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第五章 反撃
57.告白
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ドキドキするけど、心臓の高鳴りが彼に聞こえているんじゃないかしら。
「改めてもう一度告げる」
レインハルトはグッと唇を引き締め、真剣な表情だ。
「好きだ」
聞こえてきた言葉にドクンと心臓が鳴る。
「俺の気持ちは出会った頃から変わらない」
触れられた頬が熱を帯び、熱くなる。
「本当はレイテシアが魔法学園に通うこと、わかっていたんだ」
「えっ……」
「最初に会った建国祭の後、調べたんだ。ハロルドが側にいたから、その身内だと思って。すぐに妹だとわかって、俺は帝国アカデミーで再会して、名前が分かったと告げるつもりだった」
あの場面で運命は別れたと思っていた。でも私たちはこうやって再会した。
レインハルトの胸の内を聞きながら、手をギュッと握りしめた。
「だが、帝国アカデミーの体験入学に、お前の姿はどこにもなかった」
私はすでに魔法学園への入学を決めていたから、行かなかったのだ。
「そしてハロルドが春から魔法学園へ転入するという噂を聞き、ピンときたんだ。絶対、お前もそこにいるはずだと――」
レインハルトの伸ばされ指は、優しく私の頬をなぞる。
「魔法学園でレイテシアの姿を見つけた時は、心が躍った」
偶然の再会だと思っていたけど、偶然ではなかったんだ。
「どうしてそこまでして……」
「会いたかったんだ」
目を見つめ、はっきりと口にするレインハルトはそっと腰を折り、私の耳元に口を近づけた。
「会いたかったんだよ、レイテシア」
再度ささやかれた言葉を聞き、胸がドクンと音がする。
「だが俺は今回、建国祭前に監禁された時、守ってやれなかった。結局は俺がふがいないばかりに、自力で脱出し、策を練ったじゃないか」
「あれはロンがいてくれたから――」
「それだ」
レインハルトが言葉を遮ると同時に、眉間に皺を寄せた。
「結局レイテシアの力になったのは、俺じゃない。それが悔しい」
グッと唇を真一文字に結ぶ彼は、少し拗ねているように見える。
ロンが助けになったのは、確か。でもそれは――。
「でも私が監禁されている場所にロンを寄越したのは、あなたでしょう?」
あの後、ロンから事情を聞いた。レインハルトがロンに連絡を取り、段取りをしてくれたのだ。じゃなければ、一般人である彼が王宮までは入ってはこれない。
「あいつは発明が得意だから、レイテシアを助ける道具を持っていることにかけた。あとはお前の友人だから、顔を見たら多少は心細くはないかと思って」
結果的にはロンの発明にはすごく助けられた。ロンが将来偉大な発明家になると知っていた私が早々に投資し、先を読んだ行動をしたからだ。
でも、すべてはあの場にロンを寄越してくれたレインハルトのおかげでもある。
「そうね、ロンには感謝しているわ」
「今後、ロンには国から補助金が出ることになった」
「本当!?」
彼の話によると、優秀な人物には国が補助金を出す制度がある。ロンがそれに該当するというのだ。
「ロンに伝えたらきっと喜ぶわ」
私のお小遣いの額よりも、国家的予算だもの。彼のこれからの発明は国に大いに貢献するに違いない。
自分のことのように嬉しくてニコッと微笑むと、レインハルトが弾かれたような顔を見せる。
「ずっと思っていたんだが……」
一瞬、顔が曇り、息を呑むレインハルト。次に、意を決したようにグッと顔を上げた。
「ロンのことが好きなのか?」
「はっ?」
思わぬ質問に大きな声が出た。
「魔法学園時代は、いつも二人でいて、俺の入る隙がなかった。それに卒業してからも、定期的に連絡を取っていただろう」
「ロンは友達よ!! 親友!!」
ロンとはすごく気があう。一生付き合っていきたいとは思っているけれど。
「本当か?」
なんだか、真剣な表情で詰め寄ってくるレインハルトを見ていると、急に笑いがこみ上げてきた。
「なんで笑うんだ」
私が笑ったことでムッとした顔を見せるレインハルト。いつも冷静ですましているのに、なんだか子供っぽい。でも、それも可愛いと思ってしまった。
私は息をスッと吸い込む。そして彼の顔を真っすぐに見つめた。
「私はあなたが好きよ、レインハルト」
初めて言葉にすると彼は目を見開いた。
そう、今世では関わらないと思っていたけど、やっぱり好きな気持ちは消せなかった。
だからもう自分の気持ちを素直に認めるわ。なんだか恥ずかしくなり、戸惑ってしまう。
その時、腰にたくましい腕が回された。グッと引き寄せられ、強く抱きしめられる。
彼の厚い胸板、体温に全身が包まれている。
鼓動がドキドキとしているのが伝わってきた。だが、同じぐらい私もドキドキしている。
どちらの音なのかわからないぐらいだ。
背に手が回され、顎に手が添えられる。優しく力が入り、自然と上を向く。
レインハルトの瞳からは情熱を感じる。
「好きだ、レイテシア、もう離さない――」
瞼をそっと閉じると、柔らかな口づけを受けた。
最初はついばむように優しく触れた。だが、徐々に深くなってくる。
彼の情熱を一身に受け止め、全身が熱くなる。
呼吸が苦しくなるが、彼は私を離そうとしない。
たまらず胸をドンと叩く。ようやっと離れたところで息を深く吸い込む。
「大丈夫か」
余裕そうな顔で顔をのぞき込んできるレインハルトが憎たらしい。
