【完結】友達未満恋人以上そんな関係ありですか?

はゆりか

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ユシンVSレイシア

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学園に行くのにこのメイクはやっぱ固まりますよね…派手ですよね。
ユシン様の気持ちはよくわかります。


それよりも…

「どうしてユシン様が?」

私が言葉を掛けるとユシン様はハッと意識を戻して、深く息を吐くとチラリとレイシアの方を見てから私に再び笑みを向ける。


「愛しい婚約者を迎えに来るのに理由はいるか?迷惑だったか?」


い…愛しい婚約者⁉︎


「いえ…とても嬉しいですが…ユシン様はお忙しいのでは?」
「昨日言っただろう?色々片付いたと。
それにしても、何のつもりだ?姉上のお付きの侍女だよな?」

顔は笑顔のままだけど、明らかに不機嫌な声でユシン様はレイシアを見る。

「レイシアと申します。マリア様がとても可愛らしい反応をされていましたので腕によりを掛けてしまいました。お美しいですよね」

不機嫌なユシン様の声にもろともせずレイシアはニッコリと言葉を返す。

相手はユシン様ですよ。第4王子様ですよ。
レイシア…強くありません?
流石はあのエリカ様の付人ですね。


「学園に行くだけでやりすぎじゃ無いか?まるで夜会にでも行く様だ」

「この位のメイクをされている方は学園内には沢山いらっしゃるのではないでしょうか。確かにマリア様はメイクをしなくても美しいですが、婚約者が美しいのは殿方にとっては嬉しい事だと思います…何か問題ございますか?」


レイシアとユシン様の間によくわからない火花が散る。
うん。私は関わらないでおこう。

反射的に2人から一歩下がって距離を取ろうとしたら、ユシン様は私の手を引いて抱き寄せる。


「マリアはこういうメイクが好きなのか?」

はっ?
急に私に振りますか?

「………」

答えなきゃダメな状況ですよね。


「私はあまり目立たない様に落ち着いた感じが好きですが…」

はぁ…
ユシン様は深く息を吐く。

「お前は仕えている主人の希望も聞けないのか?姉上の付人も大した事ないな」

「ゆ…ユシン様…でもレイシアは私の事を思ってしてくれているので…多少やりすぎだとは思いますが…」

変な雰囲気に私が慌ててレイシアをフォローすると、レイシアはユシン様の言葉に微塵も動じる事なく私に対してニッコリと笑みを向けてそのままユシン様に視線を移す。


「美しいマリア様を自分以外のハイエナに見せるなのがお嫌ですか?嫉妬ですね。」

「っっ…」

ハイエナ?
嫉妬?

「そんな…レイシア。ユシン様がそんな事思われる訳「そうだよ。何もしなくてもマリアは十分魅力的なんだから変に着飾る必要もない。もし着飾りたいなら俺の前だけでいい。俺のためだけに美しく着飾ればいいんだ。他の奴に見せる必要はない」

「な…」

なっ…何を言っているのですかっっユシン様‼︎‼︎
どうしちゃったのですか?

キャラが…イメージが…


「ふふ。急に独占欲まるだしですか?ご馳走様です。
エリカ様よりユシン殿下もマリア様も自身の気持ちに気付かれていない様だと伺っていましたので色々心配しながらマリア様のお側にいましたが、上手くいったようで安心しました。ユシン殿下がマリア様への溜まった想いに我慢出来なくて早速致してしまったヤッてしまったのかと驚きましたが、キスで狼狽えるマリア様はとても愛らしくて…思わず手によりを掛けてしまいました。私からのお2人へのお祝いです。これからはよからぬ事を考えそうなハイエナ達からマリア様を守ってくださいね。ユシン殿下」


レイシアの言葉にユシン様は動きをピタリと止めて目を見開く。

「余計な事を…さすが姉上の付人だな…タチが悪い…」
「ふふ。お褒めいただきありがとうございます。」

悪戯が成功したのように満面の笑みを浮かべるレイシアに対してユシン様は呆れたかのように大きなため息をつく。


???どういうこと?




レイシアとユシン様のやり取りの意味がいまいち理解ができないまま、私はユシン様にエスコートされるまま王家の馬車に同乗して学園に向かう。

その間もユシン様の手は私の手に繋がれたまま。

本当に心臓が休まらない。
死ぬまでに心臓が動く回数は生まれた時にすでに決まっていると聞いたことがある。

こんなんじゃ私は確実に早死にしてしまうわ。
何か気を紛らわせなければ。


「あの…ユシン様。先程レイシアが言っていた…その…よからぬ事を考えそうなハイエナとは?」

「ああ。お前は気にする事ない」

なに?そっけなっ…

逆にすっごい気になるんですが…


悶々とした気持ちでいるとあっという間に学園についた。
そのままユシン様が私をエスコートして教室に向かう。



周りの視線が痛い。

ユシン様が甘い…甘すぎる…
こんな事に慣れていないからどうしたらいいか頭が追いつかない。


今までと120度違うユシン様に戸惑ってしまう。






嬉しいけど……
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