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第12章・ヒナの国造り
Wを狙うスパイ①
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俊策がどこかに出掛けた頃、ヒナは立ち上がり歩こうとしたのであった。すると……
「そこのあなた!Wの部下かしら!?」
ヒナは後ろを振り返るとたくましい男女の戦士が居たのであった。二人とも怒りを見せていたが……
「いえ、私はさらわれた子を助けにここへ…………」
「嘘をつくなあ!!お前のような怪しいやつは部下に決まってるわ!!」
「観念なさい!!あなたはこの場所で終わりを迎えるわよ!!」
二人に信じてもらえず逃げ出そうとしたヒナであった。
「いやぁ!!」
すると懐から石とリラから貰ったバッジを落としたのであった。それを見た女戦士は驚いた表情をしたのである。
「あなた……この石は……!?」
「これは小さい頃に私のいた世界で拾ったものよ。それでバッジは真藤寺リラさんから頂いたもの……」
「…………リラってまさかあの子か……!?」
「お兄様、間違いなくリラさんですわ!!」
「すまん、君を疑ってしまったようだ。」
「え?」
どうやら男女は兄妹でリラは昔からの親友だったという。
「そうか……リラさんと……Wの部下になったと聞き洗脳されたのかと思っていたが……」
「でも最期はどうなったのか分からないのですね?」
「ええ、でもバッジからリラさんの気が無くなったから間違いはないでしょう。」
「お兄様、あの方のことですから恐らく自ら…………」
「ああ、可能性は……な……残念だ。ところで君の名前は?」
「私は猫屋敷日奈凛です!“ヒナ”と読んでください!」
「日奈凛さんね……私は日尻瑠美(ひじり・るみ)でこちらの男性は私の兄の日尻羽比良(ひじり・はびら)でございます。」
「ルミさんとハビラさんですね?よろしくお願いします!」
「こちらこそ!」
「こちらこそよろしくお願いしますわ!」
ヒナが二人の印象を『上品そうな人』と感じたようだ。先述のエレーラに顔も少しにており、しゃべり方や動きが上品に感じられたからであった。
「しかし、リラさんはこんな危ない場所になぜ一人で!?」
「ハビラさん、私は仲間と来ていて今は分かれて行動しています。」
「なるほど!だから今は仲間といない訳だな!!」
「お兄様、この方が仲間と合流するまで一緒にお供してあげませんか?」
「しかしなルミ。もし我々の正体が……」
「その時はある方に能力を行使してもらいますから問題はございません。」
何か怪しい雰囲気を抱えた二人と一緒に行動することになったヒナであった。
「そこのあなた!Wの部下かしら!?」
ヒナは後ろを振り返るとたくましい男女の戦士が居たのであった。二人とも怒りを見せていたが……
「いえ、私はさらわれた子を助けにここへ…………」
「嘘をつくなあ!!お前のような怪しいやつは部下に決まってるわ!!」
「観念なさい!!あなたはこの場所で終わりを迎えるわよ!!」
二人に信じてもらえず逃げ出そうとしたヒナであった。
「いやぁ!!」
すると懐から石とリラから貰ったバッジを落としたのであった。それを見た女戦士は驚いた表情をしたのである。
「あなた……この石は……!?」
「これは小さい頃に私のいた世界で拾ったものよ。それでバッジは真藤寺リラさんから頂いたもの……」
「…………リラってまさかあの子か……!?」
「お兄様、間違いなくリラさんですわ!!」
「すまん、君を疑ってしまったようだ。」
「え?」
どうやら男女は兄妹でリラは昔からの親友だったという。
「そうか……リラさんと……Wの部下になったと聞き洗脳されたのかと思っていたが……」
「でも最期はどうなったのか分からないのですね?」
「ええ、でもバッジからリラさんの気が無くなったから間違いはないでしょう。」
「お兄様、あの方のことですから恐らく自ら…………」
「ああ、可能性は……な……残念だ。ところで君の名前は?」
「私は猫屋敷日奈凛です!“ヒナ”と読んでください!」
「日奈凛さんね……私は日尻瑠美(ひじり・るみ)でこちらの男性は私の兄の日尻羽比良(ひじり・はびら)でございます。」
「ルミさんとハビラさんですね?よろしくお願いします!」
「こちらこそ!」
「こちらこそよろしくお願いしますわ!」
ヒナが二人の印象を『上品そうな人』と感じたようだ。先述のエレーラに顔も少しにており、しゃべり方や動きが上品に感じられたからであった。
「しかし、リラさんはこんな危ない場所になぜ一人で!?」
「ハビラさん、私は仲間と来ていて今は分かれて行動しています。」
「なるほど!だから今は仲間といない訳だな!!」
「お兄様、この方が仲間と合流するまで一緒にお供してあげませんか?」
「しかしなルミ。もし我々の正体が……」
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何か怪しい雰囲気を抱えた二人と一緒に行動することになったヒナであった。
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