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その後②非力な助っ人
11話 友達に媚びる男(※)
しおりを挟む「おい、君のじゃないよ。キスはダメだって言ったろ」
ずっとこの行為をニヤニヤと見ていたハヤトの苛立った声に、シュロットは私に唇を押し当てる直前でハッと止まった。
「あ、ああ、ごめんよ……調子に乗った」
シュロットはおどおどとハヤトに謝ると、私の顔をハヤトに差し出すように前へ向けた。ハヤトは私の足を開いて間に座り、むっとした顔を私に近付けた。
「オリビアも、そのふやけた顔あんまりシュロットに見せないでくれよ」
そして私にキスをする。ちゅっちゅっと音を立てて、唇をついばむ。片方の手が下に伸び、私のドレスを捲り上げ、下着をずらして私の一番弱い所を撫でた。
「んっ……んーっ!」
割れ目を広げ、突き出ている陰核をトントンと指で叩かれて腰が浮く。すでに濡れてしまっているのだろう、彼の指がぬるぬると滑るようにそこに触れる度に刺激が体を駆け巡り、息が詰まる。後ろではシュロットが鼻息荒く私の髪の匂いを嗅ぎ、手は脇の下を通って両胸を揉み、乳首を弾く。私は二人に触られた箇所から広がる快感に耐えられず、大きく声を上げてしまった。
「ああっ!!は、あぅ……っ!!」
「どっちの手で感じてるんだい?」
ハヤトの問いに、シュロットが間髪入れず答える。
「やだなぁ、君に決まってるじゃないか。だってさっきより乳首固くなってきたよ。オリビアはクリ好きなの?可愛いなぁ、俺も触りたかったなぁ」
シュロットの発言に涙がこぼれる。私の気持ちを知りもしないで、彼は楽しそうに乳首を引っ張った。
「やめて……んっ……はぁ……」
「………今日はさ、オリビアに嫉妬させるつもりだったのに、まさか僕がこんな奴に妬く羽目になるなんてね……これはお仕置きだよ」
ハヤトはその言葉を合図に、私をシュロットにもたれかけるように倒した。そして足の間に潜り込んで顔を埋めると、秘部にしゃぶりついた。腰を引こうとするが、しっかり固定される。舌を突き出して、私の愛液にまみれた突起を丹念に舐めた。体は逃げ場を失い、私は耐えがたい快感に包まれる。
「ああぁっ!!だめぇ!!」
「……っはぁ……オリビア、僕の愛撫の方が気持ちいいだろ?中にも入れてあげるね」
ハヤトが顔を上げ、私を見上げて言った。そして、私の中に指を滑り込ませた。中に入った指を曲げて、お腹側を擦る。私は体をしならせながら大きく喘いだ。
「あああっ!」
下からはハヤトにクリトリスを舐めながら膣に入れた指をぐちゅぐちゅと鳴らされ、上からはシュロットに執拗に乳首を引っかかれ、私の理性は無くなる寸前だった。
「オリビア、これでもまだ僕から逃げられると思う?」
「おっ、思いませんっ!ああっ、だからもう許してぇ……!!あ、ああんっ……うっ、ごめんなさい……っ」
私は泣きながら謝るが、ハヤトは聞く耳を持たない。
「オリビアの泣き顔可愛いよね、シュロット」
ハヤトに話を振られて、シュロットは涙に顔を濡らす私を見て、目を逸らした。
「いや、俺は……まぁ、悪くないな」
完全にハヤトの味方になってしまったシュロットに、追い打ちをかけられる。もうダメだ。シュロットまでもが私を辱める事に快感を見出してしまっている。
二人は身動きのとれない私を、絶えずもみくちゃにした。シュロットはハヤトに「吸うのは有りか?」としっかり確認し、許可を得て私を仰向けに倒すと何のためらいもなく片方の乳首を口に含んだ。
「あっ、あっ!」
唾液を含んで、べろべろと舐めまわす。不快な感覚なのに、感じてしまって体が跳ねる。
「シュロット、ちゃんとみんなに説明するんだよ、自分の勘違いでパーティーの雰囲気を壊して悪かったって。そして二度とオリビアに近付かないでね。こんなの、最初で最後だ。破ったらどうなるか分かってるよね?」
夢中になって私の胸を吸うシュロットに、ハヤトが言った。シュロットは名残惜しそうに乳首からちゅぽんと口を離すと、ハヤトに微笑みを向ける。
「はぁ……もちろんだよ、だから全力で楽しんでるんじゃないか。君の事を誤解していた……君はオリビアを愛する優しい彼氏で、俺は君の…………友達だ」
「そうだねシュロット。いい子だ。魔法で操るまでもなかったね」
ハヤトに殴られて腫れてきた顔で、彼への忠誠を誓うシュロット。ひとつの作戦も成功させる事が出来ずに、彼は今ハヤトと一緒になって私を襲っている。私の机に置いてくれたあのメモは何だったの?
