上 下
40 / 91
第二章〜学園〜

第二章 第十話 仲間~王都でショッピング~

しおりを挟む
「じゃあさっそく行こ~♪」
 結局グラン、ティナ、ナミア、エリザベート、フレッドリック、シャミア、サリーネの七人で王都を回ることになった。
 シャミアとサリーネは王族のため普段は護衛なしに外に出られないのだが今回はなぜか許しが出たらしい。

「今日はどこに行くのですか?」

「適当にぶらつこうかなと思ってたけどどっか行きたいとこある?」

「私たちは服が見たい!」

「俺はグランに剣を見繕ってもらいたいぜ!」

「私たちは買い食いなるものを体験してみたいですわ」

「じゃあまずなにか食べながら服を見てそのあと一旦別れて俺らは武器屋、ティナたちは服屋に行くって感じで」

「異議な~し」
 行くところが決まり食べ歩きできるようなものを探しつつウィンドウショッピングを始めた。

「甘いものが食べたいよ~」

「クレープとかがいいんじゃない?」

「ドーナツもありだよ!」

「俺はホットサンドとかかな」

「「「いいね!」」」

「フレッドリックさんは武器屋で何を見るんですか?」

「今使ってる剣がかなり安物でな。だからこれを機に高いいいやつを買おうかと思ったんだが何がいいのかわからないんだ」

「じゃあよさげなやつを探しに行こう」

「ありがとな!」

「俺も買おうかな……」

「そういえばグランが使ってる剣って誰が作ったやつなんだ?」

「それは私も気になるかも!」

「これのこと?」

「そうそう」

「これは自分で創ったんだよ。入試前に受けた依頼で手に入った素材からね」

「「「「「「自分で!?」」」」」」

「ち、ちなみに何の素材?」

「確か……炎竜レッドドラゴンの牙と魔力銀ミスリルを使っ
てたはず」

「「「「「「炎竜レッドドラゴン!?」」」」」」

「いつ倒したの?」

「ティナと婚約して少したったあとかな?」

「無事でよかったけどグランがいなくなったらみんな悲しむんだから今度からそういう依頼が来たら私に一回相談すること!」

「ティナ……。ごめんな。わかったよこれからはそうする」

「また二人の空間を作ってるよ」

「これは……」

「ちなみにそんな依頼が来るってグラン今何ランクなの?」

「そういえば私を助けてくれたときにAランクになったよね」

「そこからさらにあがって今はSSランクだよ」

「「「「「「SS!?」」」」」」

「グランといると驚いてばかりだぜ……」

「すごいですね!まさかSSランクとは」

「もう少しでSSSランクになれそうで怖いわ」

「「確かに」」

「ちなみにティナは?」

「私は今Cランクだよ」

「グランに比べると低く見えるけどそれでもCは高いわ」

「「それな」」
 そうこう言いながら歩いていると広場にクレープやホットサンドの屋台が出ていた。
 串焼きなどもあり結構賑わっていた。 

「じゃあ買いに行こうか」
 それぞれが食べたいものを買ったところでウインドウショッピングを再開した。
 ある程度見回ったところで男子と女子に別れて行動することになった。

「じゃあ後でこの広場に集合で」

「時間に目処が立ったら連絡するね!」

「了解」
 
「じゃあ行くか」

「おう!ところでさっき連絡するって行ってたけどどうやって連絡するんだ?」

「あー……それについてはまた後で説明するよ。連絡するときに」

「わかったぜ!いい武器あるといいな」

「そうだね。まあなかったら持ち合わせの素材で創ろうか?」

「いいのか!?」

「そんなに業物いいものは創れないけどね」

「いやいやグランの業物いいものの基準って何だよ……」


 武器屋にやってきた二人は店内を見回っていた。
「なかなかねーな」

「ほんとだね。これなら僕が作った方が……」

「じゃあお願いしようかな」
 グランが剣を創ることが決定した二人は工房に向かって歩いていた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

レベルカンストとユニークスキルで異世界満喫致します

風白春音
ファンタジー
俺、猫屋敷出雲《ねこやしきいずも》は新卒で入社した会社がブラック過ぎてある日自宅で意識を失い倒れてしまう。誰も見舞いなど来てくれずそのまま孤独死という悲惨な死を遂げる。 そんな悲惨な死に方に女神は同情したのか、頼んでもいないのに俺、猫屋敷出雲《ねこやしきいずも》を勝手に転生させる。転生後の世界はレベルという概念がある世界だった。 しかし女神の手違いか俺のレベルはカンスト状態であった。さらに唯一無二のユニークスキル視認強奪《ストック》というチートスキルを持って転生する。 これはレベルの概念を超越しさらにはユニークスキルを持って転生した少年の物語である。 ※俺TUEEEEEEEE要素、ハーレム要素、チート要素、ロリ要素などテンプレ満載です。 ※小説家になろうでも投稿しています。

転生した体のスペックがチート

モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。 目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい このサイトでは10話まで投稿しています。 続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

元チート大賢者の転生幼女物語

こずえ
ファンタジー
(※不定期更新なので、毎回忘れた頃に更新すると思います。) とある孤児院で私は暮らしていた。 ある日、いつものように孤児院の畑に水を撒き、孤児院の中で掃除をしていた。 そして、そんないつも通りの日々を過ごすはずだった私は目が覚めると前世の記憶を思い出していた。 「あれ?私って…」 そんな前世で最強だった小さな少女の気ままな冒険のお話である。

平民として生まれた男、努力でスキルと魔法が使える様になる。〜イージーな世界に生まれ変わった。

モンド
ファンタジー
1人の男が異世界に転生した。 日本に住んでいた頃の記憶を持ったまま、男は前世でサラリーマンとして長年働いてきた経験から。 今度生まれ変われるなら、自由に旅をしながら生きてみたいと思い描いていたのだ。 そんな彼が、15歳の成人の儀式の際に過去の記憶を思い出して旅立つことにした。 特に使命や野心のない男は、好きなように生きることにした。

神様のミスで繋がる異世界転生

暇人太一
ファンタジー
ありきたりな勇者召喚に巻き込まれた高校1年生の九十九麟慈。しかもこれまたありきたりな神様のミス召喚。 せめてもの償いにと補償盛りだくさんでの転生になったが、これまたミスが重なって……。

異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜

芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。 そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。 【カクヨムにも投稿してます】

異世界転生!俺はここで生きていく

おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。 同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。 今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。 だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。 意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった! 魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。 俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。 それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ! 小説家になろうでも投稿しています。 メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。 宜しくお願いします。

処理中です...