42 / 57
ユシンVSレイシア
しおりを挟む
学園に行くのにこのメイクはやっぱ固まりますよね…派手ですよね。
ユシン様の気持ちはよくわかります。
それよりも…
「どうしてユシン様が?」
私が言葉を掛けるとユシン様はハッと意識を戻して、深く息を吐くとチラリとレイシアの方を見てから私に再び笑みを向ける。
「愛しい婚約者を迎えに来るのに理由はいるか?迷惑だったか?」
い…愛しい婚約者⁉︎
「いえ…とても嬉しいですが…ユシン様はお忙しいのでは?」
「昨日言っただろう?色々片付いたと。
それにしても、何のつもりだ?姉上のお付きの侍女だよな?」
顔は笑顔のままだけど、明らかに不機嫌な声でユシン様はレイシアを見る。
「レイシアと申します。マリア様がとても可愛らしい反応をされていましたので腕によりを掛けてしまいました。お美しいですよね」
不機嫌なユシン様の声にもろともせずレイシアはニッコリと言葉を返す。
相手はユシン様ですよ。第4王子様ですよ。
レイシア…強くありません?
流石はあのエリカ様の付人ですね。
「学園に行くだけでやりすぎじゃ無いか?まるで夜会にでも行く様だ」
「この位のメイクをされている方は学園内には沢山いらっしゃるのではないでしょうか。確かにマリア様はメイクをしなくても美しいですが、婚約者が美しいのは殿方にとっては嬉しい事だと思います…何か問題ございますか?」
レイシアとユシン様の間によくわからない火花が散る。
うん。私は関わらないでおこう。
反射的に2人から一歩下がって距離を取ろうとしたら、ユシン様は私の手を引いて抱き寄せる。
「マリアはこういうメイクが好きなのか?」
はっ?
急に私に振りますか?
「………」
答えなきゃダメな状況ですよね。
「私はあまり目立たない様に落ち着いた感じが好きですが…」
はぁ…
ユシン様は深く息を吐く。
「お前は仕えている主人の希望も聞けないのか?姉上の付人も大した事ないな」
「ゆ…ユシン様…でもレイシアは私の事を思ってしてくれているので…多少やりすぎだとは思いますが…」
変な雰囲気に私が慌ててレイシアをフォローすると、レイシアはユシン様の言葉に微塵も動じる事なく私に対してニッコリと笑みを向けてそのままユシン様に視線を移す。
「美しいマリア様を自分以外のハイエナに見せるなのがお嫌ですか?嫉妬ですね。」
「っっ…」
ハイエナ?
嫉妬?
「そんな…レイシア。ユシン様がそんな事思われる訳「そうだよ。何もしなくてもマリアは十分魅力的なんだから変に着飾る必要もない。もし着飾りたいなら俺の前だけでいい。俺のためだけに美しく着飾ればいいんだ。他の奴に見せる必要はない」
「な…」
なっ…何を言っているのですかっっユシン様‼︎‼︎
どうしちゃったのですか?
キャラが…イメージが…
「ふふ。急に独占欲まるだしですか?ご馳走様です。
エリカ様よりユシン殿下もマリア様も自身の気持ちに気付かれていない様だと伺っていましたので色々心配しながらマリア様のお側にいましたが、上手くいったようで安心しました。ユシン殿下がマリア様への溜まった想いに我慢出来なくて早速致してしまったのかと驚きましたが、キスで狼狽えるマリア様はとても愛らしくて…思わず手によりを掛けてしまいました。私からのお2人へのお祝いです。これからはよからぬ事を考えそうなハイエナ達からマリア様を守ってくださいね。ユシン殿下」
レイシアの言葉にユシン様は動きをピタリと止めて目を見開く。
「余計な事を…さすが姉上の付人だな…タチが悪い…」
「ふふ。お褒めいただきありがとうございます。」
悪戯が成功したのように満面の笑みを浮かべるレイシアに対してユシン様は呆れたかのように大きなため息をつく。
???どういうこと?
レイシアとユシン様のやり取りの意味がいまいち理解ができないまま、私はユシン様にエスコートされるまま王家の馬車に同乗して学園に向かう。
その間もユシン様の手は私の手に繋がれたまま。
本当に心臓が休まらない。
死ぬまでに心臓が動く回数は生まれた時にすでに決まっていると聞いたことがある。
こんなんじゃ私は確実に早死にしてしまうわ。
何か気を紛らわせなければ。
「あの…ユシン様。先程レイシアが言っていた…その…よからぬ事を考えそうなハイエナとは?」
「ああ。お前は気にする事ない」
なに?そっけなっ…
逆にすっごい気になるんですが…
悶々とした気持ちでいるとあっという間に学園についた。
そのままユシン様が私をエスコートして教室に向かう。
周りの視線が痛い。
ユシン様が甘い…甘すぎる…
こんな事に慣れていないからどうしたらいいか頭が追いつかない。
今までと120度違うユシン様に戸惑ってしまう。
嬉しいけど……
ユシン様の気持ちはよくわかります。
それよりも…
「どうしてユシン様が?」
私が言葉を掛けるとユシン様はハッと意識を戻して、深く息を吐くとチラリとレイシアの方を見てから私に再び笑みを向ける。
「愛しい婚約者を迎えに来るのに理由はいるか?迷惑だったか?」
い…愛しい婚約者⁉︎
「いえ…とても嬉しいですが…ユシン様はお忙しいのでは?」
「昨日言っただろう?色々片付いたと。
それにしても、何のつもりだ?姉上のお付きの侍女だよな?」
顔は笑顔のままだけど、明らかに不機嫌な声でユシン様はレイシアを見る。
「レイシアと申します。マリア様がとても可愛らしい反応をされていましたので腕によりを掛けてしまいました。お美しいですよね」
不機嫌なユシン様の声にもろともせずレイシアはニッコリと言葉を返す。
相手はユシン様ですよ。第4王子様ですよ。
レイシア…強くありません?
流石はあのエリカ様の付人ですね。
「学園に行くだけでやりすぎじゃ無いか?まるで夜会にでも行く様だ」
「この位のメイクをされている方は学園内には沢山いらっしゃるのではないでしょうか。確かにマリア様はメイクをしなくても美しいですが、婚約者が美しいのは殿方にとっては嬉しい事だと思います…何か問題ございますか?」
レイシアとユシン様の間によくわからない火花が散る。
うん。私は関わらないでおこう。
反射的に2人から一歩下がって距離を取ろうとしたら、ユシン様は私の手を引いて抱き寄せる。
「マリアはこういうメイクが好きなのか?」
はっ?
急に私に振りますか?
「………」
答えなきゃダメな状況ですよね。
「私はあまり目立たない様に落ち着いた感じが好きですが…」
はぁ…
ユシン様は深く息を吐く。
「お前は仕えている主人の希望も聞けないのか?姉上の付人も大した事ないな」
「ゆ…ユシン様…でもレイシアは私の事を思ってしてくれているので…多少やりすぎだとは思いますが…」
変な雰囲気に私が慌ててレイシアをフォローすると、レイシアはユシン様の言葉に微塵も動じる事なく私に対してニッコリと笑みを向けてそのままユシン様に視線を移す。
「美しいマリア様を自分以外のハイエナに見せるなのがお嫌ですか?嫉妬ですね。」
「っっ…」
ハイエナ?
嫉妬?
「そんな…レイシア。ユシン様がそんな事思われる訳「そうだよ。何もしなくてもマリアは十分魅力的なんだから変に着飾る必要もない。もし着飾りたいなら俺の前だけでいい。俺のためだけに美しく着飾ればいいんだ。他の奴に見せる必要はない」
「な…」
なっ…何を言っているのですかっっユシン様‼︎‼︎
どうしちゃったのですか?
キャラが…イメージが…
「ふふ。急に独占欲まるだしですか?ご馳走様です。
エリカ様よりユシン殿下もマリア様も自身の気持ちに気付かれていない様だと伺っていましたので色々心配しながらマリア様のお側にいましたが、上手くいったようで安心しました。ユシン殿下がマリア様への溜まった想いに我慢出来なくて早速致してしまったのかと驚きましたが、キスで狼狽えるマリア様はとても愛らしくて…思わず手によりを掛けてしまいました。私からのお2人へのお祝いです。これからはよからぬ事を考えそうなハイエナ達からマリア様を守ってくださいね。ユシン殿下」
レイシアの言葉にユシン様は動きをピタリと止めて目を見開く。
「余計な事を…さすが姉上の付人だな…タチが悪い…」
「ふふ。お褒めいただきありがとうございます。」
悪戯が成功したのように満面の笑みを浮かべるレイシアに対してユシン様は呆れたかのように大きなため息をつく。
???どういうこと?
レイシアとユシン様のやり取りの意味がいまいち理解ができないまま、私はユシン様にエスコートされるまま王家の馬車に同乗して学園に向かう。
その間もユシン様の手は私の手に繋がれたまま。
本当に心臓が休まらない。
死ぬまでに心臓が動く回数は生まれた時にすでに決まっていると聞いたことがある。
こんなんじゃ私は確実に早死にしてしまうわ。
何か気を紛らわせなければ。
「あの…ユシン様。先程レイシアが言っていた…その…よからぬ事を考えそうなハイエナとは?」
「ああ。お前は気にする事ない」
なに?そっけなっ…
逆にすっごい気になるんですが…
悶々とした気持ちでいるとあっという間に学園についた。
そのままユシン様が私をエスコートして教室に向かう。
周りの視線が痛い。
ユシン様が甘い…甘すぎる…
こんな事に慣れていないからどうしたらいいか頭が追いつかない。
今までと120度違うユシン様に戸惑ってしまう。
嬉しいけど……
1
あなたにおすすめの小説
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、孤独な陛下を癒したら、執着されて離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
永遠の十七歳なんて、呪いに決まってる
鷹 綾
恋愛
永遠の十七歳――
それは祝福ではなく、三百年続く“呪い”だった。
公には「名門イソファガス家の孫娘」として知られる少女キクコ。
だがその正体は、歴史の裏側で幾度も国を救ってきた不老の元聖女であり、
王家すら真実を知らぬ“生きた時代遺産”。
政治も権力も、面倒ごとは大嫌い。
紅茶と読書に囲まれた静かな余生(?)を望んでいたキクコだったが――
魔王討伐後、王位継承問題に巻き込まれたことをきっかけに、
まさかの王位継承権十七位という事実が発覚する。
「……私が女王? 冗談じゃないわ」
回避策として動いたはずが、
誕生した新国王アルフェリットから、なぜか突然の求婚。
しかも彼は、
幼少期に命を救われた“恩人”がキクコであることを覚えていた――
年を取らぬ姿のままで。
永遠に老いない少女と、
彼女の真実を問わず選んだ自分ファーストな若き王。
王妃になどなる気はない。
けれど、逃げ続けることももうできない。
これは、
歴史の影に生きてきた少女が、
はじめて「誰かの隣」を選ぶかもしれない物語。
ざまぁも陰謀も押し付けない。
それでも――
この国で一番、誰よりも“強い”のは彼女だった。
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
さようならの定型文~身勝手なあなたへ
宵森みなと
恋愛
「好きな女がいる。君とは“白い結婚”を——」
――それは、夢にまで見た結婚式の初夜。
額に誓いのキスを受けた“その夜”、彼はそう言った。
涙すら出なかった。
なぜなら私は、その直前に“前世の記憶”を思い出したから。
……よりによって、元・男の人生を。
夫には白い結婚宣言、恋も砕け、初夜で絶望と救済で、目覚めたのは皮肉にも、“現実”と“前世”の自分だった。
「さようなら」
だって、もう誰かに振り回されるなんて嫌。
慰謝料もらって悠々自適なシングルライフ。
別居、自立して、左団扇の人生送ってみせますわ。
だけど元・夫も、従兄も、世間も――私を放ってはくれないみたい?
「……何それ、私の人生、まだ波乱あるの?」
はい、あります。盛りだくさんで。
元・男、今・女。
“白い結婚からの離縁”から始まる、人生劇場ここに開幕。
-----『白い結婚の行方』シリーズ -----
『白い結婚の行方』の物語が始まる、前のお話です。
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
旦那様。私が悪女ならば、愛人の女は何になるのかしら?
白雲八鈴
恋愛
我が公爵家主催の夜会の最中。夫が愛人を連れてやってきたのです。そして、私を悪女という理由で離縁を突きつけてきました。
離縁して欲しいというのであれば、今まで支援してきた金額を全額返済していただけません?
あら?愛人の貴女が支払ってくれると?お優しいわね。
私が悪女というのであれば、妻のいる夫の愛人に収まっている貴女は何なのかしら?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる