名もなき男のうた

板倉恭司

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過去のうた

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 海斗の前で、ビニールパックに入った血液を飲んでいる少女。明らかに、異様な風景ではある。だが、少女を見る海斗の目は、優しさと微かな哀れみとがあった。

 この少女の名は、大月瑠璃子オオツキ ルリコという。見た目は幼く、小学生もしくは中学生にしか見られない。しかし、彼女の本当の年齢は海斗と同じ二十五歳なのである。
 今の様子からもわかるように、瑠璃子は人間ではなく吸血鬼なのだ。しかし、その事実を知っているのは……今のところ、海斗だけだった。
 パックの血液を飲み終わった瑠璃子に向かい、海斗はためらいがちに口を開いた。

「なあ、お前を吸血鬼に変えた奴だが……本当に心当たりはないのか? 事件の前日に、家の周りを変な奴がうろうろしてた、みたいなことはなかったのか?」

 海斗の問いに、瑠璃子は首を振る。

「そんなの、知らないよ。気がついたら、こんなんなってたから」

 吐き捨てるような口調で言った。その口の周りは、真っ赤に染まっている。

「そいつさえ見つかれば、お前を人間に戻せるかもしれないんだがな。それより、口の周り拭けよ。血が付いてるぞ」

 ぶっきらぼうな口調で言うと、海斗はハンカチを差し出した。瑠璃子は口元を歪めながらハンカチを受け取り、口の周りを拭く。すると彼女の傍らにいる黒猫が、にゃあと鳴いた。いかにも構って欲しそうに、顔を擦り寄せている。

「どうでもいいけどさ……何なんだよ、その猫。えらく懐いてるじゃないか」

 苦笑しながら尋ねる海斗に、瑠璃子は微笑みながら黒猫の頭を撫でる。

「ここに捨てられたみたい。でも、すぐに仲良くなれたんだよ。この子、凄く人懐こくてさ。可愛いでしょ」

 言いながら、黒猫を抱き寄せた。黒猫はされるがままになり、瑠璃子の腕の中で喉をゴロゴロ鳴らしている。彼女を見上げる目は、親愛の情に満ちていた。
 その両者の様子はあまりにも微笑ましく、海斗は思わず笑みを浮かべる。黒猫にとっては、瑠璃子が人間だろうと吸血鬼だろうと大した意味はないらしい。

「じゃあ明日は、猫の餌も持ってきてやるよ」

 ・・・

 有田海斗は天涯孤独の身である。
 父親は、母親との口論の挙げ句、逆上した母により包丁で刺されて死亡。母は父を刺殺した直後、住んでいたマンションの八階のベランダから飛び降りて自殺したのだ。以前より、いさかいの絶えない家庭ではあったが、まさかこんなことになるとは想像していなかった。
 その後、海斗は親戚たちの間をたらい回しにされる。しかし、誰からも引き取ってもらえなかった。結局、孤児院『ちびっこの家』に預けられることとなる。
 当時の日本人の基準から考えても、かなり悲惨な境遇で育ってきた海斗。しかし、彼は持ち前の明るさと優しさを失わなかった。孤児院にて知り合った似たような境遇の子供たちと共に、明るく元気に成長していく。
 また、院長の後藤は子供たちに優しかった。実の親と代わりない愛情を、子供たち全員に注いできたのである。
 持ち前の明るさ、そして後藤や他の職員たちからの愛情を受け、海斗はのびのびと成長していく。自身の不幸な生い立ちすら、人格形成に大した影響を与えなかった。彼は明るく、優しい少年へと育っていく。世を拗ねることなく、また己の境遇に不貞腐れたり、ひねくれたりすることもなかった。
 しかし、運命とは皮肉なものである。小学六年生の時、海斗の人生観を一変させてしまう出来事に遭遇したのだ。



