ヒナの国造り

第１５章・古座川町編

まえがき

　第１章から第１４章までの『ヒナの国造り』を読んでくださりありがとうございました。そしてこの第１５章から本格的な主人公・『猫屋敷ねこやしき日奈凛ひなりん』の本格的な物語がはじまることを記念しまして少し作品の構成を変えることにしました。


　これまでの旅でヒナが存在すら知らなかった異世界を旅し、能力を得て成長をしてきました。ですが、『ガッチ皇帝』の解散ディソリューシャンで地元に帰ってきてからまた新しい伝説を彼女なら築いてくれると僕は作者として信じています。


　地元の『和歌山』から『三重』へと旅をして途中に何らかの形で異世界の『ブルーサイド』へやって来ました。そしてそこから『ドーリン』『ラビリンシングタウン』『コドニード』『ゴーザ』『ロージーパイン』『アディーマ』など沢山の地を訪れました。ですが彼女の旅はまだ序章なのです。これからが本番といっても間違いありません。学びと経験の１章から１４章を経て今までの謎の解明や目的が描かれて本格的な旅となる１５章からも皆様方に楽しんでいただけるよう執筆(？)頑張ってまいります！！

　皆様、これからもよろしくお願いします。


　(２０１６年１０月２５日・市川いちかわ雄一郎ゆういちろう)


　※今週の登場人物


　●猫屋敷ねこやしき日奈凛ひなりん

　本作の主人公。１９８８年４月８日生まれで和歌山県古座川町育ち。ひょんなことから異世界へと飛ばされ、そこで氷の能力である『氷の壁アイスブロック』を取得した。本来は防御メインの能力ではあったが、自身の剣に氷の力を染み込ませることで氷結攻撃も可能となった。実の両親に捨てられ、施設の料理人の尚徳ひさのりに育てられた。優しい性格だが、能力取得後は少し気が強くなったようだ。


　●猫屋敷ねこやしき尚徳ひさのり

　岩手県生まれでヒナの育った施設の料理長。親のいないヒナの養父となり、彼女を暖かく見守る。一度異世界へと行ったことがある。基本優しいが曲がったことが嫌いで怒ると怖い。


　●息長おきなが儀房のりふさ

　ヒナの育った施設の長。施設の入口前に捨てられていたヒナを見つけたのがこの人である。温厚な性格であるがどこか謎めいた部分がある。尚徳とは非常に仲が良い。



　では第１５章からの『ヒナの国造り』もよろしくお願いします。１５章は古座川町で起きた事件を解決させるストーリーとなります。スタート！！