レンズに映る君の姿

夕悠

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デート

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【凪さん、25日俺とデートしてくれませんか】
でっ!!そうか付き合ってるんだからデートになるのか...
本当に風太が僕の彼氏に...ん?彼氏でいいのか?
まぁ、呼び方なんてなんでもいいいか
実感わかないなぁ 夢みたい
「お母さん。誕生日に出かけないかって誘われたんだけど行ってきていい?」
「いいわよ。伊織くん?」
「ううん。部活の後輩」
「風太くん?」
「うん」
「伊織くんは?」
「今回はいないけど...」
尋問はじまった?
「そう...連続で今年は二人...」

プルルルルルルル・・・・

『はい、もしもし』
「あ!伊織くん?ねぇねぇ凪が25日に遊びに誘われてるんだけどこれってデートかしら」
「いきなり何いってんの!?しかもなんで伊織に聞くの!」
「だってあなたに聞いても答えてくれないでしょ?で、どうなのかしら」
『完全にデートですね。誕生日にクリスマスデートですね』
「いいわねぇ~ それで相手は風太くんなの?」
そうだ!出かけるだけならいいけどデートの相手が男だなんて
『そうですよ。というか気づいてましたよね』
「なんとなくいいことあったのかな~ぐらいよ」
『十分じゃないですか...っとすみません。キャッチ入ったので切りますね』
「突然ごめんね。あとで詳しく教えてくれる?」
『わかりました。それじゃあ失礼します』
「は~い」
バレちゃったし言わなきゃ...
「実は文化祭から風太と付き合っててさっきも「デート行きませんか」って聞かれて」
「そうだったの 言ってくれればいいのに~」
「お母さんは別れろとか言わないの?」
「言って別れる?」
「絶対いや!」
「でしょ?それにお母さんは凪が選んだことのなら口出ししなわよ」
「ありがと...」
「それより!デートならおめかししないとよね?買い物行くわよ!」
「今から!?ちょっと待って!」



【うん!よろしくね!】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ごっごめんね...遅れちゃった...」
「..........」
「風太?」
「あっいえ!大丈夫ですよ」
「そうかな...」
「凪さん」
「なに?」
「今日も可愛いですよ」
むぅ 只でさえかっこいいのにそんなこと言うのは反則だぞ!
「風太もかっこいいよ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「見て!このモデルかわいくない?見た目はフィルムっぽいんだけどデジタルなんだよ」
「サイズ感もちょうどよくていい感じですね」


「凪さん、口元ついてますよ」
「えっ どのへん?」
「ここですよ」


「やっぱレーシングゲーム難しいよぉ」
「それでも前より上手になってますよ」


「あっ これ続編でてたんだ」
「小説ですか?」
「そう。風太も読む?おすすめも貸すよ」
「そうですね。久しぶりにちゃんと読みたいですね」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「今日は楽しかったよ。ありがと」
「俺も楽しかったです。あのこれプレゼントです」
「えっ!ありがとう!へへへ、嬉しいなぁ」
なんだろなぁ
「家に帰ってからゆっくり見てくださいね」
「うん?わかった」
そうだ!
「ねぇねぇ、風太ちょっとこっち来て」
「こっちですか?」
誰も見てないよね?

チュッ

「離れたくないけど帰えらなきゃだからで我慢ね」
勢いでしちゃったけど恥ずかしっ
「凪からしてもらえるなんてめっちゃ嬉しい。ありがと」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ただいま~」
「おかえりなさい。どうだった?」
「楽しかったよ。今年もプレゼント貰っちゃった」
ゆっくり見てってDVDとかかな?
「なに貰ったの?」
「うんとね」
あれ、DVDじゃない?
「あらあら、この大きさの箱って」
「ねえ、これって....」
【風太!】
【いつか必ず本物を渡すので今はそれを受け取ってくれますか?】
ふふっ 聞かなくたって答えは決まってるのに
【うん 約束だよ?待ってるからね】
「いい彼氏さんね~」
「でしょ!大好き!」
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