ヒナの国造り

第１７章・ステラガーデン死刑台編

宇宙会食⑤の１２～隠れ名店～

　この頃、スーザックでは竜がリテンへ旅立ったこともあり村を守る人物が不在になっていた。村人達は公民館らしき建物に集まり相談していたのであった。


　「竜さんがいないと村がね・・・」


　「他の兄弟達・・・・・は何もしてくれないからなあ。」


　「いやいや大体の下の兄弟達は何とかしてくれるよ。問題は上の兄弟達だ・・・」


　「しかし竜さんは何をしにリテンへと・・・」


　「それだよな・・・」


　「たのもー！！」


　すると突然大声を上げて村人達の元に一人の男性が現れたのであった。


　「あ！聳人そびえとさん！！」


　「何か悩んでいるのか？」


　「いや・・・竜さんが居なくてね・・・」


　「ああ・・・あいつは大事な用があってな。申し訳ないな。」


　そう言うと皆の方を向いて頭を下げると彼は一旦建物を出てどこかへ行くと剣を持って再び帰ってきたのであった。


　「ところで皆さん、これからちょっと我々色々なことをするのでスーザックの皆様に迷惑をかけるかもしれません。ただ村は我々が護りますので御協力よろしくお願いします！！」


　「聳人さん・・・気にしないでください。あなた様になら色々任せることができます。」


　「すまないねえ・・・亥豚いとんさん・・・！！」


　村民のリーダー格の【周参見野すさみの亥豚いとん】に協力を呼び掛けた彼の名は・・・


　【周参見野すさみの聳人そびえと】スーザック村・保安官長官


　彼は周参見野軍艦家の親戚であり、あのスーザック出身の周参見野寿明のはとこでもある。彼もまた平和のための活動を行い、村内で人気者の保安官である。


　「とりあえずスーザックの状況はこれから変わります。その対策として我々が頑張っていくのでよろしくお願いしたい！！」


　「へえ！！よろしくお願いします！！」


　皆からの信頼を受けて聳人はこれからの対策を寝るのであった。しかし聳人も心の中で呟いていた。


　「(竜さんだけならまだしも四聖もいないんだよな・・・一体どこ行ったんだ！？スーザックが大変な時期によ・・・！！)」



　その頃、武虎の元に忠徳が現れて彼等の形勢が有利になり始めていた。


　「さあ・・・春職さんとやらそろそろいきましょうか？」


　有利になったためか余裕の笑みを浮かべる武虎であった。