でも、私に彼を責める事は出来なかった。情が移ったのではない、体中を責められて、もうまともに喋る事が出来なかった。
ハヤトは期待通りの言葉に満足してシュロットを褒めると、再び私の股に顔を埋めて絶頂を迎えさせようとした。クリトリスを強く吸い上げて、膣内の指の動きを速める。ハヤトが集中しているのを見て、シュロットもスピードを合わせた。片方の乳首を舌先でつつき、音を立てて吸う。片方は手で強く揉み、指先を先端に埋め込むようにして転がした。
「やっ、あっ、ん、んーーっ!!」
腰が小刻みに震え始めた。ハヤトとシュロットは同時にそれを察して、より激しく私を責め立てる。快感の波が迫ってくるのを感じ、私はぎゅっと目を瞑った。
「待っ……あっ、あんっ、んっ……は……………んあぁああっ!!」
頭が真っ白になって、体がびくびくと震える。2人に見られながら、私は仰け反って痙攣した。
「い、イった?うわ……オリビアって、こんなエッチな顔すんだ……気持ちよかった?女のおっぱい触るの初めてなんだけど」
シュロットは私の頬を撫でながら、恥ずかしそうに言った。私は悔しさから唇を噛んで、顔を背ける。最悪のタイミングで私を裏切っておいて、よくも平然と言えたものだ。
「シュロット、もう君はいいよ」
ハヤトは私のドレスを全部脱がして、自分も服を脱いで全裸になった。もう何度も見た彼の裸体が私の視界に入る。彼は私の腰を掴んで、勃ち上がったそれを私の股の間に押し当てた。
「お、俺も片方だけでいいから、もう少しおっぱい触りたい……君の課題とか代わりにやるから。ダ、ダメかな?」
シュロットは私ではなくハヤトに聞く。ハヤトは小さく舌打ちをすると、仕方なさそうに頷いた。
「僕自分で出来るから必要ないけど。まぁ、いいよ……」
「あ、ありがとう。君って、体締まってるんだね……かっこよくて、何でも出来るハヤトって凄い。俺も君みたいになりたいな」
「だったら、その辺にいるゴブリンと毎日戦ったらいいよ」
「いや、俺には出来ないよ。魔法学の成績も悪いし。あ、憧れるなあ。ハヤトと友達か……嬉しいな」
「君って本当にオリビアを助けたいと思ってたの?オリビアが気の毒になってきたよ」
ハヤトにさえ呆れられるシュロットは、えへへと頭を掻いた。ハヤトは自分に媚びへつらうシュロットを鼻で笑いながら、私の足を大きく広げ、中にゆっくりと侵入した。
「あっ…………!!」
「う、わ……すげ……っ」
シュロットはもはや私にどう思われても構わないらしい。私とハヤトの結合部を覗き込みながら、手を伸ばして私の胸を揉んだ。ぐにぐにと形が変わる程強く鷲掴みにされる。そしてもう片方の手で、自分のものをしごき始めた。なんて薄情な人なんだろう。
「オリビア、いいねその顔……君が僕と気持ち良くなってるの、ちゃんとシュロットに見せるんだよ」
シュロットに幻滅していると、ハヤトが私の腰を掴み、ゆっくりと動いて中を犯してきた。中に入っている彼の陰茎が、私の中でびくっと跳ねる。
「やあ……ん……っ」
「ああ、可愛いなぁオリビア。その首輪も似合ってるよ。こんな頼りない男に頼んでまで僕から逃げ出したかったの?そんなに僕が嫌い?でも残念だったね、君の中は僕を離してくれないよ」
