27 / 64
第二章 魔法学園へ!
25.父に続いて兄もおかしい。
しおりを挟む
エントランスフロアでは父が待機しており、私たちに気づくとゆっくりと振り返る。
「お待たせしました」
「そんなに慌てることではない。転んだら大変だろう」
フッと微笑む姿はハロルドに似ている。
父との関係はループ前よりも良好な関係を築いていると思う。父はどんなに忙しくとも夕食は私たちととるようにしてくれてるし、威圧感もあるから恐縮しちゃっていたけれど、単に口数が少ない人だと気づいた。それからは夕食時に学園での出来事を話すことが日課になっていた。
「お父様、ドレスありがとうございました」
父はゆっくりとうなずくと、拳をグッと握る。
「うちの娘が世界で一番、可愛い!!」
な、なに言っているの。
お父様ってば、こんなキャラだったかしら!?
記憶の中の父とはあまりにも性格が違い、混乱する。
「おおげさですよ、父上」
ハロルドは冷静に息を吐き出す。
「世界一までは、言い過ぎです。せいぜいこの国一番でしょう」
本当、どうしたこの二人!? 今世ではローレンス家の二人はおかしい。
「む、そうか。では、近隣諸国を合わせても一番だろう」
「まあ、それぐらいでしょうかね」
二人の目に私は絶世の美女にでも写っているのか。それとも二人の目が変なのか、はたまた頭が沸いているのか。
最近の二人は突拍子もないことを言い出すので驚くばかりだ。
「お父様、レイテシアのダンスパートナーは、レインハルト様だそうです」
ハロルドはブスッとして不貞腐れた態度を崩さずに伝えた。
「俺がエスコートしてやろうと思っていたのに」
その後もぶつぶつと小声でなにかつぶやいている。意外に面倒くさい奴だ、ハロルドって。
そんな彼を無視し、父は私を真っすぐに見つめる。
「――レイテシア、お前に伝えることがある」
「はい、なんでしょう」
父からの言葉を聞き逃すまいと耳を傾ける。
「お前はこれから――」
言いかけて首を横にふる。
「いや、なんでもない。今日のダンスパーティを楽しみなさい」
「……? はい、お父様」
なんだろう、言葉の続きが気になる。だが、父が黙ってしまったのなら、無理やり聞き出すわけにもいかない。
必要ならあとからでも言ってくるだろう。
その場は多少気になったが、三人で馬車に乗り込んだ。
******
「うわぁ、綺麗」
学園につくとすっかりパーティ会場に変わっていた。ダンスパーティの会場となるフロアは花やバルーンで飾りつけされ、立食形式となっている。
会場では輪になって踊っているペアもいれば、おしゃべりに夢中になっている人もいる。
父は大人たちが集まる保護者席に早々に向かった。
皆が精いっぱい着飾り、楽しんでいる雰囲気を肌で感じる。私も楽しくなってきた。
「あ、お兄様、このテリーヌ美味しそう。ちょっといただきましょうよ」
「お前は本当、色気より食い気だな」
苦笑するハロルドを気にせず、皿を手にして料理を取り分けた。
「レイテシア」
声がかけられて振り向くと、そこにいたのは正装に身を包むレインハルトだった。
ま、まぶしいぐらいに輝かしい存在だ。
その時、ハロルドがスッと私の前に立ちはだかる。
「これはこれは、レインハルト様。今日は妹のパートナーになってくださるそうで。あなた様ほどのお方なら、いくらでもお相手を選べたでしょうに、なぜにうちの子猿なのですかね」
若干言い回しに棘があるわ。てか、子猿って誰よ。
「ああ、どうしてもレイテシアと踊りたかったんだ」
食べかけのテリーヌが喉にグッと詰まりそうになった。ハロルドはどこか苦々しい顔を浮かべているが、レインハルトに気にした様子はない。
「いこう」
スッと差し出された手を見つめる。
レインハルトはその仕草の一つ一つが、周囲から注目を浴びている。女性たちがチラチラと視線を向け、彼の動向を気にしている。
まあ、パートナーといっても一回踊れば彼も気が済むだろう。
息をスッと吸い込むと彼の手を取る。そして踊りの輪の中へと進んだ。
貴族たちは礼儀作法としてダンスを一通り踊れるように習うのだが、レインハルトはさすがといもいうべき、優雅な立ち振る舞いだった。
シャンとした姿勢に手の置く位置、私をリードしてステップを踏む姿は完璧だった。彼は思い通りにならないことは、あるのだろうか。
「すごいわね」
思わず本音がこぼれ出る。
「なにがだ?」
「勉強に剣術、おまけにダンスまで。あなたに不得意なことってあるの?」
結局、私は勉強で彼に敵うことはなかった。
「帝国アカデミーに行っても頑張ってね。……勝ち逃げされたみたいで悔しいけれど」
最後ぐらい優しい言葉をかけてもいいかな、ふと思った。
そうよ、彼とはいいクラスメイトだった。ループ前は彼にべったり張り付くだけの私だったが、今世では関係性が変わった。よきライバル、というのか。
だからこそ、笑顔でさよならしよう。
レインハルトは目を細め、唇をギュッと結んだ。ゆっくりと息を吸い込むと、形のよい唇を開く。
「お前は――俺がここを去ってもなんとも思わないのか?」
「えっ?」
それはどういう意味だろう。不思議に思うと同時に握りしめられた手にギュッと力がこもる。
『これで断罪ルート回避は確定~~!! そちらは聖女と仲良くね』
とは、口が裂けても言えない雰囲気だ。
彼の視線を真正面から受け止める。ジッと私に視線を向けているレインハルトの表情は真剣そのものだ。
「お待たせしました」
「そんなに慌てることではない。転んだら大変だろう」
フッと微笑む姿はハロルドに似ている。
父との関係はループ前よりも良好な関係を築いていると思う。父はどんなに忙しくとも夕食は私たちととるようにしてくれてるし、威圧感もあるから恐縮しちゃっていたけれど、単に口数が少ない人だと気づいた。それからは夕食時に学園での出来事を話すことが日課になっていた。
「お父様、ドレスありがとうございました」
父はゆっくりとうなずくと、拳をグッと握る。
「うちの娘が世界で一番、可愛い!!」
な、なに言っているの。
お父様ってば、こんなキャラだったかしら!?
記憶の中の父とはあまりにも性格が違い、混乱する。
「おおげさですよ、父上」
ハロルドは冷静に息を吐き出す。
「世界一までは、言い過ぎです。せいぜいこの国一番でしょう」
本当、どうしたこの二人!? 今世ではローレンス家の二人はおかしい。
「む、そうか。では、近隣諸国を合わせても一番だろう」
「まあ、それぐらいでしょうかね」
二人の目に私は絶世の美女にでも写っているのか。それとも二人の目が変なのか、はたまた頭が沸いているのか。
最近の二人は突拍子もないことを言い出すので驚くばかりだ。
「お父様、レイテシアのダンスパートナーは、レインハルト様だそうです」
ハロルドはブスッとして不貞腐れた態度を崩さずに伝えた。
「俺がエスコートしてやろうと思っていたのに」
その後もぶつぶつと小声でなにかつぶやいている。意外に面倒くさい奴だ、ハロルドって。
そんな彼を無視し、父は私を真っすぐに見つめる。
「――レイテシア、お前に伝えることがある」
「はい、なんでしょう」
父からの言葉を聞き逃すまいと耳を傾ける。
「お前はこれから――」
言いかけて首を横にふる。
「いや、なんでもない。今日のダンスパーティを楽しみなさい」
「……? はい、お父様」
なんだろう、言葉の続きが気になる。だが、父が黙ってしまったのなら、無理やり聞き出すわけにもいかない。
必要ならあとからでも言ってくるだろう。
その場は多少気になったが、三人で馬車に乗り込んだ。
******
「うわぁ、綺麗」
学園につくとすっかりパーティ会場に変わっていた。ダンスパーティの会場となるフロアは花やバルーンで飾りつけされ、立食形式となっている。
会場では輪になって踊っているペアもいれば、おしゃべりに夢中になっている人もいる。
父は大人たちが集まる保護者席に早々に向かった。
皆が精いっぱい着飾り、楽しんでいる雰囲気を肌で感じる。私も楽しくなってきた。
「あ、お兄様、このテリーヌ美味しそう。ちょっといただきましょうよ」
「お前は本当、色気より食い気だな」
苦笑するハロルドを気にせず、皿を手にして料理を取り分けた。
「レイテシア」
声がかけられて振り向くと、そこにいたのは正装に身を包むレインハルトだった。
ま、まぶしいぐらいに輝かしい存在だ。
その時、ハロルドがスッと私の前に立ちはだかる。
「これはこれは、レインハルト様。今日は妹のパートナーになってくださるそうで。あなた様ほどのお方なら、いくらでもお相手を選べたでしょうに、なぜにうちの子猿なのですかね」
若干言い回しに棘があるわ。てか、子猿って誰よ。
「ああ、どうしてもレイテシアと踊りたかったんだ」
食べかけのテリーヌが喉にグッと詰まりそうになった。ハロルドはどこか苦々しい顔を浮かべているが、レインハルトに気にした様子はない。
「いこう」
スッと差し出された手を見つめる。
レインハルトはその仕草の一つ一つが、周囲から注目を浴びている。女性たちがチラチラと視線を向け、彼の動向を気にしている。
まあ、パートナーといっても一回踊れば彼も気が済むだろう。
息をスッと吸い込むと彼の手を取る。そして踊りの輪の中へと進んだ。
貴族たちは礼儀作法としてダンスを一通り踊れるように習うのだが、レインハルトはさすがといもいうべき、優雅な立ち振る舞いだった。
シャンとした姿勢に手の置く位置、私をリードしてステップを踏む姿は完璧だった。彼は思い通りにならないことは、あるのだろうか。
「すごいわね」
思わず本音がこぼれ出る。
「なにがだ?」
「勉強に剣術、おまけにダンスまで。あなたに不得意なことってあるの?」
結局、私は勉強で彼に敵うことはなかった。
「帝国アカデミーに行っても頑張ってね。……勝ち逃げされたみたいで悔しいけれど」
最後ぐらい優しい言葉をかけてもいいかな、ふと思った。
そうよ、彼とはいいクラスメイトだった。ループ前は彼にべったり張り付くだけの私だったが、今世では関係性が変わった。よきライバル、というのか。
だからこそ、笑顔でさよならしよう。
レインハルトは目を細め、唇をギュッと結んだ。ゆっくりと息を吸い込むと、形のよい唇を開く。
「お前は――俺がここを去ってもなんとも思わないのか?」
「えっ?」
それはどういう意味だろう。不思議に思うと同時に握りしめられた手にギュッと力がこもる。
『これで断罪ルート回避は確定~~!! そちらは聖女と仲良くね』
とは、口が裂けても言えない雰囲気だ。
彼の視線を真正面から受け止める。ジッと私に視線を向けているレインハルトの表情は真剣そのものだ。
142
お気に入りに追加
3,066
あなたにおすすめの小説
聖女に負けた侯爵令嬢 (よくある婚約解消もののおはなし)
蒼あかり
恋愛
ティアナは女王主催の茶会で、婚約者である王子クリストファーから婚約解消を告げられる。そして、彼の隣には聖女であるローズの姿が。
聖女として国民に、そしてクリストファーから愛されるローズ。クリストファーとともに並ぶ聖女ローズは美しく眩しいほどだ。そんな二人を見せつけられ、いつしかティアナの中に諦めにも似た思いが込み上げる。
愛する人のために王子妃として支える覚悟を持ってきたのに、それが叶わぬのならその立場を辞したいと願うのに、それが叶う事はない。
いつしか公爵家のアシュトンをも巻き込み、泥沼の様相に……。
ラストは賛否両論あると思います。納得できない方もいらっしゃると思います。
それでも最後まで読んでいただけるとありがたいです。
心より感謝いたします。愛を込めて、ありがとうございました。
【完結】薔薇の花をあなたに贈ります
彩華(あやはな)
恋愛
レティシアは階段から落ちた。
目を覚ますと、何かがおかしかった。それは婚約者である殿下を覚えていなかったのだ。
ロベルトは、レティシアとの婚約解消になり、聖女ミランダとの婚約することになる。
たが、それに違和感を抱くようになる。
ロベルト殿下視点がおもになります。
前作を多少引きずってはいますが、今回は暗くはないです!!
11話完結です。
追放された聖女の悠々自適な側室ライフ
白雪の雫
ファンタジー
「聖女ともあろう者が、嫉妬に狂って我が愛しのジュリエッタを虐めるとは!貴様の所業は畜生以外の何者でもない!お前との婚約を破棄した上で国外追放とする!!」
平民でありながらゴーストやレイスだけではなくリッチを一瞬で倒したり、どんな重傷も完治してしまうマルガレーテは、幼い頃に両親と引き離され聖女として教会に引き取られていた。
そんな彼女の魔力に目を付けた女教皇と国王夫妻はマルガレーテを国に縛り付ける為、王太子であるレオナルドの婚約者に据えて、「お妃教育をこなせ」「愚民どもより我等の病を治療しろ」「瘴気を祓え」「不死王を倒せ」という風にマルガレーテをこき使っていた。
そんなある日、レオナルドは居並ぶ貴族達の前で公爵令嬢のジュリエッタ(バスト100cm以上の爆乳・KかLカップ)を妃に迎え、マルガレーテに国外追放という死刑に等しい宣言をしてしまう。
「王太子殿下の仰せに従います」
(やっと・・・アホ共から解放される。私がやっていた事が若作りのヒステリー婆・・・ではなく女教皇と何の力もない修道女共に出来る訳ないのにね~。まぁ、この国がどうなってしまっても私には関係ないからどうでもいいや)
表面は淑女の仮面を被ってレオナルドの宣言を受け入れたマルガレーテは、さっさと国を出て行く。
今までの鬱憤を晴らすかのように、着の身着のままの旅をしているマルガレーテは、故郷である幻惑の樹海へと戻っている途中で【宮女狩り】というものに遭遇してしまい、大国の後宮へと入れられてしまった。
マルガレーテが悠々自適な側室ライフを楽しんでいる頃
聖女がいなくなった王国と教会は滅亡への道を辿っていた。
聖女の代わりがいくらでもいるなら、私がやめても構いませんよね?
木山楽斗
恋愛
聖女であるアルメアは、無能な上司である第三王子に困っていた。
彼は、自分の評判を上げるために、部下に苛烈な業務を強いていたのである。
それを抗議しても、王子は「嫌ならやめてもらっていい。お前の代わりなどいくらでもいる」と言って、取り合ってくれない。
それなら、やめてしまおう。そう思ったアルメアは、王城を後にして、故郷に帰ることにした。
故郷に帰って来たアルメアに届いたのは、聖女の業務が崩壊したという知らせだった。
どうやら、後任の聖女は王子の要求に耐え切れず、そこから様々な業務に支障をきたしているらしい。
王子は、理解していなかったのだ。その無理な業務は、アルメアがいたからこなせていたということに。
婚約破棄はまだですか?─豊穣をもたらす伝説の公爵令嬢に転生したけど、王太子がなかなか婚約破棄してこない
nanahi
恋愛
火事のあと、私は王太子の婚約者:シンシア・ウォーレンに転生した。王国に豊穣をもたらすという伝説の黒髪黒眼の公爵令嬢だ。王太子は婚約者の私がいながら、男爵令嬢ケリーを愛していた。「王太子から婚約破棄されるパターンね」…私はつらい前世から解放された喜びから、破棄を進んで受け入れようと自由に振る舞っていた。ところが王太子はなかなか破棄を告げてこなくて…?
妾の子と蔑まれていた公爵令嬢は、聖女の才能を持つ存在でした。今更態度を改められても、許すことはできません。
木山楽斗
恋愛
私の名前は、ナルネア・クーテイン。エルビネア王国に暮らす公爵令嬢である。
といっても、私を公爵令嬢といっていいのかどうかはわからない。なぜなら、私は現当主と浮気相手との間にできた子供であるからだ。
公爵家の人々は、私のことを妾の子と言って罵倒してくる。その辛い言葉にも、いつしかなれるようになっていた。
屋敷の屋根裏部屋に閉じ込められながら、私は窮屈な生活を続けていた。このまま、公爵家の人々に蔑まれながら生きていくしかないと諦めていたのだ。
ある日、家に第三王子であるフリムド様が訪ねて来た。
そこで起こった出来事をきっかけに、私は自身に聖女の才能があることを知るのだった。
その才能を見込まれて、フリムド様は私を気にかけるようになっていた。私が、聖女になることを期待してくれるようになったのである。
そんな私に対して、公爵家の人々は態度を少し変えていた。
どうやら、私が聖女の才能があるから、媚を売ってきているようだ。
しかし、今更そんなことをされてもいい気分にはならない。今までの罵倒を許すことなどできないのである。
※下記の関連作品を読むと、より楽しめると思います。
【完結】聖女を害した公爵令嬢の私は国外追放をされ宿屋で住み込み女中をしております。え、偽聖女だった? ごめんなさい知りません。
藍生蕗
恋愛
かれこれ五年ほど前、公爵令嬢だった私───オリランダは、王太子の婚約者と実家の娘の立場の両方を聖女であるメイルティン様に奪われた事を許せずに、彼女を害してしまいました。しかしそれが王太子と実家から不興を買い、私は国外追放をされてしまいます。
そうして私は自らの罪と向き合い、平民となり宿屋で住み込み女中として過ごしていたのですが……
偽聖女だった? 更にどうして偽聖女の償いを今更私がしなければならないのでしょうか? とりあえず今幸せなので帰って下さい。
※ 設定は甘めです
※ 他のサイトにも投稿しています
殿下、あなたが借金のカタに売った女が本物の聖女みたいですよ?
星ふくろう
恋愛
聖女認定の儀式をするから王宮に来いと招聘された、クルード女公爵ハーミア。
数人の聖女候補がいる中、次期皇帝のエミリオ皇太子と婚約している彼女。
周囲から最有力候補とみられていたらしい。
未亡人の自分でも役に立てるならば、とその命令を受けたのだった。
そして、聖女認定の日、登城した彼女を待っていたのは借金取りのザイール大公。
女癖の悪い、極悪なヤクザ貴族だ。
その一週間前、ポーカーで負けた殿下は婚約者を賭けの対象にしていて負けていた。
ハーミアは借金のカタにザイール大公に取り押さえられたのだ。
そして、放蕩息子のエミリオ皇太子はハーミアに宣言する。
「残念だよ、ハーミア。
そんな質草になった貴族令嬢なんて奴隷以下だ。
僕はこの可愛い女性、レベン公爵令嬢カーラと婚約するよ。
僕が選んだ女性だ、聖女になることは間違いないだろう。
君は‥‥‥お払い箱だ」
平然と婚約破棄をするエミリオ皇太子とその横でほくそ笑むカーラ。
聖女認定どころではなく、ハーミアは怒り大公とその場を後にする。
そして、聖女は選ばれなかった.
ハーミアはヤクザ大公から債権を回収し、魔王へとそれを売り飛ばす。
魔王とハーミアは共謀して帝国から債権回収をするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる