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第15章・古座川町編
動き出す展開②
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しかし大祐はヒロをぼこぼこにしてしまい、取り返しのつかない事をしてしまったようだ。
「(人質の体調管理が……)」
すると治療室にいた治療関係者の『南晴彦』はニヤリと笑みを見せて大祐に言う。
「これくらいならすぐになおります。」
「(良かった……)」
治療を済ませるととりあえず大祐は尋問は見送ることにして一応はヒロを監視しながら彼に人質の様子を見てもらうことにしたのである。ヒロは回復してすぐにヒナに会いにいったため、ヒナは安心したようだ。
10月1日に入り、やや状況は緊迫したものとなっていた。例の成功達は人質のいる場所の近くの街のホテルを拠点に行動を順調に進めておりヒロ達の状況が判明するのも時間の問題であった。
「とりあえず今日はここまでだ諸君。」
「はい。」
「松原君は後で話がある。」
「?」
成功は松原を呼び出してある話し合いをするのであった。
「周参見野さん。どうされましたでしょうか?」
「ああ、私に能力を披露してくれないか?」
「え……はい。」
松原は右腕を成功の方に向けてまっすぐ伸ばすと腕から大きな金網が出てきたのである。それを成功は瞬発力で回避した。
「俺の金網を避けるとはさすがだ……」
「君の能力が救出作戦の鍵となるかもしれないな……」
成功は“金網使い”の松原の存在が鍵を握ると判断したようだ。一方の尚徳はというと……
「あれ?古座駅のままじゃないか……」
「違いますよ。ここは“ゴーザ駅”ですよ!!」
「ゴーザ!?」
どうやら光の眩しさが収まると再び古座駅の前にいた……と思っていた尚徳だったが近くを歩く人に教えられてどうやら古座駅と違ったことを理解したらしい。久々の異世界入りである。
「さて、探しにいかねば……」
すると掲示板が建てられており、そこに貼られた紙にあることが書かれていたのであった。
『“ライフ島”でリアル生活ボードゲームに参加しませんか?』
尚徳は怪しさ満々と確信してその場から離れようとはしたが……
「あ、あなたもライフ島へ!?」
「ち、違いま……」
「ポスター見て関心を持って下さりありがとうございます。船はもうすぐ出るので……さあ、早く!!」
「おーい、誰かたすけてー。」
結局無理矢理ゴーザ駅の最寄の海岸で船に乗せられた尚徳であった。ヒナ救出へと予定が逸れはじめた尚徳の珍道中もこれから開幕だ。
一方、ヒロは大祐からトンでも情報を耳にしたのである。
「なあ、ヒロ。お前に大事な話がある。」
「?」
「今ここにいる人質全員を10月10日に死刑執行することが決まったんだ。」
「な……なんだと!?」
「仕方ない。上からの命令だ……」
「バカな……もうするのか……!?」
急な執行通知にヒロは危機感を感じた。もしこれを無視すればヒナたちが殺されてしまうからだ。
「(人質の体調管理が……)」
すると治療室にいた治療関係者の『南晴彦』はニヤリと笑みを見せて大祐に言う。
「これくらいならすぐになおります。」
「(良かった……)」
治療を済ませるととりあえず大祐は尋問は見送ることにして一応はヒロを監視しながら彼に人質の様子を見てもらうことにしたのである。ヒロは回復してすぐにヒナに会いにいったため、ヒナは安心したようだ。
10月1日に入り、やや状況は緊迫したものとなっていた。例の成功達は人質のいる場所の近くの街のホテルを拠点に行動を順調に進めておりヒロ達の状況が判明するのも時間の問題であった。
「とりあえず今日はここまでだ諸君。」
「はい。」
「松原君は後で話がある。」
「?」
成功は松原を呼び出してある話し合いをするのであった。
「周参見野さん。どうされましたでしょうか?」
「ああ、私に能力を披露してくれないか?」
「え……はい。」
松原は右腕を成功の方に向けてまっすぐ伸ばすと腕から大きな金網が出てきたのである。それを成功は瞬発力で回避した。
「俺の金網を避けるとはさすがだ……」
「君の能力が救出作戦の鍵となるかもしれないな……」
成功は“金網使い”の松原の存在が鍵を握ると判断したようだ。一方の尚徳はというと……
「あれ?古座駅のままじゃないか……」
「違いますよ。ここは“ゴーザ駅”ですよ!!」
「ゴーザ!?」
どうやら光の眩しさが収まると再び古座駅の前にいた……と思っていた尚徳だったが近くを歩く人に教えられてどうやら古座駅と違ったことを理解したらしい。久々の異世界入りである。
「さて、探しにいかねば……」
すると掲示板が建てられており、そこに貼られた紙にあることが書かれていたのであった。
『“ライフ島”でリアル生活ボードゲームに参加しませんか?』
尚徳は怪しさ満々と確信してその場から離れようとはしたが……
「あ、あなたもライフ島へ!?」
「ち、違いま……」
「ポスター見て関心を持って下さりありがとうございます。船はもうすぐ出るので……さあ、早く!!」
「おーい、誰かたすけてー。」
結局無理矢理ゴーザ駅の最寄の海岸で船に乗せられた尚徳であった。ヒナ救出へと予定が逸れはじめた尚徳の珍道中もこれから開幕だ。
一方、ヒロは大祐からトンでも情報を耳にしたのである。
「なあ、ヒロ。お前に大事な話がある。」
「?」
「今ここにいる人質全員を10月10日に死刑執行することが決まったんだ。」
「な……なんだと!?」
「仕方ない。上からの命令だ……」
「バカな……もうするのか……!?」
急な執行通知にヒロは危機感を感じた。もしこれを無視すればヒナたちが殺されてしまうからだ。
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