ヒナの国造り

第１７章・ステラガーデン死刑台編

光の希望と絶望②

　翌日、周参見野軍艦家の本拠地の島にある人物が訪問したのである。


　「あ、お三方・・・お久しぶりです！」


　訪れたのは【杉山すぎやま陽一よういち】【中山なかやま康文やすふみ】【堂園どうぞの平太へいた】の３人であった。いずれも初老であり、さらに杉山は“キャバリアの若旦那”の杉山すぎやま若わかしの父であり、軍艦家のある人物の外祖父であった。その人物とは・・・


　「わざわざ遠方からお疲れさん。皆さん、親父や兄弟が待っていましたよ！！」


　この出迎えた人物であった。彼は周参見野軍艦家３５男【周参見野すさみの智弘ともひろ】であった。智弘は３人を部屋に招待すると他の姉妹を呼びに行ったのである。


　●(３１女)【周参見野すさみの結菜ゆな】

　●(３３女)【周参見野すさみの節子せつこ】

　●(３４女)【周参見野すさみのあおい】

　●(５１女)【周参見野すさみの貴子たかこ】

　●(５２女)【周参見野すさみのロス子こ】


　兄弟の面々を見た杉山は疑問に思うことがあったようだ。


　「あれ？智弘君。女子だけかい？」


　「ええ・・・男子組は由宇馬をはじめ皆が出張してますんで・・・」


　「まあいい。智弘君に会えただけでもよかった。智弘君は大切な孫だから・・・」


　「こちらこそ嬉しいです。陽一じいちゃんに会えただけでも僕も幸せですから。」


　「あれ？とも兄さん・・・ここにいる人はみんな兄弟のおじいちゃんでしょ？」


　「そうだよロス子。中山さんは貴子の、堂園さんは節姉の。」


　「じゃあ・・・家族会議ね！！今日はどんな話をするのかしら！？」


　「ああ・・・あれだ・・・【光ひかるの今後・・】についてだよ。」


　どうやら光の今後について話し合うようだ。勿論参加している面々から見ると光に有利な面々ではないようだ。


　その頃、ある別荘で銀汰はある人物と対面していたのだ。


　「もしよければその話でよろしいでしょうか？」


　銀汰がそう問うとある人物は頷いたのである。すると銀汰は安堵した表情を見せたのであった。