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第13章・Wの野望
更なるキララの悪夢⑦
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外に出たテルマと横須賀の戦いは再びはじまった。
「さて再開しますか……」
「ああ、臨むところだテルーマーディラス君……」
「ところで横須賀さんに質問が……」
「なんだ?」
「兄弟は何人います?」
「…………?兄が一人、弟が一人、妹が五人……」
「僕は兄二人、姉一人、弟一人、妹四人です。兄弟姉妹がいるならここで命は落としたくないですね!!」
「なるほどな……確かに先にいきたくはない。」
「そうでしょうね!」
するとテルマは音楽を鳴らさず横須賀が体当たりをしてくるのを待つ。するとそれを避けずにずっとつっ立っていたが横須賀が目の前に来た途端にバイオリンを弾き始めた。ところが……
「…………!!揺れる……!!」
急にメータ村に振動が発生した。全員避難するようではなかったが、テルマがビックリしていることから彼の技でないのは確定だ。が……
「キャーーーッ!!助けてーーっ!!」
悲鳴が聞こえた。皆で声の方向を向くとキララが砂に下半身が埋まり、飲み込まれそうになっていたのだ。しかも身体は徐々に砂に呑み込まれているのであった。
「キララちゃん!!」
「秦さん……助けて!!」
キララはついに埋まってしまったのである。しかしWの基地で研究者がその事態をWに報告しても彼はこう言った。
「仕方ない、彼女の最近は最悪だから。」
「!?」
あまりの冷たい態度に研究者も驚いたという。後に幸い助けられたが、クライサはこの事件で仲間を助けられない無力さからWの元を去り、他の三人もクライサを慕っていたことやキララへの態度からやはり去っていったのである。さらに背景としてWがキララのことを心配しないと言う姿勢がクライサ達の耳に入ると彼らはWに失望して洗脳が溶けたようだ。回想は一先ず終わり。
結局、ヒナが話を聞いて感じたのはWが部下に対して冷たいこととWの洗脳が異常に強力だと言うことであった。
「酷さだけはトップクラス……」
あまりの性格の酷さにヒナはそう呟いたのである。しかし幸いだったのがクライサをはじめとする仲間がキララを心配していたこととキララ自身がどのような経緯かは分からないが無事に助かったことである。
「結局、私がWの元を去らなかったのは忠誠心からではなくて別の事情があったの……」
しかしWの態度にも関わらずキララ自身がWの元を去れなかったのには別の理由が存在した。
「勿論納得できる理由ではなくて“圧力”が存在したわ。」
予想通りの圧力。Wは最後の最後までキララを利用しようとしていたのだ。
「さて再開しますか……」
「ああ、臨むところだテルーマーディラス君……」
「ところで横須賀さんに質問が……」
「なんだ?」
「兄弟は何人います?」
「…………?兄が一人、弟が一人、妹が五人……」
「僕は兄二人、姉一人、弟一人、妹四人です。兄弟姉妹がいるならここで命は落としたくないですね!!」
「なるほどな……確かに先にいきたくはない。」
「そうでしょうね!」
するとテルマは音楽を鳴らさず横須賀が体当たりをしてくるのを待つ。するとそれを避けずにずっとつっ立っていたが横須賀が目の前に来た途端にバイオリンを弾き始めた。ところが……
「…………!!揺れる……!!」
急にメータ村に振動が発生した。全員避難するようではなかったが、テルマがビックリしていることから彼の技でないのは確定だ。が……
「キャーーーッ!!助けてーーっ!!」
悲鳴が聞こえた。皆で声の方向を向くとキララが砂に下半身が埋まり、飲み込まれそうになっていたのだ。しかも身体は徐々に砂に呑み込まれているのであった。
「キララちゃん!!」
「秦さん……助けて!!」
キララはついに埋まってしまったのである。しかしWの基地で研究者がその事態をWに報告しても彼はこう言った。
「仕方ない、彼女の最近は最悪だから。」
「!?」
あまりの冷たい態度に研究者も驚いたという。後に幸い助けられたが、クライサはこの事件で仲間を助けられない無力さからWの元を去り、他の三人もクライサを慕っていたことやキララへの態度からやはり去っていったのである。さらに背景としてWがキララのことを心配しないと言う姿勢がクライサ達の耳に入ると彼らはWに失望して洗脳が溶けたようだ。回想は一先ず終わり。
結局、ヒナが話を聞いて感じたのはWが部下に対して冷たいこととWの洗脳が異常に強力だと言うことであった。
「酷さだけはトップクラス……」
あまりの性格の酷さにヒナはそう呟いたのである。しかし幸いだったのがクライサをはじめとする仲間がキララを心配していたこととキララ自身がどのような経緯かは分からないが無事に助かったことである。
「結局、私がWの元を去らなかったのは忠誠心からではなくて別の事情があったの……」
しかしWの態度にも関わらずキララ自身がWの元を去れなかったのには別の理由が存在した。
「勿論納得できる理由ではなくて“圧力”が存在したわ。」
予想通りの圧力。Wは最後の最後までキララを利用しようとしていたのだ。
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