ハヤトはそう言うと、私が弱い箇所を的確に突き上げた。甘い痺れが体中に広がる。
「ああっ!」
腰がびくっと浮いてしまう。ハヤトはそれを見逃さず、私の腰を掴んで激しく突き始めた。
「あ、は……っ!だめぇっ!」
「オリビアは僕から逃げられないんだ。何をしても、無駄だよ。何回でも心を、折ってあげる」
中が激しくかき混ぜられ、私の理性は溶かされる。その様子を見ているシュロットが視界に入る。彼は自分のものを必死にしごいていた。目をギラギラさせ、興奮している。その瞳は私を助けたいと言った時よりも輝いている気がした。
ハヤトは私を絶望させるのがとても上手い。私の希望をひとつひとつ断ち切って、たった一人の味方も最悪の形で裏切らせる。私にはハヤトしかいないのだと、体中に教え込まされる。やがて彼は私にのしかかるようにして、奥をぐりぐりと刺激した。
「あっ、や、やめて……っ!」
「ほら、シュロット。よく見ててね。オリビアが僕にイかされるとこ」
「はぁ、はぁ、う、うんっ。見せてくれ!!」
ハヤトは私の腰を掴み、意地悪くシュロットに笑いかけた。しかしシュロットはハヤトの挑発に悔しがるどころか息を荒げながら私の足の間に釘付けになって、腰を浮かせて自分のものを激しく上下にさすっている。私の耳元に座ってするものだから、ぬちゃぬちゃと卑猥な音が間近で聞こえてくる。
「う、う……っ!ハヤト、俺、出そうだ……どうしよう……!!」
「おい……絶対オリビアにかけないでくれよ……そこにペーパーあるだろ」
ハヤトは私に激しく腰を打ち付けながら、シュロットに冷たく言い放つ。シュロットは雑にいじっていた私の胸から手を放して、ハヤトの言葉に素直にペーパーを何枚も取り、自分の竿に押し当てる。そのうちに動きが止まったので、私は彼が達した事を悟った。
「君どうしようもないね……」
ハヤトはシュロットをせせら笑い、空いた私の胸を両手で触った。ぎゅうっと強く握るシュロットの触り方から、優しく私の快楽を引き出すタッチに代わる。密着して、私の顔を見ながらハヤトは私の子宮をかき混ぜるように、激しく中を擦った。
「んっ、んんっ………あ、あ…っ」
これでいつもと変わらないハヤトとのセックスになってしまう。いつもと違うのは、私を助けようと立ち上がってくれたはずのシュロットが見ている事。犯される私を見て自慰するなんて、あんまりだ。でも、ハヤトはシュロットと違って自分本位な弄り方をしてこない分、私も情けない事にホッとしてしまった。
「は、ああっ!!」
「可愛いよ、オリビア……愛してる。もう僕を裏切るような真似しないでね」
ハヤトは私の手首を手錠の上から握り、パンッ、と音を立てて奥を突いた。
「あっ、ああっ、はい、ごめっ、なさ…………」
何も考えられない。返事をすると、ハヤトは嬉しそうに笑い、私に口づけた。舌を絡めながら腰を動きを速める。
「んっ!!ふ、ふっ、んぅーーーーーっ!!」
キスをしながら最奥を突かれて、私は激しく仰け反り絶頂する。ハヤトも私を強く抱きしめると、中でドクドクと陰茎を脈打たせた。
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