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第五章 ハッピーエンド
追いかける
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___________________ローク視点_______________
私は速歩きで火照った頬を手で抑えて宿に向かっていた。
なにあれなにあれ‼あいつがあんなことを言うなんて‼あいつあんな事言うんだって今まで知らなかったからなんか顔が熱いし!!
私は急いで宿に戻って布団に入ったけどなかなか寝付けなかった。
朝起きるといつも静かな村がなんだかとても騒がしかった。なんだか胸騒ぎがして急いで騒ぎがある方に向かっていった。着くと、騒ぎがあったのはルヒトの家からだった。私は人をかき分けて泣き崩れるルヒトのお母さんを見た。そうすると私を見るなり鋭い目線を送ってきた。
「きっとこの女よ‼この女が村に来たから‼ルヒトが‼ルヒトがぁぁぁぁぁぁぁ‼」
ついにはヒステリックな声を上げて私に掴みがかった。
「落ち着いて下さい‼何かあったんですか!?私とルヒトさんになにか関係があるとでも!?」
「落ち着けないわよ‼だったら関係ないって言うんだったらこれはどう説明するのよ‼」
そう言って見せてきたのは一行しか書かれていないメッセージカードだった。
[ルヒトがいるから追いかけてきてね。]
なにこれ、だけど他にもなにか無いかと見る前に私に卵を投げつけてきた。みんな一斉に『ここから出ていけ‼この悪魔‼』と言ってきた。私はもうダメだと思いすぐに村を出た。
「くそっ‼これだけで一体どうしろってゆうんだ‼早く助けないと‼ルヒトが危ないっていうのに‼」
私はすぐさま他に情報が無いかと探した。だけど何処にも情報が無い。するとガウルが
「この封筒、すっごくきれいですよね。」といった。私はすぐに封筒を開いた。すると紙が重なって見えない部分に
店の名前が書いてあった。私は大急ぎでガウルに乗り、その店がある街、エチルノに向かった。
街に着くと私はすぐにカフェの場所を聞いた。
「?あ~その店は推薦状が無いと入れないのよ?まあ会員カードみたいなものかしらね。
あなたは持ってるの?持ってなかったら門前払いよ?」
私はカフェの場所しか知らなかったので二回もその話を聞いてしまった。だけど私には推薦状も会員カードも持ってない。すると青年が話しかけてきた。
「ああ、いたいた。探してしまったよ、君はそこのカフェに行きたいんだね?僕と一緒にいけば門前払いもしない
よ?一緒に行かないかい?」
その青年は優しそうな笑みを浮かべて手を差し出してきた。私は固く決意し、その青年の手をとった。二人で並んで向かっていても話さなかった。当たり前だ、だってこれから敵に突っ込むのと同じなのだから。
「さあ、着いたよ。ゆっくりしていってね。」
そう言って、青年と一緒に中に入っていった。
中に入ると色んな人がいた、政治家に領主、その手下、冒険者など様々だ。けど一つだけ共通点がある。それはあのカレンダーに乗っている顔写真と全く一緒だったことだ。
私は怒りがぶり返しそうだったがなんとか抑えて冷静になった。
「どうぞ。おかけ下さい。あなたはなんでここに来たのですか?....まあ分かってますけど。」
「分かってるなら話が早い。早くルヒトを返せ、その後にお前らを殺してやるよ。」
「....う~んその前にあなたの名前はなんですか?名前も聞いていないのにルヒトくんを返すわけにはいかないので。」
青年はわざとらしく話しかけ、見てくる。それと同様に他の奴らも同じ目線を送ってくる。
私は椅子に足を組みながら飽きっぽく、
「私の名前はロークだ。名字はない。」
私は本当のことを言った。そんなことより早くルヒトがいるところを聞き出さなければいけない。一刻も早く見つけなければいけなかった。
「ふふふっ、なにを言ってるんですか~違いますよ~(笑)あなたの前の名前ですよ。」
もう分かってるくせにどの口が言うと思いやけくそ気味に自分の名前を言った。
「....私の名前はアネモネ・アリウムだ。それしか無い。」
そう言うとざわっと騒ぎ始めた。カフェの中を見てみるとざっと見てみると青年も含め12人、丁度ぴったりいた。みんなが私に指を指して笑っている。私は怒りを抑えられずにイライラしていた。
「ふふふ、じゃあアネモネさん。僕に見覚えなどは無いんですか?う~ん例えば宿であった。とかね。」
私はその言葉を聞いてハッとした。確か....いや、うろ覚えだけど、シド・クローネの領主を殺した時に.....‼
ん?でもおかしい仲間が殺されたら普通私をすぐに殺すはずなんじゃ、ただ単に慎重に動いてるだけか?いや、それなのにわざわざ話しかけてきた、優しい声で、まるで.....
「その顔はなんとなく分かったけどまだ謎が解けないって顔だね?ふっ、じゃあ僕はこの下で待っているからここにいる人達を相手して勝ったら来てね。暗殺、ではなく正々堂々と...ね?」
そう言ってカウンターにある扉から中に入っていった。
私はあとを追いかけようとしたがすぐに目の前に11人いた。列に並んでいてそれを見ると計画通りに進んだのを物語ってる。目の前にはガタイのいい冒険者で後ろになると政治家や領主などの力を持っていないひ弱な順に並んでいる。つまりはガタイのいい冒険者で私を殺したら政治家や領主などでもみ消す。ということだ。だけど裏を返せばガタイのいいやつだけを殺せばあとは簡単に殺せるということだ。
「.....くそったれ、何が正々堂々とだ。これこそ卑怯じゃないか。....殺せば真実がわかるんだったら相手が嫌だというぐらい殺してやるよ。」
私は怒りを全面に出しながらも冷静さは失わなかった。私は列の順にガタイのいいやつから殺していった。最初こそは苦戦したものの狙い通りにガタイのいいやつを倒したらあとは簡単に殺せた。私は複雑だった、楽しかったんだ、殺すのは、殺す感覚は、だけどどうも頭から離れない、《ルヒトは大丈夫なのか?》と、どうも離れなくて楽しみで頭がいっぱいにはならなかった。
……ものの5分間の出来事だった。もうこの店の床は真っ赤に染まっていた。私の服も真っ赤に染まっていた。
「.........行こう。」
私はカウンターに入り、扉を開けた。開けたらすぐに階段が出てきて私は階段を降りた。
私は速歩きで火照った頬を手で抑えて宿に向かっていた。
なにあれなにあれ‼あいつがあんなことを言うなんて‼あいつあんな事言うんだって今まで知らなかったからなんか顔が熱いし!!
私は急いで宿に戻って布団に入ったけどなかなか寝付けなかった。
朝起きるといつも静かな村がなんだかとても騒がしかった。なんだか胸騒ぎがして急いで騒ぎがある方に向かっていった。着くと、騒ぎがあったのはルヒトの家からだった。私は人をかき分けて泣き崩れるルヒトのお母さんを見た。そうすると私を見るなり鋭い目線を送ってきた。
「きっとこの女よ‼この女が村に来たから‼ルヒトが‼ルヒトがぁぁぁぁぁぁぁ‼」
ついにはヒステリックな声を上げて私に掴みがかった。
「落ち着いて下さい‼何かあったんですか!?私とルヒトさんになにか関係があるとでも!?」
「落ち着けないわよ‼だったら関係ないって言うんだったらこれはどう説明するのよ‼」
そう言って見せてきたのは一行しか書かれていないメッセージカードだった。
[ルヒトがいるから追いかけてきてね。]
なにこれ、だけど他にもなにか無いかと見る前に私に卵を投げつけてきた。みんな一斉に『ここから出ていけ‼この悪魔‼』と言ってきた。私はもうダメだと思いすぐに村を出た。
「くそっ‼これだけで一体どうしろってゆうんだ‼早く助けないと‼ルヒトが危ないっていうのに‼」
私はすぐさま他に情報が無いかと探した。だけど何処にも情報が無い。するとガウルが
「この封筒、すっごくきれいですよね。」といった。私はすぐに封筒を開いた。すると紙が重なって見えない部分に
店の名前が書いてあった。私は大急ぎでガウルに乗り、その店がある街、エチルノに向かった。
街に着くと私はすぐにカフェの場所を聞いた。
「?あ~その店は推薦状が無いと入れないのよ?まあ会員カードみたいなものかしらね。
あなたは持ってるの?持ってなかったら門前払いよ?」
私はカフェの場所しか知らなかったので二回もその話を聞いてしまった。だけど私には推薦状も会員カードも持ってない。すると青年が話しかけてきた。
「ああ、いたいた。探してしまったよ、君はそこのカフェに行きたいんだね?僕と一緒にいけば門前払いもしない
よ?一緒に行かないかい?」
その青年は優しそうな笑みを浮かべて手を差し出してきた。私は固く決意し、その青年の手をとった。二人で並んで向かっていても話さなかった。当たり前だ、だってこれから敵に突っ込むのと同じなのだから。
「さあ、着いたよ。ゆっくりしていってね。」
そう言って、青年と一緒に中に入っていった。
中に入ると色んな人がいた、政治家に領主、その手下、冒険者など様々だ。けど一つだけ共通点がある。それはあのカレンダーに乗っている顔写真と全く一緒だったことだ。
私は怒りがぶり返しそうだったがなんとか抑えて冷静になった。
「どうぞ。おかけ下さい。あなたはなんでここに来たのですか?....まあ分かってますけど。」
「分かってるなら話が早い。早くルヒトを返せ、その後にお前らを殺してやるよ。」
「....う~んその前にあなたの名前はなんですか?名前も聞いていないのにルヒトくんを返すわけにはいかないので。」
青年はわざとらしく話しかけ、見てくる。それと同様に他の奴らも同じ目線を送ってくる。
私は椅子に足を組みながら飽きっぽく、
「私の名前はロークだ。名字はない。」
私は本当のことを言った。そんなことより早くルヒトがいるところを聞き出さなければいけない。一刻も早く見つけなければいけなかった。
「ふふふっ、なにを言ってるんですか~違いますよ~(笑)あなたの前の名前ですよ。」
もう分かってるくせにどの口が言うと思いやけくそ気味に自分の名前を言った。
「....私の名前はアネモネ・アリウムだ。それしか無い。」
そう言うとざわっと騒ぎ始めた。カフェの中を見てみるとざっと見てみると青年も含め12人、丁度ぴったりいた。みんなが私に指を指して笑っている。私は怒りを抑えられずにイライラしていた。
「ふふふ、じゃあアネモネさん。僕に見覚えなどは無いんですか?う~ん例えば宿であった。とかね。」
私はその言葉を聞いてハッとした。確か....いや、うろ覚えだけど、シド・クローネの領主を殺した時に.....‼
ん?でもおかしい仲間が殺されたら普通私をすぐに殺すはずなんじゃ、ただ単に慎重に動いてるだけか?いや、それなのにわざわざ話しかけてきた、優しい声で、まるで.....
「その顔はなんとなく分かったけどまだ謎が解けないって顔だね?ふっ、じゃあ僕はこの下で待っているからここにいる人達を相手して勝ったら来てね。暗殺、ではなく正々堂々と...ね?」
そう言ってカウンターにある扉から中に入っていった。
私はあとを追いかけようとしたがすぐに目の前に11人いた。列に並んでいてそれを見ると計画通りに進んだのを物語ってる。目の前にはガタイのいい冒険者で後ろになると政治家や領主などの力を持っていないひ弱な順に並んでいる。つまりはガタイのいい冒険者で私を殺したら政治家や領主などでもみ消す。ということだ。だけど裏を返せばガタイのいいやつだけを殺せばあとは簡単に殺せるということだ。
「.....くそったれ、何が正々堂々とだ。これこそ卑怯じゃないか。....殺せば真実がわかるんだったら相手が嫌だというぐらい殺してやるよ。」
私は怒りを全面に出しながらも冷静さは失わなかった。私は列の順にガタイのいいやつから殺していった。最初こそは苦戦したものの狙い通りにガタイのいいやつを倒したらあとは簡単に殺せた。私は複雑だった、楽しかったんだ、殺すのは、殺す感覚は、だけどどうも頭から離れない、《ルヒトは大丈夫なのか?》と、どうも離れなくて楽しみで頭がいっぱいにはならなかった。
……ものの5分間の出来事だった。もうこの店の床は真っ赤に染まっていた。私の服も真っ赤に染まっていた。
「.........行こう。」
私はカウンターに入り、扉を開けた。開けたらすぐに階段が出てきて私は階段を降りた。
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