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第二章 彼女の悩み

7話 終わると思ったかい(※)

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(嘘でしょう?もうすぐ学校なんだけど!?)

「ん……う……やめ……」

「好き……可愛い……」

「もう……やめてって言っ……あっ……!」

ハヤトは、早朝のゴブリン狩りに疲れた素振りも見せず、乱れた服を整え忘れていたオリビアに再び興奮し始めた。

(自分の部屋に帰っとくんだった!!)

後悔してももう遅い。ゆうべあれだけ楽しんでいたにも関わらず、たった一言で彼のスイッチを入れてしまった。オリビアはなんとかハヤトのキスから逃れると、胸元に伸びてくる手を拒みながら顔を赤くして叫んだ。

「もう!もう!今した話聞いてたの!?すぐに興奮するのをやめてって言ってるのに!!」

「無理。君の事が好きすぎる。足りないんだよ。もう、今日は授業休んじゃおう」

「え?やだ!サボるのは良くないわよ!!」

ハヤトの提案をなんとしても阻止するべく、ベッドの上でジタバタと暴れる。が、毛布が絡まり上手く逃げられない。

「1日ぐらい大丈夫だよ」

「ダメ!!授業だけはちゃんとするの!」

「真面目だなぁ。僕が教えるのに」

(そういう問題じゃない!)

暴走を止めようと必死に抵抗するが、ハヤトの力は強く、簡単に組み敷かれてしまった。
ハヤトは片手でオリビアの両手を拘束すると、空いた手で棚の方に杖を振った。何か紙が飛んできて、そこに自分とオリビアの名前を署名する。書き終えたものに再度魔法をかけると、その紙は飛行機の形に姿を変え、窓からひらりと飛んで行った。

「なに、それ…」

「ん、欠席届。見た事無いの?」

途中から転校してきたハヤトに言われる。

「休んだ事ないから……って、ちょっと待ってよ!勝手に決めないで。私は行くわよ!」

「大丈夫。僕たちは体調不良でお休み。さ、続きをしようか」

そう言って、再び覆い被さられる。

「バカー!変態!!もう、最悪!!」

この男に勝つためにも欠かせない勉強が、今日もその本人によって阻まれようとしている。

***

欠席届を出した直後からもう何十分経っただろうか、オリビアはハヤトに胸を集中的に弄られ続けていた。初めは両手で先端を摘まれて転がされたり弾かれたりしていた。その間ずっと彼の頬を引っ張ったりして抵抗していたところ、怒ったハヤトに両手をベッドに押しつけられて、その後はずっと舐められ、吸われ、喘がされている。

「はぁ…はぁ…も…そろそろ…」

オリビアは弱々しく、何度目かのギブアップの合図を出した。右手の指を動かす。拘束されていても出来るこの合図は本気でやめて欲しい時に出すと決めたはずだが、オリビアが頻繁にするためか、聞き入れて貰えた事は一度も無い。

「え?なんだい?」

案の定、ハヤトは全く聞く耳を持たない。先程からずっとこの調子だ。

「も……いい加減にして……お願い……」

息も絶え絶えに懇願するが、ハヤトが止まる気配はない。それどころか、限界を迎えそうな反応を見て楽しんでいるようだった。

何も考えられなくなってくる。登校しなければという理性が、彼の手や舌から伝わる甘い痺れによってかき消されていく。

「う………」

だんだんと抗議の声も出なくなった。時々、小さく声を漏らす。
オリビアが喘ぐことしか出来なくなると、ハヤトはようやく満足して、胸への愛撫を止めた。

(あ…頭おかしくなるところだった…)

オリビアが肩で呼吸していると、ハヤトが優しく頭を撫でた。

「ごめんね、やりすぎたかな」

「や……やっと終わった……」

オリビアは安堵のため息をつく。

「まだだよ」

「へ?」

「これからが本番じゃないか」

「嘘でしょ……」

「僕に我慢させるとこうなるんだよ」

「もう嫌……助けて……」

オリビアは青ざめ、涙目で訴えた。

「泣くともっといじわるしたくなる……」

ハヤトの手が下に伸びる。ぐったりしたオリビアには抵抗する気力もない。下着をかき分け、秘部を指でこすり始める。思いとは裏腹に、ようやくそこを触って貰えると喜んでしまっている自分にも苛立つ。

「もうやだ…」

オリビアの身体がビクッと跳ねる。

「今日はここだけにするから」

「うぅ……」

オリビアは、観念して目を閉じた。下手に抵抗して喜ばせるより、さっさと受け入れた方が早く終わる気がした。


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