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第16章・ステラガーデン編
ヒナの未来①
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一方でヒナは完全に繭状態のまま放置されていたのであった。当然誰かが助けに来るはずもなさそうでこのまま朝を迎えそうな勢いと思われた・・・が・・・
「この繭は・・・斬り落とさねば!!」
ある人物が繭を見つけて剣で切ったのである。すると中からヒナは現れたのである。
「ぷはぁ!!苦しかった・・・誰が助けてくれたのかしら?」
「こっちだ・・・」
ヒナは振り向くと視界の先にはある人物がいたのであった。
「やあ!ヒナちゃん!!」
「き・・・起駑川さん!?」
男の名は起駑川育宏である。以前、直露の当選に貢献した一人であった。
「たまたま見つけられた!!よかった!!」
「起駑川さん、どうしてここに!?」
「ああ、ある人物を捕らえるためにステラガーデンに潜入したわけだ。仲間が二人捕らえられてな。本当に困っている。今すぐ君を助け出すのは難しいが少し待ってくれないか?」
「仲間って二上さんと長野さん?」
「違う違う、あの二人は別件のやつで行動中だ。」
「そうですか。・・・起駑川さん、本当にありがとうございます。」
ヒナは連日の疲労からか涙を流していた。それを見た起駑川は彼女の右肩に手を置いて言う。
「今、辛くてもこれから良くなる・・・じっとしてるのは辛いだろうけど頑張って!!」
「ありがとう・・・ございます・・・!!」
「一応少しの間はやつに従わないといけないから今は任務に行くから・・・待ってね!」
ヒナは頷いた。そして起駑川は出ていくも助けてくれると公言してくれたからか少しヒナは安心した気持ちになれたのである。
「(今までに一番強い心に残る言葉・・・起駑川さん、ありがとう。)」
ヒナはそう呟くと緑の本を拾うと部屋に温厚な顔をした男性が現れたのであった。
「やあ、君がヒナちゃんか。」
「あなたは?」
「私はグリーンウッドフィールド様の部下の一人です。あなた、逃亡しようとしましたか?」
「いえ・・・それは・・・」
「もし・・・そんなこと計画していたら・・・分かってるよね?」
ヒナに怖い表情を見せる男性・・・その顔を見てヒナは恐怖のあまり汗がダクダクに流れて目が涙で溢れていたのである。なお表情は男性が後ろ姿であったためにヒナ以外は見えていない。
「(起駑川さん・・・ここはやばい・・・!!)」
ヒナは恐怖に襲われていた。もはや脱出も絶望視していたのであった。
「この繭は・・・斬り落とさねば!!」
ある人物が繭を見つけて剣で切ったのである。すると中からヒナは現れたのである。
「ぷはぁ!!苦しかった・・・誰が助けてくれたのかしら?」
「こっちだ・・・」
ヒナは振り向くと視界の先にはある人物がいたのであった。
「やあ!ヒナちゃん!!」
「き・・・起駑川さん!?」
男の名は起駑川育宏である。以前、直露の当選に貢献した一人であった。
「たまたま見つけられた!!よかった!!」
「起駑川さん、どうしてここに!?」
「ああ、ある人物を捕らえるためにステラガーデンに潜入したわけだ。仲間が二人捕らえられてな。本当に困っている。今すぐ君を助け出すのは難しいが少し待ってくれないか?」
「仲間って二上さんと長野さん?」
「違う違う、あの二人は別件のやつで行動中だ。」
「そうですか。・・・起駑川さん、本当にありがとうございます。」
ヒナは連日の疲労からか涙を流していた。それを見た起駑川は彼女の右肩に手を置いて言う。
「今、辛くてもこれから良くなる・・・じっとしてるのは辛いだろうけど頑張って!!」
「ありがとう・・・ございます・・・!!」
「一応少しの間はやつに従わないといけないから今は任務に行くから・・・待ってね!」
ヒナは頷いた。そして起駑川は出ていくも助けてくれると公言してくれたからか少しヒナは安心した気持ちになれたのである。
「(今までに一番強い心に残る言葉・・・起駑川さん、ありがとう。)」
ヒナはそう呟くと緑の本を拾うと部屋に温厚な顔をした男性が現れたのであった。
「やあ、君がヒナちゃんか。」
「あなたは?」
「私はグリーンウッドフィールド様の部下の一人です。あなた、逃亡しようとしましたか?」
「いえ・・・それは・・・」
「もし・・・そんなこと計画していたら・・・分かってるよね?」
ヒナに怖い表情を見せる男性・・・その顔を見てヒナは恐怖のあまり汗がダクダクに流れて目が涙で溢れていたのである。なお表情は男性が後ろ姿であったためにヒナ以外は見えていない。
「(起駑川さん・・・ここはやばい・・・!!)」
ヒナは恐怖に襲われていた。もはや脱出も絶望視していたのであった。
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