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六月九日 孝雄、恐ろしい事態に直面する
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いったい何が起きているんだ?
どうして、こんなことに?
塚本孝雄は放心状態のまま、その場に立ち尽くしていた。なぜ、こんなことになってしまったのか。孝雄は、自身の運命を呪いたい気分であった。
それを発見したのは、覚醒剤の効果が切れかけていた時である。空腹を感じた彼は、キッチンへと降りていった。とりあえずは飯を食い、それから次の覚醒剤を打とう……孝雄は、そう考えたのだ。
しかし、一階に降りて行った孝雄が見たものは、リビングにあるソファーに座っている両親の姿だった。時刻は、既に昼の十二時を過ぎている。そもそも今日は平日であり、父は仕事に行っているはずだった。
なのに、リビングにあるソファーでふたりして座っている。いったい何事が起きたのだろうか。
普段の孝雄は、両親との接触や会話を徹底的に避けている。目を合わそうともしないくらいだ。基本的には夜中、皆が寝静まった頃に降りて来るのが孝雄の生活である。夜中に一階に降りて来て、冷蔵庫を漁ったりしていたのだ。
しかし、その時は違っていた。座っている両親の後ろ姿からは、明らかに不自然なものを感じる。テレビもついていないのに、ふたりともじっとして動かないのだ。
何かがおかしい。覚醒剤依存症の者に特有の、異様なまでの疑り深さがここでも発揮されていた。
孝雄は、ためらいながらも声をかけた。
「ねえ、何やってんの?」
恐る恐る尋ねてみた。しかし、返事はない。
どういうことだ? 思わず首を傾げた。わざと無視しているのだろうか。そもそも、自分は家族の鼻つまみ者なのだから。
そんな考えが頭を掠めた瞬間、孝雄は苛立った。苛立ちほ、あっという間に激発的な怒りへと変わる。
「おい、聞いてんだろうがよ! 何か言えや!」
声を荒げ怒鳴りつける。しかし、両親は相変わらず反応しない。怒った彼は、ずかずかと近づいて行く。
後ろから、父親の体を乱暴に突いた。
「いい加減にしろよ! ぶっ殺すぞ!」
喚き、睨みつけるが、父も母も全く反応しない。
どうなっている……孝雄は訝しげな表情になった。だが、その時にやっと今の状況を理解する。
両親の首には、灰色のネクタイが巻きついているのだ。顔は青ざめ、呼吸はしていない。
目の前にあるのは、両親の死体だったのだ──
「うわああああ!」
孝雄は思わず吠え、後ろに飛びのいた。よく見れば、両親の体には生気がない。死後、どのくらいの時間が経過しているのだろうか。いつから死んでいたのか、孝雄には全くわからない。
だが彼にとって、そんな事はどうでもよかった。
普通の人間なら、両親の突然の死にショックを受け、そのまま呆然となっていたことだろう。あるいは蘇生のための措置を施すか、もしくは救急車なり警察なりに電話するか。いずれにせよ、何らかの対策を講じたはずだ。
しかし孝雄は、そのどれも選ばなかった。僅かな間、呆然としていたが……やがて向きを変え、自分の部屋に駆け込んで行った。
覚醒剤の水溶液がつまった注射器を手に取り、それを腕に突き刺したのだ。
その時、孝雄はこう考えていた。もう、父も母も死んでいる。今さら何をしたところで無駄だ。しかも、このままでは確実に警察が来る。その場合、覚醒剤は全て没収されて自分も逮捕だ。
ならば、警察が来る前に持っている覚醒剤を全て使い果たしてしまおう……孝雄はそう考えたのだ。
普通の人間から見れば、狂っているとしか思えない所業である。だが当人にしてみれば、至極もっともな行動なのだ。死んでいるにせよ生きているにせよ、今の自分には何も出来ない。
ならば、じたばたしても仕方ない。しかも、自分の手元には覚醒剤がある。それを全て使い果たした上で警察を呼んでもいいだろう……孝雄はそう考え、行動した。
即座に警察と救急車を呼び、助かるかもしれない僅かな可能性に賭ける。ことが終わるまでは、しばらく覚醒剤を我慢する……という選択肢は、彼の頭を掠めもしなかった。
最悪の気分だった。
疲れきっていた、孝雄の脳と肉体……しかし覚醒剤を射ったため、活力が湧いてきた。その結果、どうにか思考が出来るようにはなった。もちろん、それらは仮初めのものだ。食事による栄養の補給、及び睡眠による疲労の回復をしない限り、根本的な解決にはなっていないのだが。
それはともかくとして、今の孝雄は先ほどよりは正常な思考が出来るようになっている。
孝雄は、ごく当たり前のことを考えた。
いったい何者が、ふたりを殺したんだ?
