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ユシンside③-1
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マリアへの想いを自覚して俺はその想いをそのままマリアに伝える事を決意した。
そこからの展開は早かった。
俺はマリアに嫌われていると思ったが、マリアも俺に好意を持ってくれている事が分かって俺の中のタガが外れて歯止めが効かなくなった。
これは誰だ?
俺はこんな人間ではない。
そう理性では思いつつも、マリアを目の前にすると触れたい。もっと近づきたい。離したくない。誰にも触れさせたくないと色々な感情が出てくる。
マリアはこんな可愛い奴だったか?
束縛心…とでもいうか…
マリアの全てが俺のものであってほしいという感情がどこからか湧き出てくる。
自身の気持ちを自覚して想いが通じた瞬間こんな感情が出てくるなんて…
マリアの事を束縛するつもりは全くないが、この感情はとにかく厄介だ。
俺がこんな恋愛に…1人の女にのめり込むなんて誰が想像できただろう。
そう思いつつ、俺のそんな感情を全て受け入れてくれるマリアが愛しい。
やはり俺も父上の子だと言う事だな…
俺がやっている事は父上が母上に行なっているそれと似ている。
今までは父上や母上の関係を煩わしいと感じていたが、人を愛しむ感情を知ってしまうと自身の両親の様な夫婦はまさに理想な夫婦像だ。
両親の関係が羨ましく感じる。
俺は自身の満たされた感情とマリアと相思相愛の関係になった事に正直浮かれていた。
そんな俺に対して、マリアの侍女として姉上から派遣されているレイシアはマリアを必要以上に飾り立てて俺を煽ってきた。
レイシアは姉上に似て一癖ある人物だった。
けど、流石に姉上がマリアに付かせただけある。
間違いなく優秀な侍女だ。
俺の立場は自分自身よくわかっている。
自分の事であればある程度、自分で対処できる。
キャルラロル侯爵の夜会の事件後、俺の婚約者になると言う事がどういう事か理解をしているつもりだった。
ただ、事件を起こした奴らを処罰してそれを周りに知らしめれば大丈夫だと思っていた。
だからそこまで考えていなかった。
俺がマリアを大切に思えば思うほどマリアに危害が加わる可能性が高くなると言う事を。
政略的な婚約者と恋愛的な婚約者ではその立場や扱いは全く違う。
キャルラロル侯爵家の夜会に行った頃は、中々婚約者を決めない、遊び歩いてる俺を心配した国王が決めた“貴族間争いを起こさせない為の政略的な婚約”だと思っている人が多かったに違いない。
実際、あの頃は偽装婚約者だったしな。
でも、俺がマリアへの想いを自覚し、マリアと想いを通じ合い心身共に想いあった婚約者となり、共にいる事が多くなれば周りの目は政略的なものではなく恋愛的な婚約であったと理解する。
俺の心を射止めた婚約者となった事でマリアは自然と周りの視線を集め、それにより皆がマリアの美しさに気づき始める。
そう。マリアは思っていた以上に美しい。
人間とは欲が深い。
それこそ死体の骨まで喰らうハイエナよりも。
1つの利益では動かなくてもそこに他の付加価値がつくといとも簡単に行動に移す。
王族という身分をもっている俺を上手く使いたい輩は沢山いる。
俺自身そう言う奴らは軽くあしらってきた。
直接俺に手を出せない分、身分が低いマリアは格好の餌食だ。
そして、何度も言うがマリアは自分では気づいていない様だがそこら辺にいる令嬢より遥かに美しい。
美しいものは色々な利用価値がある。
だからこそ、ハイエナの様なロクでもない輩はその利用価値をいい様に考えて貪欲にマリアを取り込もうとするだろう。
俺とマリアを引き離し、俺を丸め込み、マリアも自身の欲の為に利用する。
そんな薄汚い事を考える奴がでてくるだろう。
また、俺をよく思わない輩がいるのも分かっている。
そんな輩はマリアの美しさを知って俺からマリアを奪おうと考える。
俺からマリアを奪って優越感にひたり、俺を婚約者1人守れない男に仕立て上げられる。
自身は良いものを手に入れて、気に入らないものを蹴落とせるなんてそんな最高なシナリオはない。
今まで手を出してた来なかった輩も、俺とマリアの親密度が上がれば上がるほどマリアが俺の弱みになる。その隙を突いて来ようとするだろう。
マリアがそんな奴らに引っ掛かる様な女ではないのは分かっている。
でも、マリアにはそれらを拒否出来るほどの力がない。
…俺が守るしかない。
普段から時間の許す限り俺はマリアと過ごそう。(元から過ごすつもりでいたが…)
どうしても離れなくてはならない時はキュア嬢に頼むのがいいだろう。
キュア嬢は騎士家系の令嬢なだけあってそこら辺の男より腕が立つし頼りになる。
でも、それだけだと不十分だ。
常に俺の影として付いているマスクルをマリアに付けよう。
何かあった際は俺が近くにいなくてもマスクルがすぐに対処ができる。
大袈裟かも知れないが、変な事を考える奴はアレコレ隙を見つけ、人が思い付かない様な突拍子のない事を平気でやる。
頭が良いのか悪いのか…
いや。馬鹿なんだろうな。
正直、自国の事ながら何が起こるのか分からないのが貴族社会である。
そこからの展開は早かった。
俺はマリアに嫌われていると思ったが、マリアも俺に好意を持ってくれている事が分かって俺の中のタガが外れて歯止めが効かなくなった。
これは誰だ?
俺はこんな人間ではない。
そう理性では思いつつも、マリアを目の前にすると触れたい。もっと近づきたい。離したくない。誰にも触れさせたくないと色々な感情が出てくる。
マリアはこんな可愛い奴だったか?
束縛心…とでもいうか…
マリアの全てが俺のものであってほしいという感情がどこからか湧き出てくる。
自身の気持ちを自覚して想いが通じた瞬間こんな感情が出てくるなんて…
マリアの事を束縛するつもりは全くないが、この感情はとにかく厄介だ。
俺がこんな恋愛に…1人の女にのめり込むなんて誰が想像できただろう。
そう思いつつ、俺のそんな感情を全て受け入れてくれるマリアが愛しい。
やはり俺も父上の子だと言う事だな…
俺がやっている事は父上が母上に行なっているそれと似ている。
今までは父上や母上の関係を煩わしいと感じていたが、人を愛しむ感情を知ってしまうと自身の両親の様な夫婦はまさに理想な夫婦像だ。
両親の関係が羨ましく感じる。
俺は自身の満たされた感情とマリアと相思相愛の関係になった事に正直浮かれていた。
そんな俺に対して、マリアの侍女として姉上から派遣されているレイシアはマリアを必要以上に飾り立てて俺を煽ってきた。
レイシアは姉上に似て一癖ある人物だった。
けど、流石に姉上がマリアに付かせただけある。
間違いなく優秀な侍女だ。
俺の立場は自分自身よくわかっている。
自分の事であればある程度、自分で対処できる。
キャルラロル侯爵の夜会の事件後、俺の婚約者になると言う事がどういう事か理解をしているつもりだった。
ただ、事件を起こした奴らを処罰してそれを周りに知らしめれば大丈夫だと思っていた。
だからそこまで考えていなかった。
俺がマリアを大切に思えば思うほどマリアに危害が加わる可能性が高くなると言う事を。
政略的な婚約者と恋愛的な婚約者ではその立場や扱いは全く違う。
キャルラロル侯爵家の夜会に行った頃は、中々婚約者を決めない、遊び歩いてる俺を心配した国王が決めた“貴族間争いを起こさせない為の政略的な婚約”だと思っている人が多かったに違いない。
実際、あの頃は偽装婚約者だったしな。
でも、俺がマリアへの想いを自覚し、マリアと想いを通じ合い心身共に想いあった婚約者となり、共にいる事が多くなれば周りの目は政略的なものではなく恋愛的な婚約であったと理解する。
俺の心を射止めた婚約者となった事でマリアは自然と周りの視線を集め、それにより皆がマリアの美しさに気づき始める。
そう。マリアは思っていた以上に美しい。
人間とは欲が深い。
それこそ死体の骨まで喰らうハイエナよりも。
1つの利益では動かなくてもそこに他の付加価値がつくといとも簡単に行動に移す。
王族という身分をもっている俺を上手く使いたい輩は沢山いる。
俺自身そう言う奴らは軽くあしらってきた。
直接俺に手を出せない分、身分が低いマリアは格好の餌食だ。
そして、何度も言うがマリアは自分では気づいていない様だがそこら辺にいる令嬢より遥かに美しい。
美しいものは色々な利用価値がある。
だからこそ、ハイエナの様なロクでもない輩はその利用価値をいい様に考えて貪欲にマリアを取り込もうとするだろう。
俺とマリアを引き離し、俺を丸め込み、マリアも自身の欲の為に利用する。
そんな薄汚い事を考える奴がでてくるだろう。
また、俺をよく思わない輩がいるのも分かっている。
そんな輩はマリアの美しさを知って俺からマリアを奪おうと考える。
俺からマリアを奪って優越感にひたり、俺を婚約者1人守れない男に仕立て上げられる。
自身は良いものを手に入れて、気に入らないものを蹴落とせるなんてそんな最高なシナリオはない。
今まで手を出してた来なかった輩も、俺とマリアの親密度が上がれば上がるほどマリアが俺の弱みになる。その隙を突いて来ようとするだろう。
マリアがそんな奴らに引っ掛かる様な女ではないのは分かっている。
でも、マリアにはそれらを拒否出来るほどの力がない。
…俺が守るしかない。
普段から時間の許す限り俺はマリアと過ごそう。(元から過ごすつもりでいたが…)
どうしても離れなくてはならない時はキュア嬢に頼むのがいいだろう。
キュア嬢は騎士家系の令嬢なだけあってそこら辺の男より腕が立つし頼りになる。
でも、それだけだと不十分だ。
常に俺の影として付いているマスクルをマリアに付けよう。
何かあった際は俺が近くにいなくてもマスクルがすぐに対処ができる。
大袈裟かも知れないが、変な事を考える奴はアレコレ隙を見つけ、人が思い付かない様な突拍子のない事を平気でやる。
頭が良いのか悪いのか…
いや。馬鹿なんだろうな。
正直、自国の事ながら何が起こるのか分からないのが貴族社会である。
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