レンズに映る君の姿

夕悠

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滴るしずく

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「あっつい!なんで終業式のためだけにこんな暑いなか学校来なきゃなの!?」
「だけってお前終業式は大事だろ...面倒くさいのは確かだけどさ」
「プールいきたい~ひからびる~」
「じゃあ行くか?」
「やだ、人多い。人肌近い。やだ。」
「だと思ったよ全く」
でも暑いし水入りたいな~なんかいいもの...あるじゃん!
「明日の部活って男子だけだよね?」
「そうだな 希望者だけだから女子は来ねぇな」
「おっけー!とりま風太に連絡しとくか」
【明日の部活は大きめの拭けるものを持ってきてね☆】
「何する気だよ」
「それは明日のお楽しみっ☆」
「はぁ、嫌な予感しかしねぇ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「おいこれは...」
「何をするんですか」
「今日の部活は噴水の掃除です!!」
二人共あっけにとられてて面白いな
「まぁ掃除する代わりにここで遊ぶ権利を顧問からもぎ取ってきました!」
「なので遊びます!というわけで」

ダッ!!
バッシャーーンッッ

「ひゃっふー!!」
冷たくてきもちいー うるおう~
「珍しく学ラン着てなかったのはこのためか」
「それでも制服は着たままですけどね」
「おーい 二人も来なよ!」
「凪さん なんで噴水なんですか?夏休みなんだから海とかでも...」
「だって怖いし...」
「凪は泳げないからな。プールとか海だと深すぎるんだよ」
あーーー!!!バラしたな!!
「失礼な!犬かきぐらいは僕だって出来るわ!」
「というか二人共足だけじゃなくてこっちまで来なよ」
「俺はパス 着替え持ってないからな、かわりに風太が行くってよ」
「やった!ほら全身浸かりに来なよ。まぁ膝くらいまでしか無いけど」
「しょうがないですね よっと」

ザパンッ

「風太!いくぞ!」

バシャン

「わっ!お返しですよ!

ザバッ
ドボンッ
バッシャーン


「楽しそうだね~ 俺いないほうが良いのかなこれ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「はははははっ あー面白い!」
体だけと思ってたのに髪までびしょ濡れになっちゃった
うわっ 風太もびしょ濡れじゃん
濡れててもかっこいいな...むしろ張り付いてるシャツとか濡れてかきあげてる髪とか...
水も滴るいい男ってこういうことか....
なんかドキドキする
「おーい 風太に見惚れてる凪くーん」
「えっ何!?別に見惚れてなんか!?」
「何でワイシャツの下何も着てないの~乳首透けてますよ~」
あっ本当だ でも別に気にする人もいないだろ
「凪さん」
「風太?どうしたの?」
「失礼します」

ザパァ

「わわっ 風太どうしたのっ」
「危ないんで首に手ぇ回しといてください。あと着替えどこですか?」
「えっとそこのバッグ」
「わかりました。小鳥遊先輩!バッグ開けといてくれますか!
「はいはーい。」

ポタポタポタ

「凪さん タオル使ってください」
「う、うん ありがと」
「じゃあ俺あっちで着替えてくるんでっ!」
別にここでいいのに...
「凪~w 初めてのお姫様抱っこはどうだったw」
「いい匂いした。しかも結構筋肉ついてて安定して身を任せられた」
「めっちゃ堪能してんじゃんww」
「あと顔が近くてドキドキしたんだけど。イケメンが目の前に!」
「おーおー 落ち着け。体冷えるからまずは着替えろ」
「はーい」

カシャッカシャッ

「伊織なに撮ってんの?」
「秘密~ おっ風太おかえり~今さこんなの撮れたんだけど。あとこれとか」
「小鳥遊先輩...ありがとうございますっ」
「よっし!着替え完了!やることやったし解散するか!」
「噴水の掃除はしなくていいんですか?」
「うん。定期的に用務員さんがやってるし顧問も別に期待してなかったと思うし」
「そーかそーか じゃあさっさと帰れるな」
「次の部活は校外のやつかな?じゃまた次の部活でね~」
「おつかれさまでした」
「またな~」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【今日撮ったやつ送っとくな】
【ありがとうございます】
【写真バレないように気をつけろよ 今のままじゃただの変態だからな】
【ええ 気をつけます】
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