孝雄の両親は、ごくごく普通の人間である。父は平凡なサラリーマン、母は主婦。誰かに殺されるような覚えなどないはずだ。孝雄の知らないところで、ヤクザに恨みでも買っていない限りは。
なのに今、ふたりは死んでいる。明らかに、何者かに殺されたような死に方で。
待てよ。
じゃあ、何で俺は殺されていないんだ?
そう、家に何者かが侵入して両親をネクタイで絞殺した。二階にいた自分が気づかないうちに、実に手際よく殺害し出ていったのだ。
なのに、孝雄のことは見逃している。これは、どういう訳だ?
様々な考えが、頭の中を駆け巡る。孝雄は、血走った目で周囲を見回した。自分の周囲で、いったい何が起きているのだ。両親が殺されたというのに、自分は生きている……これは、どうしたことだ?
この男は覚醒剤を多量に摂取し、寝不足の上に栄養も補給できていない。その脳からは、正常な判断を導き出すことは不可能である。
やがて孝雄は、多くの覚醒剤依存性患者が堕ちて行った、妄想が生み出す無間地獄へと足を踏み入れていく。
孝雄は頭を抱えた。どうすればいいのか、必死で考える。
だが、そんな彼が最初にしたのは……二階のドアを閉め、鍵をかけることだった。さらに窓を閉め、隙間が無いようガムテープで厳重に貼り付ける。
次に孝雄は、天井を見上げた。赤い文字が書かれている……こんなものが見つかったら、真っ先に自分が疑われてしまうだろう。椅子に上がり、濡れた雑巾で拭いてみる。
すると、文字はあっさりと消えた。孝雄は笑みを浮かべ、天井の文字を拭き取っていく。
孝雄は、全くわかっていなかった。今、この状態では……下の階で何が起きているのかを把握しづらい。しかも、外部の人間の残した証拠のひとつを、自らの手で消してしまったのだ。
そして、事態は最悪の方向へと進んでいく。
どうして、こんなことに?
塚本孝雄は放心状態のまま、その場に立ち尽くしていた。なぜ、こんなことになってしまったのか。孝雄は、自身の運命を呪いたい気分であった。
それを発見したのは、覚醒剤の効果が切れかけていた時である。空腹を感じた彼は、キッチンへと降りていった。とりあえずは飯を食い、それから次の覚醒剤を打とう……孝雄は、そう考えたのだ。
しかし、一階に降りて行った孝雄が見たものは、リビングにあるソファーに座っている両親の姿だった。時刻は、既に昼の十二時を過ぎている。そもそも今日は平日であり、父は仕事に行っているはずだった。
なのに、リビングにあるソファーでふたりして座っている。いったい何事が起きたのだろうか。
普段の孝雄は、両親との接触や会話を徹底的に避けている。目を合わそうともしないくらいだ。基本的には夜中、皆が寝静まった頃に降りて来るのが孝雄の生活である。夜中に一階に降りて来て、冷蔵庫を漁ったりしていたのだ。
しかし、その時は違っていた。座っている両親の後ろ姿からは、明らかに不自然なものを感じる。テレビもついていないのに、ふたりともじっとして動かないのだ。
何かがおかしい。覚醒剤依存症の者に特有の、異様なまでの疑り深さがここでも発揮されていた。
孝雄は、ためらいながらも声をかけた。
「ねえ、何やってんの?」
恐る恐る尋ねてみた。しかし、返事はない。
どういうことだ? 思わず首を傾げた。わざと無視しているのだろうか。そもそも、自分は家族の鼻つまみ者なのだから。
そんな考えが頭を掠めた瞬間、孝雄は苛立った。苛立ちほ、あっという間に激発的な怒りへと変わる。
「おい、聞いてんだろうがよ! 何か言えや!」
声を荒げ怒鳴りつける。しかし、両親は相変わらず反応しない。怒った彼は、ずかずかと近づいて行く。
後ろから、父親の体を乱暴に突いた。
「いい加減にしろよ! ぶっ殺すぞ!」
喚き、睨みつけるが、父も母も全く反応しない。
どうなっている……孝雄は訝しげな表情になった。だが、その時にやっと今の状況を理解する。
両親の首には、灰色のネクタイが巻きついているのだ。顔は青ざめ、呼吸はしていない。
目の前にあるのは、両親の死体だったのだ──
「うわああああ!」
