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まだ肌寒く防寒着を手放せない四月の上旬。
二年生になり、初めての登校日。
三年制の男子高校だ。
俺、葉村奏はクラス分けの貼り紙を見た。
名簿には幼馴染の『真宮樹』の名前があり、他にも見慣れた名前がちらほらと見受けられこのクラスなら1年やっていけそうだと見越した。
名簿を確認してから、202の教室に足を踏み入れた。
「おはようございま……」
入った途端、誰かが抱きついてきた。
こんなことをするのは察しがつくが……。
「奏おはよう!先週ぶり~」
「やっぱり樹か、おはよう。もう来てたんだ相変わらず早いな」
「奏に早く会いたかったんだもん……」
「ちょ、お前その言い方はふざけてても禁句だって……」
俺は急いで樹の口を塞ぐ。
男子高校だからというわけではないが、変に噂になるようなことは皆避けている。
だが彼だけは俺にいつもこのようなことを言ってくるのだ。
「なんでだよ、いいじゃん本当のことなんだしさぁ」
ふてくされる彼を慰め、俺は他の奴とも挨拶を交わした。
***
開会式も終わり、下校時間になった。
係決めや自己紹介などは明日するらしい。
俺と樹は帰る気で支度をしていた。
すると、クラスの1人が話を切り出した。
「今から親睦会やらね?クラス分けしたばっかりだしさ、まだお互いのこと知らない奴らもいるだろうし……じゃあ暇な人挙手~」
皆、それを聞くと次々に手を上げ始めた。
俺はどうしようかと迷っていると、樹に手を上げられた。
「僕達も行く~!だよね、奏?」
「お、おう。お前がいいなら行くよ、暇だし」
俺がそう言うと、さっき話を切り出した生徒が腕を振り上げた。
「クラス全員参加だな。じゃあ、カラオケ行こーぜ!」
「カラオケだって!奏、早く行こう!」
「えっ、そんな引っ張るなって、待てよ樹!」
走り出すクラスの生徒達に置いていかれないようにと樹は俺の腕を握って走り出す。
俺は笑いながらそれに合わせた。
でも、この後のことを知っていた俺なら行かなかったはずだ。
二年生になり、初めての登校日。
三年制の男子高校だ。
俺、葉村奏はクラス分けの貼り紙を見た。
名簿には幼馴染の『真宮樹』の名前があり、他にも見慣れた名前がちらほらと見受けられこのクラスなら1年やっていけそうだと見越した。
名簿を確認してから、202の教室に足を踏み入れた。
「おはようございま……」
入った途端、誰かが抱きついてきた。
こんなことをするのは察しがつくが……。
「奏おはよう!先週ぶり~」
「やっぱり樹か、おはよう。もう来てたんだ相変わらず早いな」
「奏に早く会いたかったんだもん……」
「ちょ、お前その言い方はふざけてても禁句だって……」
俺は急いで樹の口を塞ぐ。
男子高校だからというわけではないが、変に噂になるようなことは皆避けている。
だが彼だけは俺にいつもこのようなことを言ってくるのだ。
「なんでだよ、いいじゃん本当のことなんだしさぁ」
ふてくされる彼を慰め、俺は他の奴とも挨拶を交わした。
***
開会式も終わり、下校時間になった。
係決めや自己紹介などは明日するらしい。
俺と樹は帰る気で支度をしていた。
すると、クラスの1人が話を切り出した。
「今から親睦会やらね?クラス分けしたばっかりだしさ、まだお互いのこと知らない奴らもいるだろうし……じゃあ暇な人挙手~」
皆、それを聞くと次々に手を上げ始めた。
俺はどうしようかと迷っていると、樹に手を上げられた。
「僕達も行く~!だよね、奏?」
「お、おう。お前がいいなら行くよ、暇だし」
俺がそう言うと、さっき話を切り出した生徒が腕を振り上げた。
「クラス全員参加だな。じゃあ、カラオケ行こーぜ!」
「カラオケだって!奏、早く行こう!」
「えっ、そんな引っ張るなって、待てよ樹!」
走り出すクラスの生徒達に置いていかれないようにと樹は俺の腕を握って走り出す。
俺は笑いながらそれに合わせた。
でも、この後のことを知っていた俺なら行かなかったはずだ。
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