好きになれない人

にしめ

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まどかの幼少期

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 小学生の頃、自分の名前の由来を調べて発表する授業がありました。この授業のために私は母になぜこの名前をつけたのか聞きました。なんて答えたと思います?
「なんか音が好きでね、それでまどかって」
 母にそう言われた時私は私の名前が嫌いになりました。
 私の家は母と姉、祖父母、私で構成されています。姉にはちゃんとした理由で名前をつけているのに私の名前はしょうもない。姉の名前は陽華です。その名前の通り明るい人に育ちました。私みたいに卑屈っぽくもないんです。
 まぁそんな話は置いて、私はなぜか幼い頃から恋というものに飢えていました。5歳の時に同じ幼稚園のまさくんに初恋をしました。小学校に上がってからは好きな人がコロコロ変わって中学校では同じ人を好きでいるけど、たまに他の人に乗り換えみたいなそんなことばかりでした。
もちろんどれも片思い。
先程、初恋は5歳と言いましたが、私は高校生の時の恋が初恋だと思いたいです。それまでの恋はかっこいいなとかそういうアイドルに対するのと同じ感じで本当に好きだったかと言われたら違うと言います。
ただ、高校生の時の恋は違いました。
 その人のことを考えると涙も出るし笑顔にもなるそんな恋でした。
とにかく、昔から恋愛体質?の私が今回のお話の肝であるマッチングアプリにハマるのは以前から決まっていたなと思っております。
まどかの頭の中より
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