孝雄は思わず吠え、後ろに飛びのいた。よく見れば、両親の体には生気がない。死後、どのくらいの時間が経過しているのだろうか。いつから死んでいたのか、孝雄には全くわからない。
だが彼にとって、そんな事はどうでもよかった。
普通の人間なら、両親の突然の死にショックを受け、そのまま呆然となっていたことだろう。あるいは蘇生のための措置を施すか、もしくは救急車なり警察なりに電話するか。いずれにせよ、何らかの対策を講じたはずだ。
しかし孝雄は、そのどれも選ばなかった。僅かな間、呆然としていたが……やがて向きを変え、自分の部屋に駆け込んで行った。
覚醒剤の水溶液がつまった注射器を手に取り、それを腕に突き刺したのだ。
その時、孝雄はこう考えていた。もう、父も母も死んでいる。今さら何をしたところで無駄だ。しかも、このままでは確実に警察が来る。その場合、覚醒剤は全て没収されて自分も逮捕だ。
ならば、警察が来る前に持っている覚醒剤を全て使い果たしてしまおう……孝雄はそう考えたのだ。
普通の人間から見れば、狂っているとしか思えない所業である。だが当人にしてみれば、至極もっともな行動なのだ。死んでいるにせよ生きているにせよ、今の自分には何も出来ない。
ならば、じたばたしても仕方ない。しかも、自分の手元には覚醒剤がある。それを全て使い果たした上で警察を呼んでもいいだろう……孝雄はそう考え、行動した。
即座に警察と救急車を呼び、助かるかもしれない僅かな可能性に賭ける。ことが終わるまでは、しばらく覚醒剤を我慢する……という選択肢は、彼の頭を掠めもしなかった。
最悪の気分だった。
疲れきっていた、孝雄の脳と肉体……しかし覚醒剤を射ったため、活力が湧いてきた。その結果、どうにか思考が出来るようにはなった。もちろん、それらは仮初めのものだ。食事による栄養の補給、及び睡眠による疲労の回復をしない限り、根本的な解決にはなっていないのだが。
それはともかくとして、今の孝雄は先ほどよりは正常な思考が出来るようになっている。
孝雄は、ごく当たり前のことを考えた。
いったい何者が、ふたりを殺したんだ?
孝雄の両親は、ごくごく普通の人間である。父は平凡なサラリーマン、母は主婦。誰かに殺されるような覚えなどないはずだ。孝雄の知らないところで、ヤクザに恨みでも買っていない限りは。
なのに今、ふたりは死んでいる。明らかに、何者かに殺されたような死に方で。
待てよ。
じゃあ、何で俺は殺されていないんだ?
そう、家に何者かが侵入して両親をネクタイで絞殺した。二階にいた自分が気づかないうちに、実に手際よく殺害し出ていったのだ。
なのに、孝雄のことは見逃している。これは、どういう訳だ?
様々な考えが、頭の中を駆け巡る。孝雄は、血走った目で周囲を見回した。自分の周囲で、いったい何が起きているのだ。両親が殺されたというのに、自分は生きている……これは、どうしたことだ?
この男は覚醒剤を多量に摂取し、寝不足の上に栄養も補給できていない。その脳からは、正常な判断を導き出すことは不可能である。
やがて孝雄は、多くの覚醒剤依存性患者が堕ちて行った、妄想が生み出す無間地獄へと足を踏み入れていく。
孝雄は頭を抱えた。どうすればいいのか、必死で考える。
だが、そんな彼が最初にしたのは……二階のドアを閉め、鍵をかけることだった。さらに窓を閉め、隙間が無いようガムテープで厳重に貼り付ける。
次に孝雄は、天井を見上げた。赤い文字が書かれている……こんなものが見つかったら、真っ先に自分が疑われてしまうだろう。椅子に上がり、濡れた雑巾で拭いてみる。
すると、文字はあっさりと消えた。孝雄は笑みを浮かべ、天井の文字を拭き取っていく。
孝雄は、全くわかっていなかった。今、この状態では……下の階で何が起きているのかを把握しづらい。しかも、外部の人間の残した証拠のひとつを、自らの手で消してしまったのだ。
そして、事態は最悪の方向へと進んでいく。
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