 発端は、同級生の大月瑠璃子が行方不明になってしまったことである。彼女は数年前に真幌市に引っ越して来た、さっぱりした性格の少女だった。両親そして弟や妹たちに囲まれ、平凡でありながらも幸せに暮らしていたのだ。
 そんな瑠璃子と海斗は、とても仲が良かった。教室での席が近く、また自宅までの帰り道が近いこともあり、ふたりはよく遊んでいた。彼女は時々、孤児院に遊びに来ることさえあったのだ。同級生の中で瑠璃子だけが、暗い過去を持つ海斗に対し普通に接してくれていた。
 当時の海斗にとって、瑠璃子は親友……いや、それ以上の存在だった。

 その瑠璃子が、殺人事件に巻き込まれて行方不明になってしまった……という知らせが入る。海斗は、居ても立ってもいられなかった。学校が終わるのと同時に、瑠璃子の家に駆け出す。しかし、家は警官たちに見張られていて入ることが出来ない。
 海斗の不安は増していく。担任の先生や警官から聞いた話によれば、瑠璃子の両親そして弟と妹の四人が、自宅で殺されていたのだという。ところが犯人と思われる人物は、その場で首を吊って死んでいたのだ。
 現在、瑠璃子だけが行方不明になっていた。警察もあちこち探してはいるが、手がかりすら見つかっていない。彼女も既に死んでいる、と思うのが普通であろう。
 しかし、海斗は諦められなかった。瑠璃子の行きそうな場所を、あちこち探し回る。
 やがて日が暮れ、かつての遊び場であった廃工場に足を踏み入れた時だった。

「海斗なの?」

 奥から、不安そうな声が聞こえてくる。海斗はハッとなった。この声は?

「そうだよ、海斗だよ。瑠璃子なのか?」

 闇に向かい、そっと語りかける。すると工場の奥から、ひとりの少女がおずおずと姿を現す。
 やはり、瑠璃子だった。着の身着のまま逃げてきた、という格好である。

「お、お前……何やってたんだよ!」

 叫びながら、瑠璃子に近づいた。だが次の瞬間、信じられないことが起きる。

「来ないで!」

 叫ぶと同時に、瑠璃子は海斗を突き飛ばした。その腕力は尋常なものではない。一瞬にして、後方に吹っ飛ばされたのだ。まるで、アクション映画におけるやられ役のスタントマンのような勢いだった。

「痛えじゃねえかよ。お前、いつからそんな馬鹿力になった?」

 呻き声を上げながら、どうにか立ち上がる海斗。しかし顔を上げ、瑠璃子の顔を見た瞬間に愕然となった。

「お前、どうしたんだよ……」

 そう呟くのがやっとだった。瑠璃子の瞳は、紅の光を放っている。さらに、その口からは鋭く尖った犬歯が伸びているのだ。

「お願いだから、これ以上は近寄らないで。でないと、あんたを殺してしまうかもしれない!」

 悲痛な叫び声を上げた瑠璃子。その紅く光る瞳から、涙がこぼれた。

「わ、わかった。これ以上は近づかない。だから何があったのか、それだけでも教えてくれよ!」

 ただならぬ様子に怯みながらも、海斗は怒鳴りつけた。瑠璃子に何事が起きたのかはわからない。それでも、瑠璃子がただならぬ状態であることだけは確かだ。さらに、彼女が苦しんでいることも。
 そんな瑠璃子を、放っておく訳にはいかない。

「何があったのか、言ってくれよ!」

 再度、怒鳴りつける海斗……すると、瑠璃子はためらいがちに語り始めた。



 ごく普通の日のはずであった。
 十二歳の瑠璃子はその日、いつもと同じように家族そろって夕食のクリームシチューを食べていた。両親そして弟や妹らと共に、仲良く会話をしながら、一家団欒の時間を過ごしていたのだ。
 しかし、その平和な時間は一瞬にして砕かれた。
 突然、奇妙な男が二階から降りて来たのだ。スキンヘッドに黒いジャージ姿で、サバイバルナイフを片手に握り体をわなわな震わせている。そんな異様な怪人が、一家団欒の風景にいきなり出現したのだ。
 この、どこから見ても不審としか言い様のない人物……もし仮に、外を歩いている時に遭遇したのであるなら、彼らは即座にその場を離れたはずだ。すぐに警察に通報していただろう。
 しかし、大月家の人々はポカンとなっていた。彼らはこの突然の事態に対し、ただただ戸惑うだけだった。自宅という、安心して過ごせるはずの場所……この平和な日本において、まさか自宅に押し入って来る者がいようとは想像もしていない。人間は想定外の出来事に遭遇した場合、どうすればいいのか分からず、体が硬直し反応が出来ないケースも少なくないのだ。
 さらに不幸なことに、その押し入って来た者の目的は金品ではない。その場にいる者の命であった。
 侵入してきた男はサバイバルナイフを振り上げ、何のためらいも無く一家に襲いかかる──

 全身をナイフで滅多刺しにされ、父と母は死んだ。
 瑠璃子もまた、幼い弟や妹と共に首を切られて死んだ……はずだった。少なくとも、彼女の記憶はそこまでしかない。
 しかし数時間後、瑠璃子は吸血鬼となり目覚めた。
 吸血鬼になって、初めて彼女がとった行動は、家族の血を吸う事だった。まだ温かみの残っている父や母の死体にむしゃぶり付き、流れ落ちる血をすすったのである。
 渇きが満たされ、瑠璃子はようやく我に返る。その瞬間、己のした行為のおぞましさに愕然となった。
 自分は今、人間の血を吸ってしまったのだ。それは、人肉を食べるのと同じくらい恐ろしい行為だ。しかも、相手は他人ではない。自分の肉親なのだ。
 肉親の血を、吸ってしまった。今の自分は、おぞましい化け物なのだ。
 己に対する絶望に打ちのめされながら、瑠璃子は現場から逃げ出した。その後は人目を避けて、闇に潜んでいたのである。



「海斗、お願いがあるの」

 悲痛な告白の後、瑠璃子は声を絞り出す。
 海斗は話の内容に圧倒されながらも、どうにか口を開いた。

「な、何だよ。俺に出来ることなら、何でもするぞ」

「あたしの事は、誰にも言わないで。お願いだから……」

 そう言った直後、瑠璃子は泣き崩れた。廃工場の中で、嗚咽の声が響き渡る。
 その嗚咽の声が、呆然となっていた海斗の理性を呼び戻した。彼は、頭をフル回転させ考える。どうすればいいのか──