「大丈夫じゃないわよ!!」
顔を真っ赤にして叫ぶと、レインハルトが目を細めて笑った。
「改めてもう一度告げる」
レインハルトはグッと唇を引き締め、真剣な表情だ。
「好きだ」
聞こえてきた言葉にドクンと心臓が鳴る。
「俺の気持ちは出会った頃から変わらない」
触れられた頬が熱を帯び、熱くなる。
「本当はレイテシアが魔法学園に通うこと、わかっていたんだ」
「えっ……」
「最初に会った建国祭の後、調べたんだ。ハロルドが側にいたから、その身内だと思って。すぐに妹だとわかって、俺は帝国アカデミーで再会して、名前が分かったと告げるつもりだった」
あの場面で運命は別れたと思っていた。でも私たちはこうやって再会した。
レインハルトの胸の内を聞きながら、手をギュッと握りしめた。
「だが、帝国アカデミーの体験入学に、お前の姿はどこにもなかった」
私はすでに魔法学園への入学を決めていたから、行かなかったのだ。
「そしてハロルドが春から魔法学園へ転入するという噂を聞き、ピンときたんだ。絶対、お前もそこにいるはずだと――」
レインハルトの伸ばされ指は、優しく私の頬をなぞる。
「魔法学園でレイテシアの姿を見つけた時は、心が躍った」
偶然の再会だと思っていたけど、偶然ではなかったんだ。
「どうしてそこまでして……」
「会いたかったんだ」
目を見つめ、はっきりと口にするレインハルトはそっと腰を折り、私の耳元に口を近づけた。
「会いたかったんだよ、レイテシア」
再度ささやかれた言葉を聞き、胸がドクンと音がする。
「だが俺は今回、建国祭前に監禁された時、守ってやれなかった。結局は俺がふがいないばかりに、自力で脱出し、策を練ったじゃないか」
「あれはロンがいてくれたから――」
「それだ」
レインハルトが言葉を遮ると同時に、眉間に皺を寄せた。
「結局レイテシアの力になったのは、俺じゃない。それが悔しい」
グッと唇を真一文字に結ぶ彼は、少し拗ねているように見える。
ロンが助けになったのは、確か。でもそれは――。
「でも私が監禁されている場所にロンを寄越したのは、あなたでしょう?」
あの後、ロンから事情を聞いた。レインハルトがロンに連絡を取り、段取りをしてくれたのだ。じゃなければ、一般人である彼が王宮までは入ってはこれない。
「あいつは発明が得意だから、レイテシアを助ける道具を持っていることにかけた。あとはお前の友人だから、顔を見たら多少は心細くはないかと思って」
結果的にはロンの発明にはすごく助けられた。ロンが将来偉大な発明家になると知っていた私が早々に投資し、先を読んだ行動をしたからだ。
でも、すべてはあの場にロンを寄越してくれたレインハルトのおかげでもある。
「そうね、ロンには感謝しているわ」
「今後、ロンには国から補助金が出ることになった」
「本当!?」
彼の話によると、優秀な人物には国が補助金を出す制度がある。ロンがそれに該当するというのだ。
「ロンに伝えたらきっと喜ぶわ」
私のお小遣いの額よりも、国家的予算だもの。彼のこれからの発明は国に大いに貢献するに違いない。
自分のことのように嬉しくてニコッと微笑むと、レインハルトが弾かれたような顔を見せる。
「ずっと思っていたんだが……」
一瞬、顔が曇り、息を呑むレインハルト。次に、意を決したようにグッと顔を上げた。
「ロンのことが好きなのか?」
「はっ?」
思わぬ質問に大きな声が出た。
「魔法学園時代は、いつも二人でいて、俺の入る隙がなかった。それに卒業してからも、定期的に連絡を取っていただろう」
「ロンは友達よ!! 親友!!」
ロンとはすごく気があう。一生付き合っていきたいとは思っているけれど。
「本当か?」
なんだか、真剣な表情で詰め寄ってくるレインハルトを見ていると、急に笑いがこみ上げてきた。
「なんで笑うんだ」
私が笑ったことでムッとした顔を見せるレインハルト。いつも冷静ですましているのに、なんだか子供っぽい。でも、それも可愛いと思ってしまった。
私は息をスッと吸い込む。そして彼の顔を真っすぐに見つめた。
「私はあなたが好きよ、レインハルト」
初めて言葉にすると彼は目を見開いた。
そう、今世では関わらないと思っていたけど、やっぱり好きな気持ちは消せなかった。
だからもう自分の気持ちを素直に認めるわ。なんだか恥ずかしくなり、戸惑ってしまう。
その時、腰にたくましい腕が回された。グッと引き寄せられ、強く抱きしめられる。
彼の厚い胸板、体温に全身が包まれている。
鼓動がドキドキとしているのが伝わってきた。だが、同じぐらい私もドキドキしている。
どちらの音なのかわからないぐらいだ。
背に手が回され、顎に手が添えられる。優しく力が入り、自然と上を向く。
レインハルトの瞳からは情熱を感じる。
「好きだ、レイテシア、もう離さない――」
瞼をそっと閉じると、柔らかな口づけを受けた。
最初はついばむように優しく触れた。だが、徐々に深くなってくる。
彼の情熱を一身に受け止め、全身が熱くなる。
呼吸が苦しくなるが、彼は私を離そうとしない。
たまらず胸をドンと叩く。ようやっと離れたところで息を深く吸い込む。
「大丈夫か」
余裕そうな顔で顔をのぞき込んできるレインハルトが憎たらしい。
「大丈夫じゃないわよ!!」
顔を真っ赤にして叫ぶと、レインハルトが目を細めて笑った。
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