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第16章・ステラガーデン編
空港騒動②
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体調の悪いキララを気遣うカッファン。彼の優しさを受けたキララは眠りについたのであった。しかし次の瞬間に目が覚めたキララの目の前には見たこともない野原が広がっていたのである。
「(ここは・・・?)」
当然キララは困惑した。すると突然町内放送みたいなものが流れたのである。
“ピンポンパンポーン”
『道岸輝様、道岸輝様~、2006年10月4日夜にあなたをどたばた状態の空港に招待します。』
「へ!?」
キララが驚くといつの間にか場面は変わり、キララの内祖母の実家が営む別の空港にいたのであった。
「ここ・・・何年も行ってない空港・・・どうしてかしら・・・」
時間帯は夜。しかし空港の建物自体は電気は点いておらず不気味さを感じさせる。とりあえず帰ろうとしたら急に場面が変わり、空港の受付の場所にいたのである。
「(!?どうして私がロビーに!?)」
慌てたキララは外に出ようとしたが自動ドアが開かず、特殊能力で脱出しようとしたが・・・
「能力が使えない!?一体これはどうなっているのっ!?」
“ガサガサっ”
「誰!?」
物音がした場所を振り向くキララ。すると自動ドア付近の大きな上木鉢の横から小さな犬が出てきたのである。
「あら、ユータ!?あなた・・・死んだはずじゃ・・・」
その犬は“シャルデンテシープドッグ(シェトランドシープドッグ)”の種類であった。
「生きてたの・・・?そんなはずないよね・・・はとこが死に目を見ていたはずだから・・・あなたが死んだときね、あなたの家族は喧嘩したそうよ。それでそこにいた女の人が喧嘩を納めてくれたんだよ・・・」
シャルデンテのユータは日尻家で飼われていた犬だったようだ。最近亡くなったらしいという。するとキララを悲しそうな目で見つめていたユータの目が赤く染まった。
「キャッ!!ユータ!?」
「キララ・・・お前は何を怖がっている?救いたい人を救えるよう協力すると強気を見せたくせに化け物に少しやられたくらいで弱気になりよってからに・・・お前はいつもそうだ・・・」
「ゆ・・・ユータ?」
「私はユータの名で通しているが本名は“ブレーザー”という。私の魂に刻まれた本名だ。名前はどう呼んでも構わぬが・・・へたれるお前に喝を入れてやる!!能力を解放させたから・・・その力を私に示せっ!!道岸輝っ!!!」
「ユータ・・・どうしたの?私は、私は・・・あなたと戦いたくなんか・・・」
「弱気を見せやがってからに!!バカタレがっ!!!」
するとブレーザーはキララの左腕を噛みついてきたのである。
“ガブッ!!”
「あ・・・ユータねぇ・・・あなた、左腕噛んだでしょ?昔から噛んだらダメといったじゃない・・・私、ここを噛まれたら凄く怒るの・・・知っていたじゃないの?」
「はっ!!昔から知ってらっ!!ヘナチョコボールしか投げれない左腕を噛まれたくらいで吠えるな!!今までは怖くないけど怒られても反抗しなかったが今回だけは反抗するぜ!!!」
「もう許さない!!私をさんざんバカにした上に知ってて噛みついたなんて!!あなたを可愛がった私がバカだった!!!あなたの力、見せてみなさいよ!!強烈な球を見せてやるわよ!!」
「どうせジェット機より遅い球だろ!?」
「むかーっ!!」
キララを怒らせたブレーザーだが、彼の顔は待ってましたといわんばかりの表情であった。
「(ここは・・・?)」
当然キララは困惑した。すると突然町内放送みたいなものが流れたのである。
“ピンポンパンポーン”
『道岸輝様、道岸輝様~、2006年10月4日夜にあなたをどたばた状態の空港に招待します。』
「へ!?」
キララが驚くといつの間にか場面は変わり、キララの内祖母の実家が営む別の空港にいたのであった。
「ここ・・・何年も行ってない空港・・・どうしてかしら・・・」
時間帯は夜。しかし空港の建物自体は電気は点いておらず不気味さを感じさせる。とりあえず帰ろうとしたら急に場面が変わり、空港の受付の場所にいたのである。
「(!?どうして私がロビーに!?)」
慌てたキララは外に出ようとしたが自動ドアが開かず、特殊能力で脱出しようとしたが・・・
「能力が使えない!?一体これはどうなっているのっ!?」
“ガサガサっ”
「誰!?」
物音がした場所を振り向くキララ。すると自動ドア付近の大きな上木鉢の横から小さな犬が出てきたのである。
「あら、ユータ!?あなた・・・死んだはずじゃ・・・」
その犬は“シャルデンテシープドッグ(シェトランドシープドッグ)”の種類であった。
「生きてたの・・・?そんなはずないよね・・・はとこが死に目を見ていたはずだから・・・あなたが死んだときね、あなたの家族は喧嘩したそうよ。それでそこにいた女の人が喧嘩を納めてくれたんだよ・・・」
シャルデンテのユータは日尻家で飼われていた犬だったようだ。最近亡くなったらしいという。するとキララを悲しそうな目で見つめていたユータの目が赤く染まった。
「キャッ!!ユータ!?」
「キララ・・・お前は何を怖がっている?救いたい人を救えるよう協力すると強気を見せたくせに化け物に少しやられたくらいで弱気になりよってからに・・・お前はいつもそうだ・・・」
「ゆ・・・ユータ?」
「私はユータの名で通しているが本名は“ブレーザー”という。私の魂に刻まれた本名だ。名前はどう呼んでも構わぬが・・・へたれるお前に喝を入れてやる!!能力を解放させたから・・・その力を私に示せっ!!道岸輝っ!!!」
「ユータ・・・どうしたの?私は、私は・・・あなたと戦いたくなんか・・・」
「弱気を見せやがってからに!!バカタレがっ!!!」
するとブレーザーはキララの左腕を噛みついてきたのである。
“ガブッ!!”
「あ・・・ユータねぇ・・・あなた、左腕噛んだでしょ?昔から噛んだらダメといったじゃない・・・私、ここを噛まれたら凄く怒るの・・・知っていたじゃないの?」
「はっ!!昔から知ってらっ!!ヘナチョコボールしか投げれない左腕を噛まれたくらいで吠えるな!!今までは怖くないけど怒られても反抗しなかったが今回だけは反抗するぜ!!!」
「もう許さない!!私をさんざんバカにした上に知ってて噛みついたなんて!!あなたを可愛がった私がバカだった!!!あなたの力、見せてみなさいよ!!強烈な球を見せてやるわよ!!」
「どうせジェット機より遅い球だろ!?」
「むかーっ!!」
キララを怒らせたブレーザーだが、彼の顔は待ってましたといわんばかりの表情であった。
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