62 / 122
セカンドエピソード ~魔界戦争~
47.不穏な任務
しおりを挟む
「ちっ、逃すか!!」
攻撃を受けてすぐに退避し本隊に知らせるためか、その五人の鳥魔兵はすばやく陣形を組み攻撃をして来ることはなかった。それを受けてゼノとバンバスがほぼ同時に飛び出す。
「っ、足を引っ張るなよ」
「ふん、一度俺に勝って自信を付けたようだな!」
すらり、と抜かれた短めの剣はゼノの手に吸い付くように彼の手に馴染んでいた。
すぐさま防戦体制を取る鳥魔兵だが、それよりもはやくバンバスが彼らの懐に潜り込む。
「久しぶりに瞬抜流を使う……ッ!奥義、旋風嵐!!」
一瞬にして抜刀された刀から、刃の突風が吹き荒れる。その破壊力を持った疾風は彼ら鳥魔兵の鎧をあっさりと切り裂き、ゼノの言うコアがあらわになった。
「しっかり決めろ!」
「やかましいぞ、私を誰だと思っている」
初撃、剣で一人目のコアを貫く。二撃、余った手で二人目のコアを叩き割る。
三撃、すぐに剣を抜き回転斬り、三人目と四人目も撃破。
「さあ、残るは貴様だけだ……」
残った一人は声を上げることも無くその場で剣を握りしめている。それが焦りの表情なのかどうかはわからないが、平静を保っているわけではなさそうだ。
「ッ!!」
瞬間、最後の一人は空へと退避した。それは鳥の特権、背に生えた翼で、堂々と。
「ゼノ!」
「わかっている、焦るな。今魔法で撃ち落として……」
だがその魔法は発動する機会を失った。
なぜならば、宙に舞うその獲物を撃ち落としたのは他でもない、ティム・シルバーの拳銃だったからである。
「言ったろ?鳥ならば俺の格好のマトだってよ……」
ふらふらと重力に逆らえなくなったその鳥は、よく見るとコアを的確に撃ち抜かれバラバラに四散していた。
「……なんだこの威力は?私がお前の相手をした時はこんな威力ではなかったはず……」
そう、ティムがゼノに放った弾丸はここまでの威力を持っておらず、肌一つ傷つけることは出来ずに敗れた。
「そうだぜ、あの時は久しぶりのことだったしアンタの正体もよくつかめていなかったからな。エネルギーショットは封印していた、ていうか久しぶり過ぎて使えなかったってのが正しい所なんだけどな」
ゼノは考える。
あの時のこの二人は、本気ではなかったとでもいうのだろうか、と。
(いや、おそらくはあの時点で死力を尽くした結果だったはず……しかしこのバンバスという男もそうだが、今見た戦闘は明らかにあの時とは別人……ゼラはこれほどの実力を有していると呼んでいたのか……?)
「ふいっくし!ああー……俺の予想ではゼノの野郎が俺の悪口を言っていると見たね」
場所は変わり、宮殿内の謁見の間。四天王のゼノとエアは外に出たので今はロージュとアズの二人が脇を固めている。
「いやいや陛下、あの真面目な筆頭が陛下の悪口なんて言わないっスよ~」
「まあそれもそうだな、あいつはクソ真面目だからなァ……俺のこともゼラでいいと何度も……」
そんなロージュとゼインファードのやりとりを眺めながら、アズは考える。
このゼインファードの魔力障壁を破るために、一体どれほどの魔力が必要なのか?ということである。確かに全体を中和し打ち消すのでは無く、今回のように一部に穴を開けて侵入する程度ならば比較的安易かもしれないが、それはあくまで比較的、という話であるのだ。
現実的でないのである。
鳥魔族の中に、ゼインファードよりも魔力を多く持つものでもいれば別だが、しかしそれは妖魔族の、他の魔族とは違う特性からして不可能と言えた。
