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4章

19話《苦痛》

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 「じゃ、丹宮。今日一日頑張れよ」

 「うん……っ、あ……」

 「仕事中にそんな声出すなよ。あと、入れてるの勝手に出したりしたら……分かってるよな?」

 「大丈夫、だって……んっ」 

 「本当、可愛いな……今すぐに犯してやりてぇ……」

 俺は、キッと米沢を睨んだ。

 「え、何?怒ってんの?」

 なんて言って米沢は1歩後ろに下がった。

 「お前は言ったこと実行しようとするから怖いんだよ……」

 俺は怒り口調で米沢にそう言い放った。

 「今から仕事なんだから出来るわけねぇじゃん。そんなびくびくしなくたっていいじゃん……」

 「今日の朝、時間ないのに襲ってきたのお前だろ!」

 「まあまあ、落ち着いて……ほら、そろそろ行かないと、ね?」

 彼はとんっ、と俺の背中を押した。

 「自分勝手!」

 「知ーらね」

 米沢は笑いながら背を向け、何事もなかったかのように歩いて行った。


 ***


 仕事場に着き、荷物を下ろす。
 といっても、ありがちなラブホテルの一室のようなので、職場と言っていいのか分からないのだが……。

 「米沢の奴……ほんとこれ、ずっと入れてろなんて頭おかしいだろ……」

 足を擦り合わせて、気を間際らせながら呟いた。
 プラグが微妙にあそこを刺激してくるので俺は波のような快感に耐えるしかなかった。

 「ぁん……っう、……も、やだぁ……」

 ベッドに寝転び、度々襲ってくる快感に絶えて呻く。
 そうこうしているとドアの開く音がした。
 
 「おはよ~」 

 雅斗さんだ。
 彼には絶対にバレてはならない。
 俺はできるだけいつもどうりに彼に挨拶を返した。
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