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葡萄倶楽部で

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月日は経って、7月。私たちは葡萄倶楽部にいた。恋人ごっこをすると承諾した日から葡萄倶楽部にまたお世話になっている。
03号室でことを終わらせた。
「ねぇ、凛斗くんの本命ってさ沙也加ちゃん?」
私は、凛斗くんの本命のことを探っていた。そして、凛斗くんがよく沙也加ちゃんと話しているのを見ていた。
「うん、そうだよ」
何にも感じていないように顔色ひとつ変えずに答えた。
「当たってたか…やったの?沙也加ちゃんとも…?」
気になっていたことを聞いてみた。
「沙也加とはやってないよ。僕は大事な人とはやらないんだ。」
「へ~私は恋人ごっこだから?」
「僕の秘密を教えてあげる晴香ちゃんで卒業した。」
この人は何を言ってるんだと思いながらもやっぱり最低だと思った。
とりあえず、凛斗くんは私を大事に思っていないことはわかった。

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