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29.転性聖女の農業プラン
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「微笑ましい光景ですなぁ」
ロロとヘンリーと共に畑を整えてから、早数日。
現在、私は岩に腰掛け、日向ぼっこをしながら畑を眺めている。
ヘンリーが農作業に勤しむ中、ロロが中心となって三姉妹が手伝って回る姿が何とも微笑ましい光景だ。
眺めているだけで、先日ヘンリーとロロに引き摺られて畑に連行されてからの私の労力も報われた感じがする。
労力が報われただの、自身の頑張りを大げさに言っているように思われるかも知れないが、久しぶりに昏倒するまで魔法を使ったのだから許して欲しい。
あの日、畑まで引き摺って連れてこられてから、当初の予定通りに水路やスプリンクラーを完備した畑を拡張したまでは良かったのだが、仕事はそれだけで済まなかった。
妙にテンションの上がったヘンリーから、アレはできないのか、コレはできないのかと質問攻めにあい、最終的には温室まで整備するはめになってしまった。
温室なんて、この世界では植物が好きで仕方が無い貴族様が持っている程度の希少な存在のはずだけど、よく農業に使おうと思ったものだ。
「ハルママさん、例の肥料をもう一山作ってもらって良いですか?」
「はいはい」
ボーっと畑を眺めていたら、ヘンリーに肥料の作成を頼まれてしまった。
もう何度目か分からないこの依頼に、ついついぞんざいに返事をしつつ、肥料を生成していく。
生前の世界でも使われていた苦土石灰や硫安といった肥料も、基本的には炭素や酸素、水素や窒素といったありふれた元素とカルシウムなどの金属が合わさったものなので、それら使って生活基盤を整えてきた私には生成が容易なのだ。
「肥料の量や種類によって、植物との相性があると思うので気をつけて使ってくださいね」
「ありがとうございます。
いやぁ、好きなだけ試すことが出来るなんて嬉しいなぁ」
土壌が酸性やアルカリ性に偏ると言っても伝わらないだろうし、何よりこの世界の野菜との相性なんて分からないので曖昧なアドバイスになってしまったが、当のヘンリーは試行錯誤自体を楽しんでそうなので、まぁ、いいだろう。
そんなヘンリーの手際は見事なもので、作物が成っているというわけではないけれども、作物の苗や芋が植えられ、今では畑はそれらしい形になっている。
私と子供達だけでは、この状態に持ってくるまで相当の時間と労力を要しただろう。
農業の事となると強引になる所以外は、非常にありがたいことだ。
「ハルママー、マナを補充してもらっても良いですか?
私達じゃもう限界で・・・・・・」
ヘンリーの依頼を終えると、今度はロロが両手に収まる程度のサイズの水晶玉を持ってきた。
温室内の暖房用の魔道具として作ったものだ。
ロロたち三姉妹でマナを込めていたが精神力に限界を迎えたのだろう。
「分かりました、残りは込めておきますね。
また必要な時はアキに頼んでみてください。
あの子、魔法に関しては凄いので」
「へー、アキちゃんって凄いんだー」
そう、アキは凄い。端から見ても異様な程に。
一度に大量なマナを取り扱うための魔力、マナを生成するための精神力が共に、その見た目からは想像もつかない程に強いのだ。
本人は何の気なしに魔法を使っているようだが、とても真似できない芸当だ。
「まぁ、アキ程は無理でも、皆も慣れてくればこの水晶を一杯に出来るくらいには精神力が鍛えられると思いますよ」
「ん」
「ところで、そのアキは何処に居るか分かります?」
「あっち」
ルルが指し示した方角には、キノコ小屋があった。
先日、生前の記憶を頼りにキノコの栽培にも手を出してみようと作ったものだ。
幾つかの食用キノコの苗床を作って様子を見ている最中だ。
「あー、またあそこですか・・・・・・」
教えてくれたルルには悪いと思いつつも、私は疲れた感じで返事をしてしまう。
アキはキノコ栽培が気に入ったのか、キノコ小屋を作ってからというものの入り浸っているのだ。
そして、マイテタケの苗床を量産しているのだ・・・・・・
いったい神経毒を持つ毒キノコの何が彼女を駆り立てているのか分からないが、苗床を作るたびに満面の笑みで、期待しててねと報告してくるのであまり無碍にも出来ない。
まぁ、安いとは言え、売り物になるからいいんだけどね。
「さて、野菜の栽培の目処もついたわけですが・・・・・・」
私は気を取り直して、立派になった畑を見渡す。
「でも、収入源にはなら無いかもなぁ・・・・・・」
そう、もともと収入を得るために畑を整備したわけだけれど、畑が立派になったからと言って、収入源になるかと言えば別の話なのだ。
確かに、畑の設備強化とヘンリーの協力により、私と子供達では到底管理できないほどの規模で農業を行うことが出来るようになった。
だが、収入源として当てにできる規模かと言うと、疑問が残る。
農作業の大部分をヘンリーに手伝ってもらうとなれば、ヘンリー畑で採れたに野菜を渡すのが筋だろう。
それに、何と言っても、私達は5人も居るから野菜の家庭内消費量も多いのだ。
あと、ベルやシエナも野菜が欲しいと言ってくるだろうし、クランメンバー、しかも苦労している子供からお金を取るのも気が引けてしまう。
温室栽培した野菜なら他の農家と流通時期をずらせるので、希少性を盾に少し高めに売る位が現実的な解だろうか。
「他に、他に・・・・・・」
考えていると、ついつい独り言が出てしまう。
生前の知識に何か答えが無いだろうか。
「ブランド価値のある高級野菜は!?
