ヒナの国造り

市川 雄一郎

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第16章・ステラガーデン編

キララのサポート

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 10月3日夜のスイダースから少し離れた空港のような場所があり、ジェット機やジャンボ機が何台か停止していたのである。その場所名は『タイミスカイステーション』といい、空港にあたるらしい。滑走路の横にはターミナルがあるが、それはビルのように高く宿泊ホテルと兼ねているようであった。


 「おお……そりゃ本当か?分かった!ステラガーデンのある場所まで飛行機を出せばいいんだな?それなら大きいやつ(ジャンボ機)を用意して仲間を集うか。」


 社長室で電話に対応しているのは日尻ひじり真寛しんかんであった。彼はドーリン出身であるが同時にある人の“父方の大叔父”であった。


 …………真寛の電話相手は…………


 ①父方祖母がドーリン村の名門“日尻”家。実家はタイミの『タイミスカイステーション』を経営し、タイミでは有名な一族である。真寛の母親は父方がタイミの旧家で母方が“周参見野”家だという。

 ②母方祖母が大阪在住の“浦”家。家系を伝えているようだ。その祖母が『フズ・ムジカ』のことを知っているようで恐らく異世界出身と見られる。

 ③母方祖父は“宇多源氏”“桓武平氏”“清和源氏”の3氏の流れを汲む“大原おおはら”家で大阪・奈良・京都を主にルーツがある。

 ヒナから見た異世界とヒナの世界の二つの血を引いている。

 趣味は……野球、飛行機観察、音楽観賞に意外と旅行や冒険好きでもあり多趣味である。


 その時、社長室にある機長がやって来たのである。


 「真寛社長、私をお呼びでしょうか?」


 「ああ、君に重大な航空任務を依頼しようと思っていたんだ。この新聞記事を読んでこの場所へ行ってくれ。」


 「これは……!!彼女は確か息子のが言っていた子……そして息子の件で色々になった子……を兼ねて彼女と話をしたい。分かりました……任務を引き受けます!!」


 「すまんな……本来の業務とそれているのに………義子むすこである君にしか頼めないのだ。」


 「いえ、このような任務を任せてくださりありがとうございます!!必ずを救出へと参ります!!」


 この機長はベテラン機長であり、どうやら自身にとっても重大な任務を任されたようだ。彼はこう誓う。


 「(必ず向かう!!そして……)」


 彼は社長室を出ると拳を握って誓い、廊下を歩いていったのだ。その姿を社長室から出た真寛は見守っていたのであった。


 「(すまんな……頼むぞ。君なら出来る……!!)」


 そして10月4日に日が変わったのであった。主な動向として竜太達はスイダースのボロ旅館で宿泊し、ヌイとカッファンはある旅館で宿泊していた。そして真寛は飛行機を操縦していた頃を思い出していたのかビルの屋上から飛行機が離陸するを見つめていたのであった。そしてお昼過ぎになると社長室にある人物が訪問した。


 “トン、トン”


 「入りなさい。」


 「真寛おじさん!!久しぶりです!!」


 「おお……久しぶりだな……」


 彼の前に現れたのは道岸みちぎしきらら”であった。なんとキララの父方の大叔父が真寛だったのだ。
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