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五十嵐先輩、惚れ薬まいてんのか?

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青山祐に振られてからというもの廊下を歩いているとコソコソと噂話が聞こえてくる。まぁ、仕方ないよね…イケメンに告白して振られたんだから…
諦めずに頑張ると張り切っていた私はどこえやらいざ学校に来てみると噂話が怖くてしぼんだ風船のようになってしまった。その様子を見た真奈が、
「次の人探したら?」
と言ってきた。
でも、白馬の王子様は彼しかいないし…いや、王子様は1人とは限らないんじゃ…でも…
「んーわかんないや」
と気がついたら口に出して言っていた。
「どういうこと?常に王子様を探していたゆかがそんなこと言うなんておかしい」
「私にだって考える時間は必要なの!1回見つけた王子様の次の人はたぶんそう簡単には見つからないし…」
という会話をしたばかりなのに私は今、青山祐から目移りしそうになっている。なぜこんなことになったんだろう!
それは昼休みの事だった。真奈と図書室に向かっていると前から五十嵐先輩がこちらに歩いてきていた。五十嵐先輩は学校1のイケメンで校内の女子のほとんどが先輩を見るとほっぺたをりんごのように赤くする。そんなイケメンが歩いてきていたらもちろん見るでしょ?私は本当に自然に先輩に視線を送っていた。すると先輩と目があってしまい心臓がドクンドクン鳴り出す。
先輩は目が合うと微笑んでくれた。もうそれで、完全に私は先輩沼に足をつっこんでしまったという訳だ。
「やばい、真奈。私、五十嵐先輩と目が合っちゃった!しかも、微笑んでくれた!」
「え!?あの五十嵐先輩が微笑んだ!?いつもクールな先輩が?」
と真奈はすごく驚いていたが私は先輩と目があったことが嬉しすぎてぼーっとしていたため曖昧な返事をしていた。
家に帰り、お風呂に入っている時私の頭の中に青山祐と五十嵐先輩の2人が浮かんでいた。
王子様にアタックを続けるか、先輩のことを追いかけてみるか…んー難しいな~
でも、王子様のこと好きだからやっぱり五十嵐先輩のこともなんてダメ! あー危ない目移りするところだった。
とこの日は一旦心に決めた。
つづく
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