聖女の作る野菜は癒しの効能がありそう!」
いや、駄目だ駄目だ!
そんな事をすれば、即座に教会に亡き者にされてしまう。
あんな怖い人たちの怒りを態々買うのは得策ではない。
命あっての物種だ。
普通に考えれば、まだまだ土地が余っているから、作物の量を増やす方向なのだが、これ以上に畑を広げると、ヘンリー達だけでは回らなくなるだろう。
あまり私は農作業が好きではないので、農作業が好きなヘンリーに任せておきたいのが正直なところだ。
「何もしなくても土地が有効活用できることって無いかなぁ・・・・・」
思わず、駄目人間そのものな発言が口から零れてしまった。
森で採取する薬草とかみたいに、勝手に生えてきてくれれば良いのだが。
「そうですよ、薬草を植えれば良いんですよ!」
薬草も言ってしまえば、薬効がある雑草だ。
森で採取しても、その内に勝手に生えてくる生命力を持っているし、スプリンクラーで定期的に水を撒くくらいで勝手に生えてくれるのでは無いだろうか。
生前も管理できなくなった田んぼや畑に漢方薬となる草を自然のまま生やして、収穫だけしている人も居た記憶がある。
それに、ベル達が危険を冒して森に採取に行かなくても良くなるし、名案なのでは無いだろうか。
そう、楽が出来るからで無く、子供のためになるからやるのである!
そうと決まれば明日、植える薬草を採りに行くとしようか。
ロロとヘンリーと共に畑を整えてから、早数日。
現在、私は岩に腰掛け、日向ぼっこをしながら畑を眺めている。
ヘンリーが農作業に勤しむ中、ロロが中心となって三姉妹が手伝って回る姿が何とも微笑ましい光景だ。
眺めているだけで、先日ヘンリーとロロに引き摺られて畑に連行されてからの私の労力も報われた感じがする。
労力が報われただの、自身の頑張りを大げさに言っているように思われるかも知れないが、久しぶりに昏倒するまで魔法を使ったのだから許して欲しい。
あの日、畑まで引き摺って連れてこられてから、当初の予定通りに水路やスプリンクラーを完備した畑を拡張したまでは良かったのだが、仕事はそれだけで済まなかった。
妙にテンションの上がったヘンリーから、アレはできないのか、コレはできないのかと質問攻めにあい、最終的には温室まで整備するはめになってしまった。
温室なんて、この世界では植物が好きで仕方が無い貴族様が持っている程度の希少な存在のはずだけど、よく農業に使おうと思ったものだ。
「ハルママさん、例の肥料をもう一山作ってもらって良いですか?」
「はいはい」
ボーっと畑を眺めていたら、ヘンリーに肥料の作成を頼まれてしまった。
もう何度目か分からないこの依頼に、ついついぞんざいに返事をしつつ、肥料を生成していく。
生前の世界でも使われていた苦土石灰や硫安といった肥料も、基本的には炭素や酸素、水素や窒素といったありふれた元素とカルシウムなどの金属が合わさったものなので、それら使って生活基盤を整えてきた私には生成が容易なのだ。
「肥料の量や種類によって、植物との相性があると思うので気をつけて使ってくださいね」
「ありがとうございます。
いやぁ、好きなだけ試すことが出来るなんて嬉しいなぁ」
土壌が酸性やアルカリ性に偏ると言っても伝わらないだろうし、何よりこの世界の野菜との相性なんて分からないので曖昧なアドバイスになってしまったが、当のヘンリーは試行錯誤自体を楽しんでそうなので、まぁ、いいだろう。
そんなヘンリーの手際は見事なもので、作物が成っているというわけではないけれども、作物の苗や芋が植えられ、今では畑はそれらしい形になっている。
私と子供達だけでは、この状態に持ってくるまで相当の時間と労力を要しただろう。
農業の事となると強引になる所以外は、非常にありがたいことだ。
「ハルママー、マナを補充してもらっても良いですか?
私達じゃもう限界で・・・・・・」
ヘンリーの依頼を終えると、今度はロロが両手に収まる程度のサイズの水晶玉を持ってきた。
温室内の暖房用の魔道具として作ったものだ。
ロロたち三姉妹でマナを込めていたが精神力に限界を迎えたのだろう。
「分かりました、残りは込めておきますね。
また必要な時はアキに頼んでみてください。
あの子、魔法に関しては凄いので」
「へー、アキちゃんって凄いんだー」
そう、アキは凄い。端から見ても異様な程に。
一度に大量なマナを取り扱うための魔力、マナを生成するための精神力が共に、その見た目からは想像もつかない程に強いのだ。
本人は何の気なしに魔法を使っているようだが、とても真似できない芸当だ。
「まぁ、アキ程は無理でも、皆も慣れてくればこの水晶を一杯に出来るくらいには精神力が鍛えられると思いますよ」
「ん」
「ところで、そのアキは何処に居るか分かります?」
「あっち」
ルルが指し示した方角には、キノコ小屋があった。
先日、生前の記憶を頼りにキノコの栽培にも手を出してみようと作ったものだ。
幾つかの食用キノコの苗床を作って様子を見ている最中だ。
「あー、またあそこですか・・・・・・」
教えてくれたルルには悪いと思いつつも、私は疲れた感じで返事をしてしまう。
アキはキノコ栽培が気に入ったのか、キノコ小屋を作ってからというものの入り浸っているのだ。
そして、マイテタケの苗床を量産しているのだ・・・・・・
いったい神経毒を持つ毒キノコの何が彼女を駆り立てているのか分からないが、苗床を作るたびに満面の笑みで、期待しててねと報告してくるのであまり無碍にも出来ない。
まぁ、安いとは言え、売り物になるからいいんだけどね。
「さて、野菜の栽培の目処もついたわけですが・・・・・・」
私は気を取り直して、立派になった畑を見渡す。
「でも、収入源にはなら無いかもなぁ・・・・・・」
そう、もともと収入を得るために畑を整備したわけだけれど、畑が立派になったからと言って、収入源になるかと言えば別の話なのだ。
確かに、畑の設備強化とヘンリーの協力により、私と子供達では到底管理できないほどの規模で農業を行うことが出来るようになった。
だが、収入源として当てにできる規模かと言うと、疑問が残る。
農作業の大部分をヘンリーに手伝ってもらうとなれば、ヘンリー畑で採れたに野菜を渡すのが筋だろう。
それに、何と言っても、私達は5人も居るから野菜の家庭内消費量も多いのだ。
あと、ベルやシエナも野菜が欲しいと言ってくるだろうし、クランメンバー、しかも苦労している子供からお金を取るのも気が引けてしまう。
温室栽培した野菜なら他の農家と流通時期をずらせるので、希少性を盾に少し高めに売る位が現実的な解だろうか。
「他に、他に・・・・・・」
考えていると、ついつい独り言が出てしまう。
生前の知識に何か答えが無いだろうか。
「ブランド価値のある高級野菜は!?
聖女の作る野菜は癒しの効能がありそう!」
いや、駄目だ駄目だ!
そんな事をすれば、即座に教会に亡き者にされてしまう。
あんな怖い人たちの怒りを態々買うのは得策ではない。
命あっての物種だ。
普通に考えれば、まだまだ土地が余っているから、作物の量を増やす方向なのだが、これ以上に畑を広げると、ヘンリー達だけでは回らなくなるだろう。
あまり私は農作業が好きではないので、農作業が好きなヘンリーに任せておきたいのが正直なところだ。
「何もしなくても土地が有効活用できることって無いかなぁ・・・・・」
思わず、駄目人間そのものな発言が口から零れてしまった。
森で採取する薬草とかみたいに、勝手に生えてきてくれれば良いのだが。
「そうですよ、薬草を植えれば良いんですよ!」
薬草も言ってしまえば、薬効がある雑草だ。
森で採取しても、その内に勝手に生えてくる生命力を持っているし、スプリンクラーで定期的に水を撒くくらいで勝手に生えてくれるのでは無いだろうか。
生前も管理できなくなった田んぼや畑に漢方薬となる草を自然のまま生やして、収穫だけしている人も居た記憶がある。
それに、ベル達が危険を冒して森に採取に行かなくても良くなるし、名案なのでは無いだろうか。
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