というのも、通常魔族が放つ魔力とは、彼らの持つコアから大気中に存在する魔力を吸収することで得られるものなのだが、こと妖魔族に関してはそうではない。
いや、そうでありそうでないのだ。
なぜならば、彼ら妖魔は魔力を自身で生み出すことも、コアから吸収する事も出来るのだから。一見して意味のない事のように思えるが、しかしここで一つ大きなアドバンテージが出来る。つまり、外からの魔力と内からの魔力、単純にプラスアルファで他の魔族よりも多量の魔力を扱える、ということである。
無論、全てが全てにおいてそうであるというわけではないのだが、しかしその象徴のような存在が現妖魔界王、ゼインファードである。
彼はおそらくこの魔界で最強の魔力を持つ男と呼び声も高いのは、コアからも、そして自身の精製も、どちらも卓越し圧倒的であるからだ。
まあ彼の場合は通常の考え方は当てはまらないほどレアケースである、と言わざるを得ないのだが。
「しかし陛下、よかったんスカ?地球人の三人も向かわせちゃって。荷が重いかもしれないっスよ」
ロージュがあっけらかんとして言う。至極当然の意見ではある。彼ら地球人が魔人に対抗するなど、本来であればあり得ない事なのだから。
「なーに、問題ねえさ……奴らは強いぜ、特にあのヴァックスって小僧、横の二人に紛れちゃいるが俺の見立てでは恐らく……」
その時。
謁見の間の扉がゆっくりと開き、一人の兵士がその場で膝をついた。
「おう、どうした?」
「申し上げます!ゼノ筆頭率いる第二部隊、及び地球人三名の働きにより迅速に侵入した鳥魔兵を撃破した模様!ゼノ筆頭はこのまま第二部隊を連れ周囲の警戒にあたるとのことです!」
な?とゼインファードがロージュに笑う。
「よーしよくやった!ご苦労、下がっていいぜ。さて、アズアズ!」
ギっとアズがゼインファードを睨む。
「おう、冗談だっての。そんな睨むな……いいか、お前にも特命を下すぜ」
「しかしどう考えているんだ、ゼノ」
周囲の索敵を行いながら、バンバスは口を開いた。
「俺たちは戦争の経験などないからわからないが……今回のこの奇襲とも言える潜入に、どれほどの意味があるんだ?随分とあっさり事態は収集したしな」
「うむ……それについては俺も思うところはある。だが、ハッキリとはわからないな。やつら鳥魔界が新たに開発した新兵器……つまりこの魔力障壁を破る兵器の、テスト運行……とも考えたが、しかしそうでもないらしい。もしそうなら潜入してくる意味がないからな……」
バンバスやティムも若干の混乱状態ではあったが、しかし最も複雑で状況が飲み込めていないのはヴァックスである。なにしろここまで戦闘もろくに役立てず、何か有益な意見を述べられる訳でもない。威勢良く助力するとは言ったものの正直肩身の狭さを感じざるを得ない状況である。
「しかしヴァックス、やけに静かじゃないか。もうずっと黙り込んで、どうしたんだ?体調でも崩したのか?」
その戦闘スタイルから後方をついて歩くようにしているティムが、ヴァックスに声をかけた。なにやら様子がおかしいと感じ取ったのだろう。
「い、いえ。何でもないです……俺、あの……」
「……言いたいことがあるのならハッキリと口にすべきだな。地球で言うコウコウセイ、というのがどれほど幼いのかは知らないがそうして黙りこくっているだけでは何も変わらん」
ゼノの、意外な一言である。無論、ヴァックスもそんなことはわかっている。だがどう説明できるだろう、この強者達に、自分の弱さをどうすればいいのかなど、一体どう伝えればいいというのだろうか。
「まあ、お前が何を思い、何を背負い、何をどうするか……結論はお前にしか出せないんだ。最終的には全てはお前自身だ。あの時、ゼインファード王に言った覚悟が本物ならば……ふさぎ込むな。立って前を見ろ、戦場ではそうやって心ここに在らずな状態のやつはすぐに死ぬぞ」
そう、ここは戦場なのだ。街並みが広がっている上、自身が戦闘に未だ参加していないから実感がわいてこないが、ここはもう、命の奪い合いを行う地獄で、その地獄に片足を突っ込んだのは紛れも無い、ヴァックス・クロノウ自身である。
(俺はまた、逃げ場を探している……覚悟を決めたつもりなのに、どこかに……)
同日、妖魔界下街某所。
「……容易いな、妖魔界。事の本質を見極められぬ者に待つは死……ゼインファード界王……あなたの時代は終わる、そして来るのだ」
「我らが界王、ジーグリード様の時代が」
攻撃を受けてすぐに退避し本隊に知らせるためか、その五人の鳥魔兵はすばやく陣形を組み攻撃をして来ることはなかった。それを受けてゼノとバンバスがほぼ同時に飛び出す。
「っ、足を引っ張るなよ」
「ふん、一度俺に勝って自信を付けたようだな!」
すらり、と抜かれた短めの剣はゼノの手に吸い付くように彼の手に馴染んでいた。
すぐさま防戦体制を取る鳥魔兵だが、それよりもはやくバンバスが彼らの懐に潜り込む。
「久しぶりに瞬抜流を使う……ッ!奥義、旋風嵐!!」
一瞬にして抜刀された刀から、刃の突風が吹き荒れる。その破壊力を持った疾風は彼ら鳥魔兵の鎧をあっさりと切り裂き、ゼノの言うコアがあらわになった。
「しっかり決めろ!」
「やかましいぞ、私を誰だと思っている」
初撃、剣で一人目のコアを貫く。二撃、余った手で二人目のコアを叩き割る。
三撃、すぐに剣を抜き回転斬り、三人目と四人目も撃破。
「さあ、残るは貴様だけだ……」
残った一人は声を上げることも無くその場で剣を握りしめている。それが焦りの表情なのかどうかはわからないが、平静を保っているわけではなさそうだ。
「ッ!!」
瞬間、最後の一人は空へと退避した。それは鳥の特権、背に生えた翼で、堂々と。
「ゼノ!」
「わかっている、焦るな。今魔法で撃ち落として……」
だがその魔法は発動する機会を失った。
なぜならば、宙に舞うその獲物を撃ち落としたのは他でもない、ティム・シルバーの拳銃だったからである。
「言ったろ?鳥ならば俺の格好のマトだってよ……」
ふらふらと重力に逆らえなくなったその鳥は、よく見るとコアを的確に撃ち抜かれバラバラに四散していた。
「……なんだこの威力は?私がお前の相手をした時はこんな威力ではなかったはず……」
そう、ティムがゼノに放った弾丸はここまでの威力を持っておらず、肌一つ傷つけることは出来ずに敗れた。
「そうだぜ、あの時は久しぶりのことだったしアンタの正体もよくつかめていなかったからな。エネルギーショットは封印していた、ていうか久しぶり過ぎて使えなかったってのが正しい所なんだけどな」
ゼノは考える。
あの時のこの二人は、本気ではなかったとでもいうのだろうか、と。
(いや、おそらくはあの時点で死力を尽くした結果だったはず……しかしこのバンバスという男もそうだが、今見た戦闘は明らかにあの時とは別人……ゼラはこれほどの実力を有していると呼んでいたのか……?)
「ふいっくし!ああー……俺の予想ではゼノの野郎が俺の悪口を言っていると見たね」
場所は変わり、宮殿内の謁見の間。四天王のゼノとエアは外に出たので今はロージュとアズの二人が脇を固めている。
「いやいや陛下、あの真面目な筆頭が陛下の悪口なんて言わないっスよ~」
「まあそれもそうだな、あいつはクソ真面目だからなァ……俺のこともゼラでいいと何度も……」
そんなロージュとゼインファードのやりとりを眺めながら、アズは考える。
このゼインファードの魔力障壁を破るために、一体どれほどの魔力が必要なのか?ということである。確かに全体を中和し打ち消すのでは無く、今回のように一部に穴を開けて侵入する程度ならば比較的安易かもしれないが、それはあくまで比較的、という話であるのだ。
現実的でないのである。
鳥魔族の中に、ゼインファードよりも魔力を多く持つものでもいれば別だが、しかしそれは妖魔族の、他の魔族とは違う特性からして不可能と言えた。
というのも、通常魔族が放つ魔力とは、彼らの持つコアから大気中に存在する魔力を吸収することで得られるものなのだが、こと妖魔族に関してはそうではない。
いや、そうでありそうでないのだ。
なぜならば、彼ら妖魔は魔力を自身で生み出すことも、コアから吸収する事も出来るのだから。一見して意味のない事のように思えるが、しかしここで一つ大きなアドバンテージが出来る。つまり、外からの魔力と内からの魔力、単純にプラスアルファで他の魔族よりも多量の魔力を扱える、ということである。
無論、全てが全てにおいてそうであるというわけではないのだが、しかしその象徴のような存在が現妖魔界王、ゼインファードである。
彼はおそらくこの魔界で最強の魔力を持つ男と呼び声も高いのは、コアからも、そして自身の精製も、どちらも卓越し圧倒的であるからだ。
まあ彼の場合は通常の考え方は当てはまらないほどレアケースである、と言わざるを得ないのだが。
「しかし陛下、よかったんスカ?地球人の三人も向かわせちゃって。荷が重いかもしれないっスよ」
ロージュがあっけらかんとして言う。至極当然の意見ではある。彼ら地球人が魔人に対抗するなど、本来であればあり得ない事なのだから。
「なーに、問題ねえさ……奴らは強いぜ、特にあのヴァックスって小僧、横の二人に紛れちゃいるが俺の見立てでは恐らく……」
その時。
謁見の間の扉がゆっくりと開き、一人の兵士がその場で膝をついた。
「おう、どうした?」
「申し上げます!ゼノ筆頭率いる第二部隊、及び地球人三名の働きにより迅速に侵入した鳥魔兵を撃破した模様!ゼノ筆頭はこのまま第二部隊を連れ周囲の警戒にあたるとのことです!」
な?とゼインファードがロージュに笑う。
「よーしよくやった!ご苦労、下がっていいぜ。さて、アズアズ!」
ギっとアズがゼインファードを睨む。
「おう、冗談だっての。そんな睨むな……いいか、お前にも特命を下すぜ」
「しかしどう考えているんだ、ゼノ」
周囲の索敵を行いながら、バンバスは口を開いた。
「俺たちは戦争の経験などないからわからないが……今回のこの奇襲とも言える潜入に、どれほどの意味があるんだ?随分とあっさり事態は収集したしな」
「うむ……それについては俺も思うところはある。だが、ハッキリとはわからないな。やつら鳥魔界が新たに開発した新兵器……つまりこの魔力障壁を破る兵器の、テスト運行……とも考えたが、しかしそうでもないらしい。もしそうなら潜入してくる意味がないからな……」
バンバスやティムも若干の混乱状態ではあったが、しかし最も複雑で状況が飲み込めていないのはヴァックスである。なにしろここまで戦闘もろくに役立てず、何か有益な意見を述べられる訳でもない。威勢良く助力するとは言ったものの正直肩身の狭さを感じざるを得ない状況である。
「しかしヴァックス、やけに静かじゃないか。もうずっと黙り込んで、どうしたんだ?体調でも崩したのか?」
その戦闘スタイルから後方をついて歩くようにしているティムが、ヴァックスに声をかけた。なにやら様子がおかしいと感じ取ったのだろう。
「い、いえ。何でもないです……俺、あの……」
「……言いたいことがあるのならハッキリと口にすべきだな。地球で言うコウコウセイ、というのがどれほど幼いのかは知らないがそうして黙りこくっているだけでは何も変わらん」
ゼノの、意外な一言である。無論、ヴァックスもそんなことはわかっている。だがどう説明できるだろう、この強者達に、自分の弱さをどうすればいいのかなど、一体どう伝えればいいというのだろうか。
「まあ、お前が何を思い、何を背負い、何をどうするか……結論はお前にしか出せないんだ。最終的には全てはお前自身だ。あの時、ゼインファード王に言った覚悟が本物ならば……ふさぎ込むな。立って前を見ろ、戦場ではそうやって心ここに在らずな状態のやつはすぐに死ぬぞ」
そう、ここは戦場なのだ。街並みが広がっている上、自身が戦闘に未だ参加していないから実感がわいてこないが、ここはもう、命の奪い合いを行う地獄で、その地獄に片足を突っ込んだのは紛れも無い、ヴァックス・クロノウ自身である。
(俺はまた、逃げ場を探している……覚悟を決めたつもりなのに、どこかに……)
同日、妖魔界下街某所。
「……容易いな、妖魔界。事の本質を見極められぬ者に待つは死……ゼインファード界王……あなたの時代は終わる、そして来るのだ」
「我らが界王、ジーグリード様の時代が」
0
お気に入りに追加
28
あなたにおすすめの小説
異世界転生!ハイハイからの倍人生
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は死んでしまった。
まさか野球観戦で死ぬとは思わなかった。
ホームランボールによって頭を打ち死んでしまった僕は異世界に転生する事になった。
転生する時に女神様がいくら何でも可哀そうという事で特殊な能力を与えてくれた。
それはレベルを減らすことでステータスを無制限に倍にしていける能力だった...
