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第二章〜学園〜

第二章 第四話 初日~新たな仲間たち~

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 教員に案内され教室に着いた。

「ここがこれから通う教室なんだね~」

「広くて綺麗だね!」
 早速席に着くと一人一人の机にあるものがついていた。

「すごく設備がいいわね……」
 ティナとナミアは教室の綺麗さに。
 エリザベートはその設備の良さに驚いていた。
 それもそのはずである。

「一人一人の机に魔道具がついてる……」

「本当だ!ナミア~。あれってどんな魔道具なの?」

「う~ん……私もわかんないよ」

「これはいろんな事を調べられる魔道具だよ」

「……それってグランの検索魔法サーチエンジンみたいな……?」

「それとはまた少し違って親機に登録されている情報を見ることができるんだ。これを見れば大体のことはわかるから“魔導式図書館”とも言われているんだ。でもものすごく高価なものだから大きめの冒険者ギルドとか役所とか教会にしか置いてないんだ」

「へ~ってそれってものすごくすごいことなんじゃ……」

「だから二人とも驚いてたんだね」
 しばらく魔導式図書館について説明していると先ほどとは別の教員が残りのクラスメイトを連れてきた。
 みんなが席に着くと二人の教員が自己紹介を始めた。

「みんなはじめまして。このクラスの担任になったステイン・レア・リストンだ。一年間よろしく頼む。そしてこちらが……」

「自分はルイス・レア・ボニージャっす!副担なんであまり一緒にいる時間はステイン先生と比べると短いんすけど精一杯頑張るんでよろしくっす!」

「…と言うことだ。じゃあそろそろみんなにも自己紹介してもらおうと思う。そうだな……首席のグランから頼む。」

「グラン・レア・ベルセリアです。気軽にグランって呼んでください!よろしくお願いします!」
 グランの番が終わると隣に座っていたティナが立った。

「ティナです!得意なことは料理です。そしてグランの婚約者です!よろしくお願いします!」

(いや……料理まではよかったけど婚約者は今じゃなくても……)
 グランは周りを見てみると目を輝かせた女子達と少し殺気立っている男子達が大勢いた。

(これは後で大変だなぁ……)

 次に立ったのはナミアだった。

「ナミア・レア・カザールです。剣術が得意です!でも魔法はちょっと苦手です。ここでみんなと学んでいけたらと思います。よろしくお願いします」

「エリザベート・レア・セレクトインです。テイムを得意としています。これからよろしくお願いします」

(あ、あれ?これ僕もなんか得意なこと言った方がよかったんじゃあ……)
 そんな事を考えているうちに自己紹介は進んだ。

「フレッドリック・レア・サロタだ!剣術と火魔法が得意だぜ!よろしくな!」

「フ、フィナー・レア・アビスメドです。とっ得意なことは……回復魔法です。よ、よろしくお願いします!」

「ローサで~す!私は召喚魔法が得意なんだ!みんなよろしくね♪」

「ハッサンです。空間系の魔法が好きです。よろしく」
 時折あるかなりクセの強い自己紹介を聞いていると最後の二人となった。

「シャミア・フォン・ダイナースですわ。王族ですが気軽に話しかけてくださいまし。これからよろしくお願いしますわ」

「サリーネ・フォン・ダイナースです。シャミアお姉様の妹になります。お姉さまと同様に気軽に話しかけてください。よろしくお願いします」

「やっぱり噂って本当だったんだ……」

「噂?」

「双子の王女様がこの学園を受けるっていう」

「ああ~」
 自己紹介が終わりこれからの予定を確認して今日は放課となった。
 グランは帰る準備をしていると一人の男子生徒が話しかけてきた。

「グランだっけ?これからよろしくな!」

「こっちこそよろしくサロタ君」

「フレッドリックでいいぜ!」

「じゃあよろしくフレッドリック」

「グランはティナと婚約してるんだろ?」

「ああ。そうだけど……フレッドリックは?」

「俺には婚約者はいねーな。そういう話も一切ないし自由にしろって」

「なるほどね。うちも騎士爵だからそこまで厳しくないよ」

「でもグランは相手がいるからいいけど俺はな……」

「フレッドリックもかっこいいからきっとすぐ見つかるよ!」

「そうだといいんだがな……」

「っとそうだ!フレッドリックは王女様とかは?」

「いやいやさすがにそれはないだろう。俺たちにとっちゃ雲の上の存在だぜ……」

 その後話を聞いてみるとサロタ家は準男爵のようで名誉貴族に分類されるためほぼほぼグランと同じであった。

(なんかその雲の上の存在王女様から目をつけられてるような……敵意しか感じない)

 少し異常もありながらも一日目は終わりを迎えた。
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