ヒナの国造り

市川 雄一郎

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第17章・ステラガーデン死刑台編

宇宙会食⑤の5~ハイレベル殺人~

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 その頃、竜がリテンへと旅立った後のスーザックの町。周参見野軍艦家の42女・咲子さきこは兄・智弘を探していた。


 「智弘兄さんは何を考えているのか・・・野望を阻止してやるわ!!しかしどこへ・・・!?」


 そして咲子は何かを感じ取ったようである場所へと向かう。


 「(そういえば今日だったわね・・・!!隠していても無駄よ!!)」



 一方、ウイユとスペーシー家の繋がりを知った光は松下達の話をしっかり聞いていたのである。


 「切谷さんが倒されてあの人が未だに暴走を続けている・・・その上スペーシー家との繋がりがあるとは・・・!!」


 「光くん、スペーシー家とは?」


 「スペーシー家は宇宙を本拠地とする一族です。しかし・・・表向きは悪い噂はないのですが実際はかなり危ない繋がりがあると聞きます。」


 「・・・宇宙?え・・・?よくわからないが・・・・・・」


 「・・・え!?」


 「しかし世の中には色々なことがあるのですね・・・!!」


 すると松下は光に耳打ちをしたのである。


 「(あのヤレドさんという人は宇宙のことを知らないのか?)」


 「(みたいですね・・・)」


 「(というよりここの時代っていつなのか?)」



 ところがその頃、智弘は左腕を掃除機のように変化させながら歩いていたのである。前腕がノズルで上腕が本体と変化しており、本体部分がガサゴソと動いているのであった。


 「(さあ・・・どうしようか。しかし僕に楯突くとか何様だ。)」


 どうやら智弘は誰かを拘束したようである。そして誰かが智弘を呼ぶ。


 「ともちーん!!スペーシー家が来たよーっ!!」



 同時刻に特急電車でラビリンシングタウンへと向かう竜の横にある男性が座ったのである。


 「やあ・・・!!君は周参見野竜くんじゃないか。」


 「いかにも・・・ところであなたは?」


 「僕ですか?僕はうら兼光かねみつと言います。よろしく。」


 「リテンの者か?」


 「ええ、丁度帰省するところでしてね。ところであなたはどちらへ?」


 「私は・・・ちょっとリテンへ用事が・・・」


 「なら一緒にいきましょう。ちょっとリテンの近くにハイレベルの殺人魔がいるのであなたを護衛します。」


 四道将軍の肩書きがあるのに護ってやるの態度に対して竜はイラッとしたようである。
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