「瑠璃子、大丈夫だ! 俺が、お前を人間に戻してやるから!」

 気がつくと、海斗は叫んでいた。しかし、瑠璃子は首を振る。

「そんなの無理だよ」

「やってみなけりゃわからねえだろうが! お前は人間から吸血鬼になった。それなら、吸血鬼から人間になる方法も、探せばあるかもしれねえだろ!」



 それ以来、海斗の生活は一変してしまった。
 中学校に入ると同時に、図書館や図書室に入り浸るようになる。とは言っても、まともな本には目もくれない。吸血鬼に関するありとあらゆる文献を読み漁ったのだ。気になる部分があれば、持参したノートに写す。時には、本そのものを拝借することもある。もちろん、授業にはほとんど出ない。
 夕方になり、学校が終わると同時に真っ直ぐ廃工場に向かう。そして、仕入れた知識を瑠璃子に報告していた。時には、無理のない程度に実験を行なったりもしたのだ。
 その繰り返しで海斗が知ったのは、本になっている知識がいかに当てにならないか、という事実であった。少なくとも、現実に存在している吸血鬼の瑠璃子と、本に書かれている吸血鬼とでは、当てはまらない部分があまりにも多いのだ。
 たとえば、瑠璃子は十字架を見ても何も反応しなかった。ニンニクもまた同様である。そのどちらも、吸血鬼の登場する物語においては弱点として描かれている。だが、瑠璃子には何の効果もなかった。
 ただし、彼女に当てはまる部分も存在する。瑠璃子の体は、日の光を浴びる事が出来なかった。日光を少しでも浴びると体に激痛が走り、皮膚に火傷のような症状が出る。
 また、瑠璃子の身体能力は人間のレベルを遥かに凌駕しており、体も頑丈であった。鉄の鎖を引きちぎるほどの腕力を持ち、動きも異常に速い。さらに、どんな怪我を負っても一瞬で治ってしまうのだ。
 そして、吸血鬼を吸血鬼たらしめている最大の要因が、血液を飲むことで飢えや渇きを満たしている点であった。今の瑠璃子は、どんなものを食べても吐いてしまう。その体は、人間の食べ物をいっさい受け付けない。唯一、動物の血液の摂取のみが瑠璃子の命を支えていたのだ。
 そのため、海斗は血液の調達と確保について考えなくてはならなかった。思案した結果、市内にある精肉工場に目を付ける。病院に保管してある血液を盗むのは難しく、盗めば確実に大騒ぎになる。かといって瑠璃子が人間を襲ったりすれば、警察が動くことになるのは間違いない。もし世間が彼女の存在を知ってしまったなら、その時点で全てが終わる。
 しかし、精肉工場にある牛や豚の血なら、盗まれたとしても大した騒ぎにはならないだろう。減っていても、気づかれないかもしれない。
 そこで海斗は、瑠璃子と共に精肉工場に忍び込み、牛や豚の血液を盗んだ。人間の血液と比べると格段に不味いらしい。少なくとも、瑠璃子はそう言っていた。それでも、飢えや渇きや人を襲いたいという衝動は押さえられる。
 さらに海斗は、独自に事件のことを調べていたが、素人探偵にはお手上げだった。
 瑠璃子の家に押し入った犯人は、一家四人をサバイバルナイフで惨殺した。その直後に、事件現場で手首を切った上に首を吊って自殺してしまったのだという。
 当時の新聞を見てみると、犯人の勝田郡司カツタ グンジは覚醒剤中毒者であり、覚醒剤の使用に伴う妄想に悩まされていたとのことだ。勝田は事件前、この町には悪魔がいる……などと一人で呟き徘徊している姿を、大勢の人間に目撃されていた。
 覚醒剤の打ち過ぎに伴う妄想が動機の連続殺人事件。これが、警察の見解である。
 しかし、海斗は納得いかなかった。では、瑠璃子を吸血鬼に変えたのは何者なのだろう。そもそも、殺された家族の中でなぜ瑠璃子だけが吸血鬼となったのか? それも分からない。
 その謎さえ解明できれば、瑠璃子を人間に戻す方法も見つかるかもしれない。海斗はその後も、暇があれば事件を調べて回った。



 そんな生活を続けているうちに、まともな道からどんどん外れていってしまった。授業には全く顔を出さなかったし、教科書など開いた覚えがない。テストは全て白紙で提出。当然ながら、成績は最低である。進学など、出来るはずもなかった。そもそも、本人に進学する気など欠片ほどもなかったのだが。
 こうして海斗は、ヤクザの道にこそ進まなかったものの、中学校を卒業すると同時に『ちびっこの家』を飛び出した。その後は様々な仕事を経て、本格的に裏の世界へと足を踏み入れて行ったのである。
 それからの海斗は……持ち前の明るさと口の上手さと行動力を武器にして、裏の世界でどうにか食べていけるくらいにはなっていた。
 一方の瑠璃子は、海斗に助けられながら、何とか生きてきたのだ。もっとも、今の彼女を生きていると表現していいのかは解釈の分かれるところだろう。
 それでも海斗は、彼女にした約束を忘れていなかった。

(俺が、お前を人間に戻してやるから!)

 そう、彼は今でも、瑠璃子を人間に戻す方法を探し続けている。





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