603 / 762
第17章・ステラガーデン死刑台編
ついにその日③
しおりを挟む
するとヒナの近くにある老人の男性が近づいてきたのである。
「やあ・・・君は。わしの妻に似ているなあと思ってな・・・フォフォフォ・・・」
「はじめまして、そうなんですか?私は猫屋敷日奈凛です。あなたは?」
「わしはな・・・ドーリンから来た日尻彦次じゃ。わしは父方の祖父は日尻水晶の兄で母方の祖父はヴィン・・・いや、何でもない。」
「?」
「わしはな・・・ドーリンで生まれ育ってずっとずっと何らトラブルとは無縁で育ってきた。ただ強いて悪いことがあったといえば二人の娘が行方不明になったことじゃ。」
「え?行方不明に?」
「そうじゃ・・・もう60年以上も前になるかの・・・ある日娘二人が突然消えたのじゃ。それからというもの寂しくて寂しくてのお・・・」
「娘さんの行方は?」
「分からない。そりゃわしにも分からない。知っていれば探しにいくわいな・・・」
「そうですよね・・・ごめんなさい。」
「気にするな。わしも悪かった。まあそういうことがあったというだけじゃ。」
「(見つかるかな・・・)」
「お嬢ちゃん、わしのルーツを教えようかの?」
「はい!」
すると彦次は自身のルーツについて熱く語り始めたのである。
「わしは普通の家系じゃあない。父方祖父は日尻家、母方祖父はヴィンスターチ家・・・」
「ヴィンスターチ?」
「それは別の機会に教えようぞ。また父方祖母は彼女の父方がスーザックの周参見野家、母方がリテンの浦家である。また母方祖母はどこかの名門家の出身だというが詳細は分からないのじゃ。」
「すごい・・・」
すると母方祖母の家系は分からないものの彦次はヒナの顔を見て語る。
「君は外祖母にも似ているし、妻にも似ている。フォフォフォ・・・わしはのぉ・・・君と出会えてよかったわい。」
突然“出会えてよかった”と言い出すので驚いたのであった。
「いえ、私は別に・・・特に関係もないんで・・・」
彦次は何故か人の前世や人のこれまでの生い立ちやしゃべるだけで分かるという。
「あ・・・!?」
彦次はヒナの顔を見てなにかを感じたようであった。
「やあ・・・君は。わしの妻に似ているなあと思ってな・・・フォフォフォ・・・」
「はじめまして、そうなんですか?私は猫屋敷日奈凛です。あなたは?」
「わしはな・・・ドーリンから来た日尻彦次じゃ。わしは父方の祖父は日尻水晶の兄で母方の祖父はヴィン・・・いや、何でもない。」
「?」
「わしはな・・・ドーリンで生まれ育ってずっとずっと何らトラブルとは無縁で育ってきた。ただ強いて悪いことがあったといえば二人の娘が行方不明になったことじゃ。」
「え?行方不明に?」
「そうじゃ・・・もう60年以上も前になるかの・・・ある日娘二人が突然消えたのじゃ。それからというもの寂しくて寂しくてのお・・・」
「娘さんの行方は?」
「分からない。そりゃわしにも分からない。知っていれば探しにいくわいな・・・」
「そうですよね・・・ごめんなさい。」
「気にするな。わしも悪かった。まあそういうことがあったというだけじゃ。」
「(見つかるかな・・・)」
「お嬢ちゃん、わしのルーツを教えようかの?」
「はい!」
すると彦次は自身のルーツについて熱く語り始めたのである。
「わしは普通の家系じゃあない。父方祖父は日尻家、母方祖父はヴィンスターチ家・・・」
「ヴィンスターチ?」
「それは別の機会に教えようぞ。また父方祖母は彼女の父方がスーザックの周参見野家、母方がリテンの浦家である。また母方祖母はどこかの名門家の出身だというが詳細は分からないのじゃ。」
「すごい・・・」
すると母方祖母の家系は分からないものの彦次はヒナの顔を見て語る。
「君は外祖母にも似ているし、妻にも似ている。フォフォフォ・・・わしはのぉ・・・君と出会えてよかったわい。」
突然“出会えてよかった”と言い出すので驚いたのであった。
「いえ、私は別に・・・特に関係もないんで・・・」
彦次は何故か人の前世や人のこれまでの生い立ちやしゃべるだけで分かるという。
「あ・・・!?」
彦次はヒナの顔を見てなにかを感じたようであった。
0
お気に入りに追加
117
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ワイルド・ソルジャー
アサシン工房
SF
時は199X年。世界各地で戦争が行われ、終戦を迎えようとしていた。
世界は荒廃し、辺りは無法者で溢れかえっていた。
主人公のマティアス・マッカーサーは、かつては裕福な家庭で育ったが、戦争に巻き込まれて両親と弟を失い、その後傭兵となって生きてきた。
旅の途中、人間離れした強さを持つ大柄な軍人ハンニバル・クルーガーにスカウトされ、マティアスは軍人として活動することになる。
ハンニバルと共に任務をこなしていくうちに、冷徹で利己主義だったマティアスは利害を超えた友情を覚えていく。
世紀末の荒廃したアメリカを舞台にしたバトルファンタジー。
他の小説サイトにも投稿しています。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる