偽物の天才魔女は優しくて意地悪な本物の天才魔法使いに翻弄される

おまけ②

プチ情報（読了後推奨）

〈ちょっと不真面目な登場人物紹介〉

オリビア・ポット
宿舎は相部屋が多いが、人付き合いが苦手なため親に勉強を頑張る事を約束する代わりに個室を希望させて貰った。

ハヤト・ヤーノルド
両親が日本びいきのため日本名。
魔法学の調合の自由課題で媚薬を作って職員室に呼び出された事がある。

サラ
1年生のホウキレース大会では500人中450位、翌年は475位であった。勉強は苦手で、魔法学もミーハー心で専攻した。顔が広く、誰とでも楽しく話せる。オリビアにとっては唯一の親友だが、サラにとってオリビアは数多くいる友達の内の1人。

マリア先生
25歳。転職先の魔法学会で優しくて超イケメンの先輩研究員から猛アプローチされ付き合う事に。

レイ・デスパレート
魔法学を専攻しなかった理由は、杖を振り回す姿がダサいと思っているから。




おまけ


図書館
学校併設の、一般にも解放されている小さな図書館。古書も豊富で資料探しには優秀であるが新しく出来た宿舎側のハイセンスな図書室の方が人気なため、人が来なさすぎて閉館の危機に陥っている。夕方以降に至っては黒髪の優等生しか来てくれないと嘆く日々。しかも勉強ばかりで本を読んでくれない。本も借りて欲しい。

ゴブリン
影の功労者。ハヤトの恋のために絶好のタイミングで襲撃に来てくれた、体を張ったかませ犬。



〈本編に全く関係が無いためカットした世界観とプロピネス総合高校に関する説明 〉

近年、欧米のとある国でついに魔法の存在が証明された。古来より伝説とされてきた魔法使いは実在し、さらには訓練を重ねれば誰にでも魔法を扱えることが分かった。

これまで魔法の存在を確信し、研究を続けてきたその国とは違い、他国では懐疑的な意見も多かった。
だが、こうして正式に人間に備わっている能力であると発表されると、世界に衝撃が走った。

魔法に関する法律も整備されつつある中、教育方針も大きく変わった。
その力を社会に役立てるべく、学校教育に魔法を取り入れる事になった。中でもオリビアの在籍するプロピネス総合スクールは、いち早く魔法学を試験的に導入した学校として有名である。しかしながら未だに発展途上である未知なる力に慎重になるあまり、教師でさえ魔法を使いこなせる者はまだ少ない。

プロピネス総合高校では、魔法学は選択科目としている。学科は多岐に渡り、難関大学進学を目指す特別進学科、進学や就職を目標とする普通科、その他に特定の専門職に就くスペシャリストを育成する専門学科が数種類ある。