3 / 17
転移と出会い
初めての依頼
しおりを挟むベットってやっぱり必要だな、そんなことを考えながら宿の食堂に向かった。
「おはようございます。朝ごはんが食べたいんですけど、もう出来てますか?」
宿の女将さんにそう話しかけた。昨日は知らなかったが、ここの宿は朝と晩に食事をつくっているらしい。ギルドの受付のお姉さんも言ってくれればよかったのに…
「あら、昨日から泊まりに来た子ね、もう出来てるよどこでも空いてる席に座っていいよ。ご飯はおすすめでいいかしら?」
「はい!おすすめで大丈夫です!」
しばらく待っていると、シチューとパンが出てきた。食べてみるとすごく美味しかった。
今度からはここでご飯をだべようと思った。
ごはんを食べ終わり、女将さんに挨拶をして、俺はギルドに向かった。初の依頼を受けるつもりだ。
ギルドにつくと昨日もいた受け付けのお姉さんがいたから、そこに向かった。
「何かいい依頼があったら教えて貰えませんか?」
「ダメですよ」
……え?俺何か悪いことしたっけ?と思っていたら
「昨日も思いましたがその喋り方!冒険者ならば基本敬語は使わないです!冒険者なら敬語はダメですよ!」
なんだ喋り方か確かに冒険者は敬語は使わないな。
「分かった、これでいいか?」
「はい!それで大丈夫です!」
と満面の笑みで言われ、ドキッとしてしまった。それに気づいたのかわからないが受け付けのお姉さんも、クスッと笑っていた。
「私の名前はミリアです。ソウシさん」
急に名前を教えられ、なんでだろ?と不思議に思っていると
「私、気になったには名前を教えてるんです、まーでも私から名前を教えたのは、ソウシさんが初めてなんですけどね!」
と、顔を赤くしながら伝えられ、一瞬何を言っているのかわからなかったが、気づいた時には俺も顔が赤くなっていた。
「えーと、ありがとうございます。」
俺は恥ずかしくなり素っ気ない態度で返してしまった。でもミリアさんは気にしていないようだったからよかった。
「あ、以来の話でしたよね、初めての方ならこういうのはどうでしょう?と言ってもソウシさんはもう魔物と戦ったことがあるから、問題ないと思いますけどね」
そう言って渡されたのは、ゴブリンの討伐だった。やっぱりいるのかゴブリン…
「その依頼受けます!」
そのあとゴブリンが生息している北の森の場所を印した地図をもらい、早速向かった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
創志がゴブリンの討伐に向かった、30分後ギルドに汗をダラダラ流しながら、報告に来たCランクの冒険者がいた。
「大変だ!ギルド長はいるか!大事な話がある!」
「どうしましたか?」
と騒ぎを聞きつけて、ギルド長が降りてきた
「ワイバーンだ!北の森にワイバーンがでた!」
「え!それは本当ですか!?」
いち早く反応したのはミリアだった。
ワイバーンとはBランクの冒険者パーティが複数で討伐をするほどの危険度なのだ。
「本当に北の森なんですか?ゴブリンがいるあの北の森ですか?」
と必死にその冒険者に問いつめていた。
「あぁ、その北の森だよ!早く討伐隊を組まなきゃこの街にまで被害がおよぶ!ギルド長はやく緊急依頼を出せ!」
「わかりました!皆さん聞いていましたね!緊急依頼です!ただし危険なのでCランク以上の冒険者のみ依頼を受けつけます!」
ギルド長は大声で緊急依頼を発表していた。
その時ミリアは、泣き崩れていた。
(私が、ソウシさんにゴブリンの依頼なんかを進めたから、ソウシさんが、死んじゃうかもしれない……ソウシさん、死なないで)
ミリアはこの時はじめて創志に惚れていると自覚をしたのであった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ギルドがワイバーン騒ぎになっていた頃、創志は、
せっかくスキルとか創れるんだしなにか創ろうかな、魔力がありあまってるし魔法でも作るか?何にしよう?…………あ、そうだ!よし決めた!
「創造:魔法:全属性魔法」
これで全部の魔法が使えるよね、よーし進もう。
「GYAaaaaAAA」
「なんだ!?」
なにごとかとおもい創志が後ろを振り返ると……ドラゴン?
そうドラゴンだった、Cランクの冒険者が言ったやワイバーンではなくドラゴンだった。冒険者が嘘を言った訳ではなく、その冒険者は遠くから見ただけだったため、ドラゴンをワイバーンと勘違いしたのである。
ちなみにドラゴンは人間では勝てないとまで言われるほど強いのだ
このことからわかるように、普通の冒険者ならばドラゴンに出会っただけで絶望するところだが創志の場合は……
「ドラゴンって強いイメージだけど魔法なにかきくかな?赤色のドラゴンだし、火属性かな?あ、じゃあこの魔法使えそう。」
などと呑気なことを言っていた、そして
「最上級水魔法サタリートウォーターカッター!」
スパッ!っと簡単に首が切れた。
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
悪役令嬢にざまぁされた王子のその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
王子アルフレッドは、婚約者である侯爵令嬢レティシアに窃盗の濡れ衣を着せ陥れようとした罪で父王から廃嫡を言い渡され、国外に追放された。
その後、炭鉱の町で鉱夫として働くアルフレッドは反省するどころかレティシアや彼女の味方をした弟への恨みを募らせていく。
そんなある日、アルフレッドは行く当てのない訳ありの少女マリエルを拾う。
マリエルを養子として迎え、共に生活するうちにアルフレッドはやがて自身の過去の過ちを猛省するようになり改心していった。
人生がいい方向に変わったように見えたが……平穏な生活は長く続かず、事態は思わぬ方向へ動き出したのだった。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる