時間稼ぎにはなる。

「回り込まれたか…」

別に目の前のモンスターを倒すことは、そこまで難しくない。

しかし、さっき言った通り、今は時間稼ぎをされてしまうのが一番まずいのだ。

「どうするか…」

「やはり、多少無茶してでも、正面突破だ!」

そして、彼らは、そのままモンスターに突っ込んでいった。

もちろん、敵は弱いので、誰も死にはしなかったが、それでもかすり傷程度は受けてしまった。

そして、一番の問題は…

「後続のモンスターが来ないと思ったら…なんなんだこいつは…」

そこには中級モンスターがいた。

それも、こちら側を試すように、中級モンスターが縦一列に並んでいて、一体ずつ戦えるようになっている。

「なめられているな…」

「それでもこれは絶好に機会だ。
それに、こいつらも最後のほうになって、危険になってきたら、団体で襲ってくる可能性もある。
今のうちに、できるだけ体力を温存して、戦うしかない。」

「そうだな…」

そして、彼らはモンスターになめられていることは承知の上で、モンスターに挑んでいった。

さすがに、辺境のほうにずっと住んでいても、安定して生活ができるほど強い者たちだったので、中級モンスター相手でも、戦えていた。

しかし、中級モンスターというのは早々出てこないモンスターだし、それこそ、そのくらいのモンスターを1人で枯れるほどの力があれば、王都付近でも生活できただろう。

しかし、それをしないで、田舎で豊かな生活をしていたのは、さすがにそこまでの力がないからだ。

「や、やっと一体か…」

それでも彼らは何とか協力をして、一体を倒し切った。

幸い、今回は慎重にやったので、傷を受けたものはいないが、それでも多くの魔力と体力を一体に持っていかれてしまった。

このまま戦っていては、どうやっても最後まで勝てないだろう。

それに…

「な、なにをしているんだ?」

列からそれていたモンスターが今倒したモンスターに近づくと、一瞬にしてそのモンスターを回復させてしまった。

さすがに、復活させたモンスターも疲れているようだったが、それでも様子から見て、あと数体は直せるだろう。

しかし、直してもらったモンスターはもう一回は、列に並ばなかった。

「つまりは、こいつらは一回倒してしまえば、終わりってことか…」

本当に終わりなのかはわからない。

しかし、終わると信じて、冒険者たちは、次のモンスターに挑むのだった。
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