愛することをやめたら、怒る必要もなくなりました。今さら私を愛する振りなんて、していただかなくても大丈夫です。
石河 翠
恋愛
貴族令嬢でありながら、家族に虐げられて育ったアイビー。彼女は社交界でも人気者の恋多き侯爵エリックに望まれて、彼の妻となった。
ひとなみに愛される生活を夢見たものの、彼が欲していたのは、夫に従順で、家の中を取り仕切る女主人のみ。先妻の子どもと仲良くできない彼女をエリックは疎み、なじる。
それでもエリックを愛し、結婚生活にしがみついていたアイビーだが、彼の子どもに言われたたった一言で心が折れてしまう。ところが、愛することを止めてしまえばその生活は以前よりも穏やかで心地いいものになっていて……。
愛することをやめた途端に愛を囁くようになったヒーローと、その愛をやんわりと拒むヒロインのお話。
この作品は他サイトにも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID 179331)をお借りしております。
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
婚約破棄?貴方程度がわたくしと結婚出来ると本気で思ったの?
三条桜子
恋愛
王都に久しぶりにやって来た。楽しみにしていた舞踏会で突如、婚約破棄を突きつけられた。腕に女性を抱いてる。ん?その子、誰?わたくしがいじめたですって?わたくしなら、そんな平民殺しちゃうわ。ふふふ。ねえ?本気で貴方程度がわたくしと結婚出来ると思っていたの?可笑しい! ◎短いお話。文字数も少なく読みやすいかと思います。全6話。
イラスト/ノーコピーライトガール
【完結】徒花の王妃
つくも茄子
ファンタジー
その日、王妃は王都を去った。
何故か勝手についてきた宰相と共に。今は亡き、王国の最後の王女。そして今また滅びゆく国の最後の王妃となった彼女の胸の内は誰にも分からない。亡命した先で名前と身分を変えたテレジア王女。テレサとなった彼女を知る数少ない宰相。国のために生きた王妃の物語が今始まる。
「婚約者の義妹と恋に落ちたので婚約破棄した処、「妃教育の修了」を条件に結婚が許されたが結果が芳しくない。何故だ?同じ高位貴族だろう?」の王妃の物語。単体で読めます。
【R18】童貞のまま転生し悪魔になったけど、エロ女騎士を救ったら筆下ろしを手伝ってくれる契約をしてくれた。
飼猫タマ
ファンタジー
訳あって、冒険者をしている没落騎士の娘、アナ·アナシア。
ダンジョン探索中、フロアーボスの付き人悪魔Bに捕まり、恥辱を受けていた。
そんな折、そのダンジョンのフロアーボスである、残虐で鬼畜だと巷で噂の悪魔Aが復活してしまい、アナ·アナシアは死を覚悟する。
しかし、その悪魔は違う意味で悪魔らしくなかった。
自分の前世は人間だったと言い張り、自分は童貞で、SEXさせてくれたらアナ·アナシアを殺さないと言う。
アナ·アナシアは殺さない為に、童貞チェリーボーイの悪魔Aの筆下ろしをする契約をしたのだった!
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる